rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ホットケーキの威力は絶大なり

2014-07-20 12:00:40 | 食べ物たち
しばらくぶりに子供たちがゆっくりしている朝だから、我が家特製の特大ホットケーキを焼いてみた。
直径20センチのフライパンそのままの大きさで、厚みは3.5センチ、こんがり狐色に焼きあがったホットケーキには、北海道のサツラク発酵バターをたっぷり満遍なく塗って、仕上げにクローバーの蜂蜜をたっぷりかけた2枚重ね。
甘くやわらかい匂いがキッチンに立ち込め、日曜の遅い朝食を甘美にする。
それにバナナをトッピングしたヨーグルト、カフェオレで仕度ができた。
小さい人を起こしにいくと、すでに漂ってきた匂いで目が覚めていたらしく、中くらいの人を起こしてきて欲しいとお願いした。
寝起きの悪い中くらいの人を起こしにいくのは、家族みんなが嫌がることだけれど、今回に限ってはそれに当てはまらない。
なぜなら魔法の言葉があるからだ。
「焼き立てほかほかのホットケーキをこれから食べるよ。」
この言葉を小さい人に授け、一回だけこう言えばそれで十分だからと言い添えた。
すぐさま小さい人は中くらいの人のところへ飛んでいき、戻ってきた。
さらにフォークを用意して皆が席に着いたところにのっそりとやってきた中くらいの人、「いただきます」のあと丸く大きなホットケーキの一切れを自分のさらに取り分けてぱっくっと口にほおばると、目をつぶって幸せそうにうなっている。
ホットケーキは我が家において眩い太陽、一瞬で目を覚ましてくれる。
ああしかし、やわらかく甘いホットケーキで満たされたおなかは、二度寝を誘う。
満ち足りた中くらいの人は、日頃の睡眠不足を補うためにまた薄暗い寝床へと吸い込まれてしまったのだった。