Gazooで書いているので、たまには車ネタを書かねばなるまいと思っています。
今日のネタは「HCCI」
一般にはなじみがない単語ですが、知っているという人は車ツウといっていいと思います。
予混合圧縮着火と訳される「Homogeneous-Charge Compression Ignition」の略がHCCIです。
これは混合気を高圧縮比で圧縮し、スパークプラグに頼らずに着火させる技術を指します
そうディーゼルエンジンと同じですね
これをガソリンでやってしまおうというのがHCCIです。
では、HCCIのどこが優れているのか?
1)通常のガソリンエンジンに比べ、NOxがほとんど発生しない
2)高圧縮比で熱効率が高くCO2削減効果が見込める
最近ではF1エンジンがHCCIで出力アップを実現しているそうです。
さすが、「走る実験室」といえますが、エンジン負荷の全領域で実現できているわけではなく、点火プラグを併用するためセミHCCIと呼称されているようです。
普通のエンジンの圧縮比は10程度、高リーンバーンで12~14程度、HCCIでは圧縮比を18前後として、超リーンバーン(ものすごく薄い混合気≒簡単には着火しない)を燃やすことで窒素酸化物NOxの排出が少ないクリーンなエンジンが高効率で実現できる
というわけですが・・・・
安定した燃焼を実現できる領域が狭いことが難点
自動車エンジンは一定速度で回っているわけではなく、回転数も負荷も変化しているため、簡単ではないということ
それにガソリンの性状は全世界共通ではないことも課題で、オクタン価が低いガソリンではノッキングが発生してしまう
いつの日か実現され、総合熱効率50%以上となれば火力発電所の効率を超えることになり、実質的に電気自動車より地球にやさしいことになります
そんな革新的技術がHCCIです。
世界中で研究されていますが、難しすぎて研究をやめてしまう会社も多数
いつの日か実現する日まで覚えておいてください
最新の画像[もっと見る]
- ストレス発散 4年前
- UTMF中止 4年前
- 今日はベンチマーク 4年前
- 今日はベンチマーク 4年前
- 趣向を変えて 4年前
- 趣向を変えて 4年前
- 趣向を変えて 4年前
- ロード+ちょいトレイル 4年前
- ロード+ちょいトレイル 4年前
- 最終調整 4年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます