ランニング徒然

ランニングやモータースポーツなどの話題を徒然なるままに綴ります!

HCCI

2016-10-03 19:17:00 | トレイルランニング

​Gazooで書いているので、たまには車ネタを書かねばなるまいと思っています。

今日のネタは「HCCI」

一般にはなじみがない単語ですが、知っているという人は車ツウといっていいと思います。

予混合圧縮着火と訳される「Homogeneous-Charge Compression Ignition」の略がHCCIです。

これは混合気を高圧縮比で圧縮し、スパークプラグに頼らずに着火させる技術を指します

そうディーゼルエンジンと同じですね

これをガソリンでやってしまおうというのがHCCIです。

では、HCCIのどこが優れているのか?

1)通常のガソリンエンジンに比べ、NOxがほとんど発生しない
2)高圧縮比で熱効率が高くCO2削減効果が見込める

最近ではF1エンジンがHCCIで出力アップを実現しているそうです。

さすが、「走る実験室」といえますが、エンジン負荷の全領域で実現できているわけではなく、点火プラグを併用するためセミHCCIと呼称されているようです。

普通のエンジンの圧縮比は10程度、高リーンバーンで12~14程度、HCCIでは圧縮比を18前後として、超リーンバーン(ものすごく薄い混合気≒簡単には着火しない)を燃やすことで窒素酸化物NOxの排出が少ないクリーンなエンジンが高効率で実現できる

というわけですが・・・・

安定した燃焼を実現できる領域が狭いことが難点

自動車エンジンは一定速度で回っているわけではなく、回転数も負荷も変化しているため、簡単ではないということ

それにガソリンの性状は全世界共通ではないことも課題で、オクタン価が低いガソリンではノッキングが発生してしまう

いつの日か実現され、総合熱効率50%以上となれば火力発電所の効率を超えることになり、実質的に電気自動車より地球にやさしいことになります

そんな革新的技術がHCCIです。

世界中で研究されていますが、難しすぎて研究をやめてしまう会社も多数

いつの日か実現する日まで覚えておいてください



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