大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

せやさかい・280『卒業式は三日前に終わってた』

2022-02-28 20:09:01 | ノベル

・280

『卒業式は三日前に終わってた』   

 

 

 ちょっとショック

 

 なにがショックかというと、頼子さんが卒業式の連絡をしてこーへんかったこと。

 卒業式と言うても、頼子さんは、まだ二年生やさかいに、頼子さんが卒業するわけやない。

 頼子さんは、在校生代表として送辞を読むということで、如来寺のみんなは真理愛女学院の卒業式を楽しみにしてた。

「あれ、三日前に終わってるよ?」

 パソコンを検索していた留美ちゃんがスクロールの手を停めて振り返った。

「ええ、ほんまあ!?」

 ドタ ガシッ!

 ベッドから飛び降りて、パソコンのモニターにかじりついた。

「ええ、うっそー! ちょっと電話する!」

 秒速でスマホを出して、電話しよう……と思ったら、留美ちゃんの手が伸びてくる。

「ちょ、なにすんのんよー!」

「事情があるんだよ、きっと……」

「なんやのん事情て? うちらは、ただの先輩後輩とちゃうねんよ! 中学入学以来文芸部で苦楽を共にしてきた姉妹同然の仲やねんよ!」

「だからこそよ!」

 いつになく留美ちゃんがきつい。

「え? えと……」

「たぶん、お国のことと関係あるんだよ」

「ヤマセンブルグと?」

「うん、ちょっと待ってね……」

 タタタタタタタタタタ

 留美ちゃんは慣れた手つきでキーボードを叩くといくつかのウェブサイトを開けて比較しだした。

 普段は、のんびりとキーボード叩いてるのに、なんか攻殻機動隊の草薙素子みたいに早くて、怖い顔。

「ヤマセンブルグってNATOに加盟してるんだ……」

「納豆?」

「NATO! 北大西洋条約機構のことよ!」

「ちょ、留美ちゃん、怖い(^_^;)」

「モスクワにもキエフにも領事館置いてる……」

 そこまで言われて、やっと気が付いた。

「ひょっとして、ロシアのウクライナ侵攻と関係あんのん?」

「うん、外交と国防はイギリスに依存してるけど、小国だから対応が難しんだと思うよ……ほら」

 ヤマセンブルグに関するSNSをスクロールすると、日本語ではない書き込みやらがいっぱい出てくる。当然やけど、うちにはチンプンカンプンですわ。

「だんぜんウクライナ支持が多いけど……国の結束を呼び掛ける書き込みが多い」

「うん、そらそやろね……」

「だけど、小国だから、あまり強い自己主張は戒めて……無理もないよね、第二次大戦じゃ翻弄されてたしね……問題は、こういう書き込み」

「えと、英語は……(^_^;)」

「ほら、あちこちにYORIKOとかPRINCESとかHOPEとか……国の結束の為に頼子さんが正式なプリンセスになって欲しいって書き込みだよ」

「そ、そうなんか……」

「きっと、気持ち揺れまくりだよ、頼子さん」

「そうか、卒業式どころやないねんねえ……」

「うん、察してあげた方がいいと思う」

「……せやけど、ちょっと真理愛卒業式で検索してみいひん?」

「たぶん、辞退してると思うよ…………あ、あった……ああ、三年前……五年前」

「今年のは……」

「…………」

「「あった!」」

 

 二つあった。卒業生の保護者が撮ったのと、写真部が撮ったのが。

 保護者のは……削除されてる。

「肖像権とか個人情報とかうるさいからね……」

 しかし、写真部のは準オフィシャルなのか、十分ぐらいに上手にまとめてあった。

『送辞、卒業生、在校生起立!』

 進行の掛け声で、ザザっとみんな起立。さすがは真理愛学院、うちの中学よりもビシっとしてる。

『在校生代表、夕陽丘頼子』

『はい』

「おお、頼子さんや(^▽^)」

「日本名でやったんだね」

「頼子さん、フルネームは長いさかいねえ……ヨリコ スミス メアリー ヤマセン」

「それ、略称だよ」

「え、ほんま!?」

「うん、『ヨリコ スミス メアリー ヤマセン』 というのは、お祈りとかの短縮版でね、国の正式な儀式とかじゃね『ヨリコ スミス メアリー アントナーペ エディンバラ エリーネ ビクトリア ストラトフォード エイボン マンチェスター ヤマセン』って言うんだよ。正式に王女になったら、その頭にプリンセス オブ ヤマセンが付くしね」

「あの、それ、プリンセス付けて、もういっぺん言える?」

「うん『プリンセス オブ ヤマセン ヨリコ スミス メアリー アントナーペ エディンバラ エリーネ ビクトリア ストラトフォード エイボン マンチェスター ヤマセン』」

「あんたも、すごいなあ」

「あ、始まる!」

『春は名のみの寒さもようやく和らぎ……ここに240名の先輩のみなさまは、めでたく卒業の日を迎えられ……』

 後姿やけど、背中に物差しが入ってるみたいにシャンと立って、めっちゃきれいな発音で述べる頼子さんは、なんや宝塚の女優さんみたい。

 いや、あんなバリメイクとかしてへん、なんちゅうかほんまもんです!

「ほんと、きれいで凛々しくって、ほんと男前女子だよね……前の方から見てみたいね……」

 

「ほんまやあ~惚れ直すわあ(๑癶△癶๑)」

「「ゲ!?」」

 声に振り返ると、クソ坊主のテイ兄ちゃんが涎を垂らして立っておりました。

 叩きだしたのは言うまでもありません。

 

 

 

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魔法少女マヂカ・261『復興大廉売だぞ』

2022-02-28 12:18:29 | 小説

魔法少女マヂカ・261

『復興大廉売だぞ語り手:マヂカ  

 

 

 外観に大きな傷跡は見られなかったけど、三越百貨店の内部は、かなりの被害を被った様子。

 と言っても、グチャグチャというわけではない。

 

 売り場の陳列棚やショーケースがまちまちで、中には、応急の修理跡が窺えるものもある。

 壁の剥落やひび割れは大廉売の張り紙などでカバーしているが、覗いた隙間には店員が工夫したのだろう、鶴や花の折り紙や短冊などで隠してあるのが痛々しい。

 しかし、痛々しいなどと感じているのは、魔法少女の眇(すがめ)だろうな。

 何百年も戦ってきたので、観察と状況判断は習い性になっている。

 霧子たちは、人が救護を求めるためにではなく、買い物のたに、ぞめき歩いている様が嬉しいようだ。

「やっぱり、一階二階は生活必需品が多いわね」

 鍋釜の台所用品や、茶碗、小机、筆記用具、救急用品、家庭医薬品、日曜大工道具、電球電灯、靴や草履、理容品などが並べられていて、大勢の人たちが群がって活気がある。

「よく揃えてあるわ」

 霧子の言葉も、単に量の事を言っているのではない。

 震災の前後を行き来しているうちに身に着いた、人と物を見る目なんだ。

 部屋に閉じこもって、寄ると触ると人も物も傷つけていたのがウソのようだ。

「じゃ、上に上がろうか」

 高坂邸は大きな被害が無かったので、復興用の日用品には用事は無い。一巡すると階段で三階まで上がる。

 チーーン

 階段の横はエレベーターになっていて、三階に着いたとたんに音がしたので、なんだか、自分たちの到着を知らせるベルのようで、なんだか可笑しく、JK西郷が吹いて、それにつられてみんなで笑ってしまう。

 たかが、エレベーターのベルで笑えてしまうのは、十代の感性のみずみずしさであるし、それを許してくれる銀座や三越の雰囲気だろう。

 

「あら、衣料品がまとめられているわ」

 

 霧子が驚く。

「呉服や和装用品は四階だったのに……」

「お洋服多いね」

 JK西郷が見かけどおりの子ども言葉で感心する。

「ねえ、再生服の人もけっこういてるよ」

「うちの生地じゃないから、大日本服飾さんのでしょうねえ……」

 そうなのだ、高坂家の再生服に共鳴して、服飾大手メーカーが数社、大規模に再生服の製造を始めたんだ。

「あ、高坂のお嬢様方!」

 見覚えのある眼鏡男が額の汗を拭きながらやってきた。

「あ、大日本服飾の工場長さん」

「はい、帝国衣料さんや武蔵縫製さんたちも共鳴していただきまして、当初の七倍以上の生産になりました」

「工場長さんが、販売やってんのん?」

「生産から販売に力点が移って来まして、それなら、再生服に最初から関わっている者が相応しいという社の方針で」

「あ、そう言えば、工場長さんの服装?」

「あ、工場の作業服です。臨場感がありますし、お客さまにも親しみが感じられると喜んでいただいております」

「いいことですね(^▽^)/」

「お洋服が多いのね、再生服は」

「はい、復興のため、身軽に動くのには洋服がいちばんです。わたしども、ご婦人方にも洋服を広めようと思っております」

「そうね、活発、手軽に動くには洋服よね!」

 霧子が華を膨らませる。

「実は、お客さまから、こんな声がございまして……震災直後の火災の中、洋服の方が助かる確率が高かったと」

「それは?」「なんで?」「どうして?」

 霧子とノンコが興味津々。自分たちで毎日ミシンを踏んだんだものな。

 JS西郷は、まあ、調子のいいブリッコだ。

「その……和装ですと裾の乱れがどうしても(^_^;)」

「ああ、パンツ!」

 JS西郷が無邪気に声をあげるので工場長は顔を真っ赤にした。

「あ、いえ、まあ……」

「工場長、それはいいことです!」

 思わず言ってしまった。

「高層階から非難する時、女性の和装はいけません、白木屋の火災でも……」

「白木屋?」

 いかん、白木屋の火災は、日本最初の高層階火災で、和装の女店員や客が裾を気にして転落死する者が相次いで、それ以来、女性の洋装が広まることになるが、それは昭和七年のことだ。

「いえ、大日本服飾は先見の明ですね(^_^;)」

「ありがとうございます。三越さまも、月末には全従業員の洋装制服に切り替えられます」

「あ、請け負ったのは工場長さんのとこね?」

「あ、いや、恐縮です(#^_^#)。あ、それでは失礼します」

 頭を掻きながら売り場に戻る工場長を三人笑顔で見送った。

「あの人なら、会社を発展させていくでしょうね」

「ああ……」

「あいまいな返事ね」

「いや、きっとそうさ」

 工場長というのは現場のたたき上げだ。長は付いてもノンキャリア、出世はおぼつかない。

 昭和に入れば戦争の影が忍び寄る、見たところ、工場長は四十に届いてはいないだろう……すると、終戦前後に六十歳、定年を前に苦労する……いや、この時代定年は五十五歳だったか。

 時代を飛んでいると、こういう知識や感覚がボケてくる。

 あ、ずっと工場長で通してきて、名前を知らない。

 こっちの不注意もあるんだろうが、戦前の日本男子は個人の名前よりも役職や職分で働いているところがある。

「ちょっと待っていてくれ、あ、ステッキ返すぞ」

「うん、早くねえ」

 売り場の傍まで行く、案の定、工場長は日報を携帯している。

 悪いが日報を透視して名前を確認。

 田中一郎

 執事長と同姓だ。

 どちらも、書類の書式のように平凡。まるで、日本男子の見本のようだな。

 そのあと、三人で最上階の食堂に行って食事。JS西郷には約束通りお子様ランチを奢ってやろう……と思ったらメニューに無い!?

 そうか、お子様ランチもチョコパフェも昭和にならなければ出現しない。

 仕方がないので、みんな揃ってランチとアイス。

 量が多いので、JS西郷は、むしろ感激。他愛のない奴だ……しかし、お子様ランチもチョコパフェも知っていた。

 こいつ、やっぱり、わたしらの時代の人間か?

「ああ、おいしかったあ(⌒▽⌒)」

 まあ、無邪気に喜んでる。

「それだけ喜んでくれたら、連れて来た甲斐がある」

「ほんと、JS西郷は可愛いなあ~」

「あんたも似たようなもんでしょ」

「アイタ! ステッキで叩かんといてくれる!」

「え?」

「どうかした?」

「ちょっと、ステッキ軽い……」

「ちょっと貸せ!」

 JS西郷の手からもぎ取ると、ステッキはただのステッキにになっている。

 こいつは、難波大助が摂政宮を狙撃するはずだった仕込み銃だったんだぞ!

「どうしよう……すり替えられたあ(꒪△꒪)」

 ちょっとヤバいぞ……。

 

※ 主な登場人物

  • 渡辺真智香(マヂカ)   魔法少女 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 要海友里(ユリ)     魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 藤本清美(キヨミ)    魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員 
  • 野々村典子(ノンコ)   魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 安倍晴美         日暮里高校講師 担任代行 調理研顧問 特務師団隊長
  • 来栖種次         陸上自衛隊特務師団司令
  • 渡辺綾香(ケルベロス)  魔王の秘書 東池袋に真智香の姉として済むようになって綾香を名乗る
  • ブリンダ・マクギャバン  魔法少女(アメリカ) 千駄木女学院2年 特務師団隊員
  • ガーゴイル        ブリンダの使い魔

※ この章の登場人物

  • 高坂霧子       原宿にある高坂侯爵家の娘 
  • 春日         高坂家のメイド長
  • 田中         高坂家の執事長
  • 虎沢クマ       霧子お付きのメイド
  • 松本         高坂家の運転手 
  • 新畑         インバネスの男
  • 箕作健人       請願巡査

 

 

 

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明神男坂のぼりたい・86〔事故のあくる日〕

2022-02-28 07:21:36 | 小説6

86〔事故のあくる日〕 

        

 


 死者こそなかったけど、重傷二人軽傷者八人の大事故だった!

 あの時、あたしの靴紐が切れてなかったら確実に巻き込まれていた。

 重傷の人は、あたしたちの直ぐ後ろを歩いていて、あたしが靴紐直そうとしてしゃがみ込んだところを追い越して前に出たサラリーマンの二人。

 あたしもカヨちゃんも、しばらく動けなかった。

 ほんのちょっとした運命のイタズラで二人は助かった。

 そして目の前で血を流して倒れてる人たち。

 警察を呼ぶ声! 救急車を呼ぶ声! 倒れてる人たちを励ます声! 

 あたりは騒然とした。

 そして、警察と救急車とマスコミが同時に来た……。

 

 あくる朝、お母さんに言われて気が付いた。10人も犠牲者が出たので、ニュースは全国ネットで流れた。なんとスンデのとこで巻き込まれそうになった代表みたいに、あたしとカヨさんがニュースに出てたらしい。それもモザイクなしで。

 覚えてなかった。とにかく、足が震えて、その場を動けなかったところに、ワヤワヤと人が寄ってきたぐらいの記憶しか無かった。

 けっこう喋ってた。事故や、事故前の様子。そして、自分たちがAKR47の研究生だということを……。

「カヨちゃん、覚えてた!?」

 朝だけど、カヨやんに電話した。

『え、アスカ覚えてないの? テレビのインタビュー受ける前に、事務所に電話して許可もらったのアスカだよ』

 電話を切ると、今度はお父さん。

「おい、明日香、三面のトップだぞ『またしても脱法ハーブの惨禍! AKRメンバー危うく難を逃れる!』」

 そのあと、やったことと思ったことは二つだった。

――あれ、助けてくれたの、さつき?――

――感謝しろよ……と言いたいところだけど。あたしにも分からん。出雲阿国じゃないかな?――

 で、カヨちゃんにメールで聞いたら「阿国もさつきさんじゃないかって」と返ってきた。偶然なのか、あたしたちの運の良さなのか……?

 そして、学校に着いてからが大変だった。

「そういう進路にかかわることは、早く、担任に言え!」

 と、ガンダム。

「鈴木さんには幸運の女神さまが付いてるんだわ!」

 宇賀先生は喜んでくれたけど、先生の傷を思ったら複雑な気持ち。

「なんで、アスカは言わないのかな!」

 これは、美枝とゆかり。

「アスカ、アイドルなんだね。事故とスキャンダルはスターの条件だからね!」

 この変な励ましは麻友。

 みんなの質問に共通してたのは、なんでAKR47のこと黙ってたか。

「やっぱり、言っちゃダメってことになってるんでしょ?」「明日香の奥ゆかしいとこなんだな!」「もう、選抜になるんだろ?」

 と、いろいろ言ってくる。

 そういうわけじゃない。

 ガンダムに進路選択迫られて、いろいろ体験入学やら申し込んでる中に、AKRがあっただけ。あたしは、どうも人からズレてる、外れてると自覚。

 関根先輩からも――がんばってんだな。今度のことは無事でなにより!――というメールが来た。

 お礼のメールは打っといたけど、それだけ。

 

 ただね、あくる日は、日ごろ無信心な両親が「明神様にお礼に行こう」と言って、三人で男坂上れたのは嬉しかった。

 巫女さんが恥ずかしそうな顔して「サインもらっていいかなあ」と迫ってきたのにはビックリ。そんでもって「あ、これ社務所のみんなから」と御守りのプレゼント。

「あ、こういうものは身銭切らなきゃ効き目が無いぞ!」

 お父さんは、そう言うんだけど「いえ、これは気持ちですから(^_^;)」と巫女さん。

「じゃ、改めてお賽銭に!」

 お母さんは、なんと諭吉を賽銭箱に投げ込んだ!

 でもって、三人で鳥居横のだんご屋さんに行った。

 ここでも、だんご屋のおばちゃんが我がことのように喜んでくれる。

「ほんと、やっぱり日ごろの信心だねえ、いやあ、男坂をヨチヨチ上がってた子が、こんなに立派になってえ……ねえ、総代さん、明日香ちゃんの応援団つくろうよ!」

 ちょうど居合わせた氏子総代さんに話を持ち掛ける。

 配膳してくれたのはさつきともう一人の新人さん。

 きれいな子だ……

 バシ!

 思わず呟いた亭主をお母さんが張り倒す。

 プっと噴き出す新人さん。

「お国ちゃん」

 さつきがたしなめるので、思わず新人さんを見ると、新人さんの名札には『出雲』とあった。

 

 今日は、あたしの苦手なリズムのレッスンがある。

 タ タン タ タン タン タン………タ タン タ タン タン タン………ムズ!

 五拍子のリズムなんか、だれが作ったんだ! そう思いながらも、歩きながらリズムをとる明日香でありました!

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