今日から、昨年11月11日から12月7日にかけて歩いた、2度目
の四国遍路のレポートを報告します。
現地からは日々、携帯メールにより、かいつまんで報告しましたが、
もう少し詳しいレポートです。
============================
出発日 2006年11月10日(金) 晴
四国遍路への旅立ちの日は暖かい。自宅を8時35分に出て、JR
池袋駅経由、東京駅10時36分発新幹線ひかり369号に乗る。
富士市周辺からは、淡雪の富士山がよく見えた。車中では、昨日
機種変更したばかりの携帯電話の使い方のチェックなどをする。
岡山に14時46分に着く。
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15時13分発JR瀬戸大橋線快速マリンライナー号で、高松に16時
8分着、2分の乗換時間を急ぎ、高徳線普通にて、栗林公園北口駅に
16時16分に降りた。
今日の宿は、東横イン高松中新町。禁煙室を希望したら、1人だが
ツインルームを与えてくれた。夕食は、宿のサービスのカレーライスと、
コンビニで買ってきた納豆巻きで済ます。
夕食後、明日からの遍路に備え、地図などを点検する。ところが、
宿一覧のコピーをしてなかったことに気づいた。地図のコピーをした
時に、宿のところを漏らしてしまったのだ。
明日、1番霊山寺で、へんろ道保存協力会発行の地図編を再購入
せねばと思う。
第1日 2006年11月11日(土) 曇り
<1番霊山寺~5番地蔵寺>
=暖かな初日=
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夜半、雷鳴を2、3回聞いたが、朝になったら雨は上がった。
7時からサービスの朝食をいただき、9時半頃東横インを出る。
栗林公園北口駅発徳島行きは、早朝のあと10時8分まで無い。
その列車に乗り、11時30分、無人の板東駅で下車した。待合室で
白衣を着て菅笠をかぶり、頭陀袋(ずだぶくろ)も肩にかけ、遍路姿
となる。
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最初の遍路の結願(けちがん)後来たのは、2004年12月1日
だった。以来1年11か月ぶりに1番霊山寺の山門をくぐる。本堂、
大師堂(下の写真)に参拝、読経し納経印をもらう。
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本堂横の売店でへんろ地図を買い、売店内にある歩き遍路用の
ノートに記帳する。今日記帳してあったのは、私と同じ所沢市内の、
40代男性だけだった。いよいよ2度目の四国遍路が始まる。
近くのぶっかけうどん店で昼食。曇り空だが、歩き出すと汗ばんで
くる。ミカンが黄色く色づく道を進んで2番極楽寺に入る。
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山を背にして緑が多い。本堂、大師堂は石段の上。境内に樹齢
1200年という太い長命杉が立ち、ソテツの伸びた庭が南国の暖か
さを感じさせてくれる。
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西に向かう道、暖かくて汗ばみ、腕まくりをする。ハゼが良い彩り
を見せる。りっぱな鬼瓦の民家が並ぶ門井を抜け、変電所横から
田んぼのあぜ道を入り3番金泉寺へ。
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鐘楼で鐘を突いて参拝し読経。本堂と大師堂の間に倶利伽藍
竜王像、本堂裏手に二重塔が立つ。白ツバキが満開だった。
板野の狭い町並みを通過し、JR高徳線を越える。岡ノ宮の田上
神社に、「岡の宮の大クス」と呼ぶ大きなクスノキがあった。
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根回り4.5m、高さ35m、県天然記念物である。
徳島自動車道下をくぐり、田んぼのあぜから句の札下がるへんろ
道へ。山すその気持よい土道が続く。3番奥の院、愛染院があった
ので入って読経する。
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車道を横断した先に、犬伏久助像と岩田ゆき子碑が立つ。この
周辺で太平洋戦争中、藍染めの保存に努めた人らしい。
再度通過した徳島自動車道の先は、色づいた柿畑が多い。間も
なく4番大日寺。
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山門上に鐘楼があり、山すその静かな札所。本堂そばにサザンカ
が咲く。16時近くなり冷えて涼しくなってきた。
車道を徳島自動車道近くまで戻ると、近畿大、歌先生設計の遍路
小屋がある。しかし休む時間はない。
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柿の実る里を南に下り、イチョウやモミジが色づき、五百羅漢のある
釈迦堂前を下って5番地蔵寺へ。
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大師堂の前に樹齢800年という大イチョウが立ち、境内の水琴窟
(すいきんくつ)が静かな音を響かせる。
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16時半を過ぎ、今日の宿、6番安楽寺宿坊に着くのは暗くなり
そう。
少し風が出て、菅笠があおられる。水のない大山谷川と泉谷川を
過ぎると予想通り暗くなった。
安楽寺宿坊から、心配の電話が携帯に着信。「あと10くらいで着
きます」と答えたが、その先の交差点で道を左に間違えた。
犬の散歩をしていた男性が、近くの橋まで案内して下さり、17時
40分に6番安楽寺宿坊に着いた。
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間もなくの18時から夕食。19時からは本堂でお勤めに参加する。
ご住職の講話は、熊野詣でや西国三十三番札所巡りと四国遍路
との結びつきのこと、中務(なかつかさ)茂兵衛のこと、この日の夜
から毎週土曜に4回放映される、NHK総合TVのドラマ「ウオーカー
ズ」の企画に副住職が参加し、宿坊の温泉が撮影されたことなど、
裏話を交えて話された。
終わってその温泉に入浴し、初日の汗と疲れを流し、21時から
の「ウオーカーズ」を見た。
〈コースタイム〉板東駅11:30~40ー1番霊山寺11:48~12:15ー2番
極楽寺12:58~13:10ー3番金泉寺13:58~14:11ー3番奥の院愛染院
14:56~15:10ー4番大日寺15:30~55ー5番地蔵寺16:15~33ー6番
安楽寺宿坊17:40
(距離 17㎞、地図(1/5万) 徳島、川島、歩行地 徳島県鳴門市、
板野町、上板町、歩数 不明)
の四国遍路のレポートを報告します。
現地からは日々、携帯メールにより、かいつまんで報告しましたが、
もう少し詳しいレポートです。
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出発日 2006年11月10日(金) 晴
四国遍路への旅立ちの日は暖かい。自宅を8時35分に出て、JR
池袋駅経由、東京駅10時36分発新幹線ひかり369号に乗る。
富士市周辺からは、淡雪の富士山がよく見えた。車中では、昨日
機種変更したばかりの携帯電話の使い方のチェックなどをする。
岡山に14時46分に着く。
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15時13分発JR瀬戸大橋線快速マリンライナー号で、高松に16時
8分着、2分の乗換時間を急ぎ、高徳線普通にて、栗林公園北口駅に
16時16分に降りた。
今日の宿は、東横イン高松中新町。禁煙室を希望したら、1人だが
ツインルームを与えてくれた。夕食は、宿のサービスのカレーライスと、
コンビニで買ってきた納豆巻きで済ます。
夕食後、明日からの遍路に備え、地図などを点検する。ところが、
宿一覧のコピーをしてなかったことに気づいた。地図のコピーをした
時に、宿のところを漏らしてしまったのだ。
明日、1番霊山寺で、へんろ道保存協力会発行の地図編を再購入
せねばと思う。
第1日 2006年11月11日(土) 曇り
<1番霊山寺~5番地蔵寺>
=暖かな初日=
夜半、雷鳴を2、3回聞いたが、朝になったら雨は上がった。
7時からサービスの朝食をいただき、9時半頃東横インを出る。
栗林公園北口駅発徳島行きは、早朝のあと10時8分まで無い。
その列車に乗り、11時30分、無人の板東駅で下車した。待合室で
白衣を着て菅笠をかぶり、頭陀袋(ずだぶくろ)も肩にかけ、遍路姿
となる。
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最初の遍路の結願(けちがん)後来たのは、2004年12月1日
だった。以来1年11か月ぶりに1番霊山寺の山門をくぐる。本堂、
大師堂(下の写真)に参拝、読経し納経印をもらう。
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本堂横の売店でへんろ地図を買い、売店内にある歩き遍路用の
ノートに記帳する。今日記帳してあったのは、私と同じ所沢市内の、
40代男性だけだった。いよいよ2度目の四国遍路が始まる。
近くのぶっかけうどん店で昼食。曇り空だが、歩き出すと汗ばんで
くる。ミカンが黄色く色づく道を進んで2番極楽寺に入る。
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山を背にして緑が多い。本堂、大師堂は石段の上。境内に樹齢
1200年という太い長命杉が立ち、ソテツの伸びた庭が南国の暖か
さを感じさせてくれる。
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西に向かう道、暖かくて汗ばみ、腕まくりをする。ハゼが良い彩り
を見せる。りっぱな鬼瓦の民家が並ぶ門井を抜け、変電所横から
田んぼのあぜ道を入り3番金泉寺へ。
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鐘楼で鐘を突いて参拝し読経。本堂と大師堂の間に倶利伽藍
竜王像、本堂裏手に二重塔が立つ。白ツバキが満開だった。
板野の狭い町並みを通過し、JR高徳線を越える。岡ノ宮の田上
神社に、「岡の宮の大クス」と呼ぶ大きなクスノキがあった。
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根回り4.5m、高さ35m、県天然記念物である。
徳島自動車道下をくぐり、田んぼのあぜから句の札下がるへんろ
道へ。山すその気持よい土道が続く。3番奥の院、愛染院があった
ので入って読経する。
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車道を横断した先に、犬伏久助像と岩田ゆき子碑が立つ。この
周辺で太平洋戦争中、藍染めの保存に努めた人らしい。
再度通過した徳島自動車道の先は、色づいた柿畑が多い。間も
なく4番大日寺。
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山門上に鐘楼があり、山すその静かな札所。本堂そばにサザンカ
が咲く。16時近くなり冷えて涼しくなってきた。
車道を徳島自動車道近くまで戻ると、近畿大、歌先生設計の遍路
小屋がある。しかし休む時間はない。
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柿の実る里を南に下り、イチョウやモミジが色づき、五百羅漢のある
釈迦堂前を下って5番地蔵寺へ。
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大師堂の前に樹齢800年という大イチョウが立ち、境内の水琴窟
(すいきんくつ)が静かな音を響かせる。
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16時半を過ぎ、今日の宿、6番安楽寺宿坊に着くのは暗くなり
そう。
少し風が出て、菅笠があおられる。水のない大山谷川と泉谷川を
過ぎると予想通り暗くなった。
安楽寺宿坊から、心配の電話が携帯に着信。「あと10くらいで着
きます」と答えたが、その先の交差点で道を左に間違えた。
犬の散歩をしていた男性が、近くの橋まで案内して下さり、17時
40分に6番安楽寺宿坊に着いた。
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間もなくの18時から夕食。19時からは本堂でお勤めに参加する。
ご住職の講話は、熊野詣でや西国三十三番札所巡りと四国遍路
との結びつきのこと、中務(なかつかさ)茂兵衛のこと、この日の夜
から毎週土曜に4回放映される、NHK総合TVのドラマ「ウオーカー
ズ」の企画に副住職が参加し、宿坊の温泉が撮影されたことなど、
裏話を交えて話された。
終わってその温泉に入浴し、初日の汗と疲れを流し、21時から
の「ウオーカーズ」を見た。
〈コースタイム〉板東駅11:30~40ー1番霊山寺11:48~12:15ー2番
極楽寺12:58~13:10ー3番金泉寺13:58~14:11ー3番奥の院愛染院
14:56~15:10ー4番大日寺15:30~55ー5番地蔵寺16:15~33ー6番
安楽寺宿坊17:40
(距離 17㎞、地図(1/5万) 徳島、川島、歩行地 徳島県鳴門市、
板野町、上板町、歩数 不明)