昨夜の雨が上がり、今日は寒の中とは思えぬ暖かい日差しが
差し込みました。
TV放映で品切れになっていたスーパーの納豆も、番組がねつ
造と分かり、ダイエットに買う人が激減したのか、今日はたくさん
店に並んでいました。これでわが家の夜の食卓で食べ続けていた
納豆の、品不足の心配もなくなり、ひと安心です。
===========================
第17日 2006年11月27日(月) 曇後晴一時雨
=伊予木川から幡多十景へ=
5時20分起床、6時から本堂でお勤め。講話は、昨日納経所
に居られた女性の副住職からうかがう。
誰でも入れるよう広く開放している本堂のこと、本堂の天井絵
のこと、無理なく遍路をするようになど、お話しいただいた。
終わってから朝食。手作りの巾着袋とあめ、インスタントコーヒ
ーのお接待をいただいた。7時30分に岩本寺宿坊(写真)を出る。
昨日の激しい雨が上がった、窪川の町並みを東に進む。国道
56号に出たところに、大水車が回る水車亭という店があった。
南に向かう国道沿いは、田園地帯になり、山すそに低くガスが
垂れ込めている。緩やかに上って小さい峠を越える。
峰の上の、四国電力資材置き場横から片坂遍路道へ。黒潮町
(旧佐賀町)に入ったところの吉岡家に、モミジの古木があり、
よい彩りを見せていた。
峠を越えて杉木立の中を下り、国道を横断して、市野瀬遍路道
に進む。再び杉木立下を下り、国道56号に出るところで、先発
の京都の男性と新潟の女性に追いつき、そばのバス停で休憩
する。
お2人より先に出て国道を進む。ハゼノキの紅葉が、鮮やかな
彩りを見せる。拳(こぶし)ノ川集落入口に「四国のみち」の道標
があり、前回はその旧道を回ったのだが、そのまま国道を進む。
高台から振り返ると、旧道を回るお2人が見えた。
佐賀温泉のそばに、遍路小屋13号佐賀と、物産センターがあ
る。
そばの橋を渡って「四国のみち」となっている旧道に回った。
国道よりアップダウンがなく、車も少ない。昨日の豪雨で増水し、
青みを帯びた拳ノ川沿いに進む。
荷稲(かいな)の八坂神社には、太いクスノキが二本立っていた。
その先は前回、崩壊があり通行止めだったが、今日はその標識
も無いのでそのまま進む。紫色に熟したアケビの実があちこちに
落ちている。
合流して伊予木川になった流れは、川幅一杯。伊予木駅そば
で橋を渡り、無人の駅で休憩する。出ようとしたら、降ってきた
ので、ポンチョを被る。間もなく本降りになったので、国道の高架
下でスパッツと雨ズボンも着用、東を回る遍路道に入る。
気温が上がり、暖かくて蒸し暑い。レンガ造りの趣ある熊井トン
ネル入口に、「明治38年(1905)完成のトンネルは、小学生な
どがレンガを運んで作り、昭和14年(1939九)まで県道だっ
た」などの説明板があるが、大型車は通れそうもない1車線の
細い道である。
土佐くろしお鉄道の踏切を越え、国道沿いの旧道へ。
国道にあるコンビニ、スリーエフで昼食を求め、近くの無人駅、
土佐佐賀のベンチで食べた。
佐賀の町外れ、海に近い伊予木川は、川幅一杯の豊富な流れ。
駅を出てからこの川の橋辺りまで、道筋がちょっと分かりにくい。
太陽が出て暑くなった。湾になっている鹿島が浦を半円形に
回って、高みに上がる。木々に覆われた湾内の島、鹿島や、岩
を打つ波しぶきなどの展望がよい。
この辺りは「幡多十景」の一つ、土佐西南大規模公園佐賀地区
で、海を見下ろす遊歩道が整備され、太平洋の展望がすばらしい。
白浜海岸に下り、しばらくは波や岩を間近に見ながら進む。
旧大方町に入ると、「鯨の見える町大方町」の標識が立つ。国道
が90度右折する灘バス停で休憩した。
7回目という大荷物の男性遍路が追いつき、少しだけ同道する。
後続の京都と新潟の2人や、宇都宮のご夫妻遍路の情報を教え
てくれた。
伊田トンネルを抜け、有井川の町並みに入る。左手はるか先
に、長く岬が見える。あの先端が足摺岬だろうか。民家の奥さん
が出ていて、「そこにあるイオン水のペットボトルをどうぞ」と言わ
れたので、1本いただいた。
今日の宿は民宿日の出、16時14分に着く。すっかり好天にな
り、西の海に夕日が落ちる。コイン洗濯機に洗濯物を入れて入浴。
風呂の蛇口は温度調節が容易、風呂も大きめで気持ちよい。
18時からの夕食は盛りだくさん。仕事の男性2人と、2夜一緒
の京都・亀岡のKさんと新潟市のHさん。お2人と夕食後しばらく
話し、住所氏名を交換する。
トイレ、風呂などに省資源を促す張り紙が貼られ、暖房はコイン
式。部屋の照明は明るく、携帯電話からのブログへの投稿やメモ
がしやすい。
(コースタイム〉岩本寺宿坊7:30ー金上野8:14ー峰の上(遍路道
へ)8:36ー市野瀬バス停9:09~25ー佐賀温泉10:10ー伊予木駅
11:36~50ースリーエフ12:31~35ー土佐佐賀駅(昼食)12:54~
13:12ー土佐白浜駅下14:16ー灘バス停14:56~15:02ー有井川駅
入口15:35ー民宿日の出16:14
(距離 30㎞、地図(1/5万) 窪川、土佐佐賀、歩行地 四万十
町(旧窪川町)、黒潮町(旧佐賀町、大方町)、歩数 51,200)
差し込みました。
TV放映で品切れになっていたスーパーの納豆も、番組がねつ
造と分かり、ダイエットに買う人が激減したのか、今日はたくさん
店に並んでいました。これでわが家の夜の食卓で食べ続けていた
納豆の、品不足の心配もなくなり、ひと安心です。
===========================
第17日 2006年11月27日(月) 曇後晴一時雨
=伊予木川から幡多十景へ=
5時20分起床、6時から本堂でお勤め。講話は、昨日納経所
に居られた女性の副住職からうかがう。
誰でも入れるよう広く開放している本堂のこと、本堂の天井絵
のこと、無理なく遍路をするようになど、お話しいただいた。
終わってから朝食。手作りの巾着袋とあめ、インスタントコーヒ
ーのお接待をいただいた。7時30分に岩本寺宿坊(写真)を出る。
昨日の激しい雨が上がった、窪川の町並みを東に進む。国道
56号に出たところに、大水車が回る水車亭という店があった。
南に向かう国道沿いは、田園地帯になり、山すそに低くガスが
垂れ込めている。緩やかに上って小さい峠を越える。
峰の上の、四国電力資材置き場横から片坂遍路道へ。黒潮町
(旧佐賀町)に入ったところの吉岡家に、モミジの古木があり、
よい彩りを見せていた。
峠を越えて杉木立の中を下り、国道を横断して、市野瀬遍路道
に進む。再び杉木立下を下り、国道56号に出るところで、先発
の京都の男性と新潟の女性に追いつき、そばのバス停で休憩
する。
お2人より先に出て国道を進む。ハゼノキの紅葉が、鮮やかな
彩りを見せる。拳(こぶし)ノ川集落入口に「四国のみち」の道標
があり、前回はその旧道を回ったのだが、そのまま国道を進む。
高台から振り返ると、旧道を回るお2人が見えた。
佐賀温泉のそばに、遍路小屋13号佐賀と、物産センターがあ
る。
そばの橋を渡って「四国のみち」となっている旧道に回った。
国道よりアップダウンがなく、車も少ない。昨日の豪雨で増水し、
青みを帯びた拳ノ川沿いに進む。
荷稲(かいな)の八坂神社には、太いクスノキが二本立っていた。
その先は前回、崩壊があり通行止めだったが、今日はその標識
も無いのでそのまま進む。紫色に熟したアケビの実があちこちに
落ちている。
合流して伊予木川になった流れは、川幅一杯。伊予木駅そば
で橋を渡り、無人の駅で休憩する。出ようとしたら、降ってきた
ので、ポンチョを被る。間もなく本降りになったので、国道の高架
下でスパッツと雨ズボンも着用、東を回る遍路道に入る。
気温が上がり、暖かくて蒸し暑い。レンガ造りの趣ある熊井トン
ネル入口に、「明治38年(1905)完成のトンネルは、小学生な
どがレンガを運んで作り、昭和14年(1939九)まで県道だっ
た」などの説明板があるが、大型車は通れそうもない1車線の
細い道である。
土佐くろしお鉄道の踏切を越え、国道沿いの旧道へ。
国道にあるコンビニ、スリーエフで昼食を求め、近くの無人駅、
土佐佐賀のベンチで食べた。
佐賀の町外れ、海に近い伊予木川は、川幅一杯の豊富な流れ。
駅を出てからこの川の橋辺りまで、道筋がちょっと分かりにくい。
太陽が出て暑くなった。湾になっている鹿島が浦を半円形に
回って、高みに上がる。木々に覆われた湾内の島、鹿島や、岩
を打つ波しぶきなどの展望がよい。
この辺りは「幡多十景」の一つ、土佐西南大規模公園佐賀地区
で、海を見下ろす遊歩道が整備され、太平洋の展望がすばらしい。
白浜海岸に下り、しばらくは波や岩を間近に見ながら進む。
旧大方町に入ると、「鯨の見える町大方町」の標識が立つ。国道
が90度右折する灘バス停で休憩した。
7回目という大荷物の男性遍路が追いつき、少しだけ同道する。
後続の京都と新潟の2人や、宇都宮のご夫妻遍路の情報を教え
てくれた。
伊田トンネルを抜け、有井川の町並みに入る。左手はるか先
に、長く岬が見える。あの先端が足摺岬だろうか。民家の奥さん
が出ていて、「そこにあるイオン水のペットボトルをどうぞ」と言わ
れたので、1本いただいた。
今日の宿は民宿日の出、16時14分に着く。すっかり好天にな
り、西の海に夕日が落ちる。コイン洗濯機に洗濯物を入れて入浴。
風呂の蛇口は温度調節が容易、風呂も大きめで気持ちよい。
18時からの夕食は盛りだくさん。仕事の男性2人と、2夜一緒
の京都・亀岡のKさんと新潟市のHさん。お2人と夕食後しばらく
話し、住所氏名を交換する。
トイレ、風呂などに省資源を促す張り紙が貼られ、暖房はコイン
式。部屋の照明は明るく、携帯電話からのブログへの投稿やメモ
がしやすい。
(コースタイム〉岩本寺宿坊7:30ー金上野8:14ー峰の上(遍路道
へ)8:36ー市野瀬バス停9:09~25ー佐賀温泉10:10ー伊予木駅
11:36~50ースリーエフ12:31~35ー土佐佐賀駅(昼食)12:54~
13:12ー土佐白浜駅下14:16ー灘バス停14:56~15:02ー有井川駅
入口15:35ー民宿日の出16:14
(距離 30㎞、地図(1/5万) 窪川、土佐佐賀、歩行地 四万十
町(旧窪川町)、黒潮町(旧佐賀町、大方町)、歩数 51,200)