昭和39年 1964年
東京オリンピック開催
東海道新幹線開通
首都高速が開通し東京は大きく変わった。
横浜では「横浜ドリームランド」が開業し
大卒初任給は2万1500円だったそうな。
自動車では三菱デボネアA30
トヨタ コロナRT40が有名どころでしょうか。
そんな年、熱海に誕生した近代温泉ホテル「熱海ニューフジヤホテル」
長年「いつか泊まりたい」と願っていたがその機会はなかなか訪れなかった。
高度経済成長期の熱海には
つるや 海上ホテル 赤尾ホテル 大観荘 暖海荘 グランドホテル 西熱海ホテル 金城館 熱海後楽園ホテル 大月ホテル
熱海冨士屋ホテル 大野屋 等の
大ホテルがあった。
しかしレジャーの多様化等によりそれらのホテルも廃業や経営が代わり
全盛期の熱海を知るホテルというのは少ない。
ニューフジヤも経営が破綻し現在は伊東園グループに買い取られ一泊二食¥9800で盛況だ。
人気の秘密は年中同料金で夕食時のバイキングは食べ放題だけでなく
生ビールも含めて飲み放題という点。
しかし行ってきた人の評判を聞くと
「建物が古くて云々・・」
いや、そこがいいんですよ!近代建築の粋を集めた建物はそのままのようだ。
(この年に出来たホテルで現存し有名なのがホテルニューオータニ)
しかし行ってきた昭和好きの人の評判を聞くと
「改築されて昭和の面影はなく云々・・」
いや、絶対にありますよ!随所に開業時か全盛期の面影が残っているはず。
それを探すのが楽しい。
そんな訳で忘年会の席で「来年の新年会は熱海ニューフジヤで開こう」と相成りました。
昭和38年2月28日 熱海新聞より
ついにいつかは泊まりたいと願っていた大ホテルに潜入です!
ちなみにAlways 三丁目の夕日の続編は昭和39年が舞台だそうです。
公開が楽しみです。
下は開業前のパンフレット
「近く完成予定の夢の超特急では実に45分・・・」
熱海ニューフジヤはあの輝かしい昭和39年に誕生したのです。
つづく (かなり長編となりますので尻切れにならない事を願っています)