『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 幾つになろうが、わたしに能わった(あたわった)事なら、避けては通れない。

2015-08-22 14:29:00 | Weblog

                                        
             
               
                 2015-8-21-「シュウメイギク」咲いてきました。

    あなた

 爽やかで心地よい初秋の午後です。

 楚々とした上品な花を咲かせてくれる「シュウメイギク」。

 別名「貴船菊」ともいうそうです。

 花言葉=淡い思い・薄れゆく愛・多感・等々。

 この花は秋の香りを漂わせながら、疲れた人の心を癒し咲いてくれます。

 

 昨日庭を這い蹲って草毟り…

 まだ半分も、終わってないのに身体中、ギシギシ悲鳴をあげています。

 起きるのも、ようやく、掃除機は所々…

 我ながら情けない。

 「あなた草毟り手伝って~…」って思わず叫ぶわたし…

 幾つになろうが、わたしに能わった(あたわった)事なら、避けては通れ

 ないもね…

 まさかこの齢になって、草むしりと言う作業を、しなければ、ならないなんて

 努々(ゆめゆめ)思わなかった。

 あなたも其方で「仕方ないな」なんて呟きながら見ているんでしょう…

 何だか、すっかり冷たい人になっちゃって…

 

 本当に気持ちの良い日、家の中にいるのが勿体ない。

 こんな日は、あなたと何処かへ行ってたよね。

 それも叶わず。

 昼下がり、ボォ~っとしながら、わたしはここ…

 

 『はなさそふ あらしのにはの ゆきならで 

       ふりゆくものは わがみなりけり』 (入道前太政大臣)

 (降っているのは) 嵐が庭に散らしている花吹雪ではなくて、

 降っているのは、実は歳をとっていくわが身なのだなぁ…。

 齢を重ねる自分を、沁みじみ感じ和歌(うた)にするその気持ち、痛いほど

 心の奥底に沁みます。

 身体を少し労わります。