『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 隙間風の様な淋しさが心を通り抜け…

2015-08-27 11:28:30 | Weblog


                                       
                                              2015-8-21-「フヨウ」見事です。

   あなた

 寒い筈です、雨が降って来ました。

 音もなく静かな雨。

 こうして、一雨ごとに”秋へ秋へ”と深まっていくのでしょう。

 春の雨は暖かいけど…秋の雨は冷たい…

 まだ葉月なのに、昏くて寒い日です。

 隙間風の様な淋しさが心を通り抜け…

 遣り切れなさに苛め(さいなめ)られる。

 雨降りは嫌いじゃない。

 でも寒さに向かう雨は厭…勝手なようですが。

 「フヨウ」の花言葉=繊細な美・しとやかな恋人等々。

 花言葉のように、しとやかで優しい印象を与える「フヨウ」の花は昔から

 美しい女性の例えにも用いられたようです。

 

  清少納言「枕草紙」(秋は夕暮れ。)より

 『夕日のさして山の端いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、

 三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあわれなり。

 まいてかりなどの連ねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。

 日入り果てて、風の音、虫の音などはた言うべきにあらず。』

 千年も昔に書き記した人「清少納言」才女・すごい。

 こんな日はドップリ古の本に浸ってます。

 この方の、「感性・歯切れの良さ・」が好き。