2016-3- 「水仙」
あなた
幾許もなくして、弥生の月も終わり。
ここ、何日間かお陽さんがず~っとでてるので、「水仙」の蕾が大きく膨らんで
間もなく花開く事でしょう。
この時期嬉しい事と、哀しい事が幾重にも重なって、こころ揺らめいています。
ひとり、また一人と、其方へ逝ってしまう。
春なのに哀しいことが、いっぱい…
あなた
現実は厳しいね。
あなたが、其方へ逝って五年。
ようやく、早いなって思える様に…なったよ。
一日の長かったのが、つい、昨日のことの様に思われる。
今、彼女は一日の長さとの葛藤と思うよ…
一緒にいた人が居なくなる!そうすぐには、納得できない。
でも、やっぱり時が判らせてくれる。
あの、スウッ~スウッっとした寂寥感、騒めく寂しさ…
亡くした人にしか判らない。
どんなに喚いても帰っては来ない。
あなた
春になったよ…
一緒に山へ行きたいね…
穏かでポカポカ陽気の春の午後。