よろずの記 and 爺へ               

人生、残り少なめの日々の出来事や思いの綴りです。
やはり、ツーカーと話せるのは爺でした。  

震災後の (その5,6)

2016年03月13日 19時47分53秒 | 自然
長男の遺したブログの、東日本大震災後のボランティアに関する記事を抜粋したものです。
いい歳して、冗談の好きな人間でしたが、よかったら読んで下さい。


 その5 (2011.7.28)

今朝も雨の朝だど…

恒例の「今日のクノール」(今日は、エノキとたまごのクノール仕立て、暗雲垂れ込める渓谷風)を飲んで、
カッパ着て、エンジンかけて行ってきまーす。

しかし、ボランティアセンターに行って仕事が決まる頃にはまた雨が上がるw
なんという晴れ男具合w

今日は津波被害で取り壊す家の家具の撤去に決まる。
岡山から来た大工さん&造園屋さんのプロ三人組、栃木の若い人たち、地元の頑張る人たちと一緒。

また今日も名ばかりリーダーだわw
仕方ないので前日の報告書から読み取れない部分をセンターに電話したり、家主さんに直接聞いて段取りを考える…

とか言うと偉そうだが、実際には岡山三人組になんかお願いしてるだけw

いや〜プロは早いわ、手際良いわ、若い人たちは元気だわでもう出る幕無しw
しかし汗かきなので人並みに汗かいてるから、仕事してるフリは完璧!

フッフッフ、サボってるとは誰も気づくまいw
そして偉そうに「よし、10分休憩!水分補給わすれずに!」と声を出していれば偽装は完璧。
家主さんも私の完璧な演技を見破れなかった、ウェーハッハッ!

家主さんとの細かなゴミ仕分けの確認(それぐらいしかやることがない)をする。

「この棚の引き出しは水に浸かってないですよ、捨てて大丈夫?これ大事なものじゃないですか?」
「あとはもう全部捨てていいんです」

「そうですか、では一応見るだけ見てください。ほら、こういうところにお金入れて忘れてることもあるみたいですよ。」
「お金は忘れないから、ワハハ」

「アハハ。
 そうそう、あの三人の方は岡山から来たんですよ〜、あの若い人たちは栃木からです。
 あ、私は東京です。 地元の方は少ないけど、みんな地元の人は自分の家で大変なんですよね。」

「私は今まで人を信じる方ではなかった。だけど、こんな途方に暮れている時に全国あちこちから助けに来てくれる人たちが
いるんだもの、人を信じてもいいと思った。ウウッ」

ワシも「ウエーン 」


 その6 (2011.7.29)

明け方になっても雨は降り止まない。
どうして作業中は降らない晴れ男っぷりなのに、夜は降るのか…

平(タイラ、いわき市の中心部)では降ってなかったりするので、単にキャンプ場がヤマだからか?
ついにテント内浸水…

今朝のクノール(ニラとしめじ)を食べてカッパ着てボラセンに向かう。

今日は雨なので2日間担当したN地区の作業は中止。
残念、最後まで担当したかった。

明日は土曜日だから地元のボランティアがたくさん来るだろう。彼らに託そう。
Oさん家のお父さん!行けずにごめんね!

で、今日は津波被害のお宅から家財と土砂(ガラスや陶器の破片混じり)を運び出す作業に。
リーダー決めの際にセンターの仲良くなった担当者(女性・しかも好み)が「やって♪」と目で合図するのでまたリーダーにw

さてさて現地に入り、明日この家を取り壊す予定の解体業者さん(今日は隣を取り壊し中)と対話。
その結果、一階を覆う砂は除去しなくていいことになる。

業者さんがとてもいい人で助かった。
しかも家財の処理についてもすごく協力していただくことになる。

なんでいわきの人ってみんないい人なんだろう。

家主さんの言葉が耳に残る
「見たら欲しくなるんで全部処分してください」

まあ、そのあたりをうまいことなんとか折衷案で……
ね……胸が痛みます。

というわけで結果、とても早く作業終わる。

センターに戻って担当者(前出女性・しかも好み)に思いの丈をぶちまける。
明日帰ります
「では今日までですね、お疲れ様です〜出会えて良かったです」
まあ、そんなことだ。

結果、今までに無いぐらい早くキャンプ場に戻る。

自販機だけにお世話になっていた酒屋さん、近隣のKさんとお話が出来た。
「テントだけあって姿が見えないのはあんただったのかい」
すんません。

Kさんには果物や漬け物等いただいてしまう。
すんません。

秋には紅葉が、春には岩ツツジがキレイらしい。
ようやく空は晴れ。

またくるぞいわき!

がんばっぺいわき! 

              

以上が、5年前の7月の記事でした。
あと9月と10月とが少し、翌年の8月に少しありますが、今回はこれにて終りにします。
ここまで読んで下さって、ほんとうにありがとうございました。
          

震災後の (その3、4)

2016年03月13日 09時29分40秒 | 自然
長男の遺したブログの、東日本大震災後のボランティアに関する記事を抜粋したものです。
いい歳して、冗談の好きな人間でしたが、よかったら読んで下さい。


その3 (2011.7.26)
                             
キャンプ場から気持ちのいいワインディングを流して出勤♪

「解体する家から家具等の搬出〜廃棄を5人お願いします〜」

ん、今日はこれにすっか!と手を挙げた。
二人組とかの仕事もあるが、地元じゃないので土地勘とかないからねー
なるだけ多人数のをやりたいんだよね。

で…結局、神奈川県から来たご夫婦、東京から来たUさん、大学生のD君(カナダ出身)とワシ…
って、誰も道知らないじゃんw

あ、奥様はこのあたりの出身、良かった〜
んで、軽トラとご夫婦の車に分乗してデッパツ!

まあ、昨日よりは楽だったかな。
しかし、いわき市とは言えエアコンも取り外してある宅内はなかなか暑いわ。
熱中症注意!

トラックが軽トラなのでなかなか量が積めないから効率悪いな。
何回か家と処理場を往き来して作業終了。

スゲー雷雨がバチバチバチッ!と来たんだけど、ちょうど軽トラ運転中だったのでセーフ!
いわき市ボランティアセンターに戻ったら晴れた♪
うーん晴れ男〜

銭湯に行ったら今日は一番風呂だい!

んで、我が家(キャンプ場)に戻ったらお客様が!
地元の家族連れ四名様。

ご主人としばし地震や原発の話をする。

今年の紫陽花はいつもより鮮やかだったとのこと。
原発の影響?いやーどうでしょう?
みたいな…

今日の晩飯は牛肉とほうれん草のカレー味煮炒め。



その4 (2011.7.27)

生憎の雨、カッパを着てバイクでいわき市のボランティアセンターへ。

雨の日に出来るのは何があるの?写真洗いとか?
と思ってたら、昨日の現場(解体する家屋から家財道具を分別・撤去)になった。

しかもこの現場が二回目なのでリーダーにされるし。

雨天なので搬出はナシとのことだったが、晴れた。
嫌になる晴れ男っぷりw

しかも庭の物置の中身を出して分別するのは炎天下…

あ…暑いです…
オレは水分製造機か?と思うぐらい汗がでますw

今日は大阪・埼玉・新潟・東京からと地元の人が一人。
地元の人は自宅は半壊しているのにボランティアやってるエラい人。

みんな地元の人は大変なんだ。

つかさ、学生何やってんの?
今日はみんなオラより年上だったぞ!
セイガク!気合い入れろ!

汗でビチョビチョになったためコインランドリーに。
コインランドリーを待ってる間近くのラーメン屋に…行きました。

中村橋にあったラーメンショップ・うまいうまい・ネギ味噌ラーメンにそっくりな味!
聞けば系列なんだそうな。

マスターに色々聞いた。原発がマズいと言われる前の地震当日の夜、地元の人は一部避難を開始していたらしい。
まあ、そら東電関係者も沢山いるしね…

これから湯本まで出かけて温泉入ります。
雨降ってるのにカッパ着て温泉だよw

粋だね〜
ホントか?
いや、マジ疲れが溜まってね…

あ、キャンプ場の電気が点かなかったんだが(いや、一人だとランタンでこと足りてたので今まで放置w)、役場に電話して直してもらうことになった。
自動で時間に点灯するらしいんだが、停電でタイマーが狂っていたのが原因らしい。

夏井川渓谷キャンプ場の利用者で電気が点かないと言う方、役場に電話してね!

震災後の (その2)

2016年03月12日 16時12分03秒 | 自然
ミニバレーに行ったら、夏に脳梗塞で倒れたKさん(男性)が来ていた。
「またよろしく」と、軽くサーブの練習と、審判をしただけで今日は終ったが、ここまで回復されたんだと、
涙が出るほどうれしかった。同じ年代だもの。

以下は、長男の遺したブログの、東日本大震災後のボランティアに関する記事を抜粋したものです。
いい歳して、冗談の好きな人間でしたが、よかったら読んで下さい。


 その2 (2011,7,25)

朝からボランティアセンターに行っただよ。
受付を待っていると、神風さんそっくりな人が朝からギャグを飛ばして笑いをとってるw

説明を受けて、名札を張ってさあ、仕事を決める。
「腕っぷしに自信のある男性もう一人!」
いえいえ遠慮しますw

かといって写真の洗浄はいかにも…
で、結局決まったのは、津波が庭先まで来た農家の排水路確保。
男性二名と女性三名。

行ってみたら地震で崩れた石垣や崩れ落ちた斜面から落ちた岩、津波で流れてきた瓦礫で排水路が塞がれている。
ハンマーで大石を割り(石が柔らかくて助かった)、排水路から上げる……結構重労働なんですけどw

排水路には重油も混ざってるのか香ばしい水も満ちてるしw
まあなんとか格好つくぐらいまで終わったかな?

今日の仲間五人に聞いてみたら、みんなボランティアは今回が初めてだって。
やっぱ今回だけは何かやらなきゃと思ったんだよな〜、みんな。

栃木、茨城、そして福島県内…
全く面識ない五人だけどうまく協力できた気がする。

帰りに銭湯に行ったら「ボランティアの人?百円引きますね」だって。
嬉しいね、その心意気!

カナカナシャワーを浴びながらバイクで渓谷を走りキャンプ場に帰る。
今日のメニューは鮭とアスパラとネギのテキトー煮。
いや旨い。

アレ?雷が雲間で光ってる…あ、鳴ってる…降るのかコレ?

震災後の (その1)

2016年03月11日 19時45分58秒 | 自然
今日は5年前の、東日本大震災の日です。

東京も揺れが激しいかったそうで、長男が遺したブログにもUPされていました。

彼は、その後、7月から、福島県いわき市に何度かボランティアに行って、
その様子も記事にしていたので、上手な文ではありませんが、何日かに分けてUPしますので
読んでやって下さい。


その1(2011.3.11)

仕事中に初めて真面目にデスクの下に隠れた。
十九階の揺れは洒落にならないレベル。

デスクの下に自転車用ヘルメットがあったので被った。
デスク上の資料がバサバサ落ちてきた。
電話が繋がらなくなる前に実家に無事を伝えておかねばと思って、携帯でデスクの下から電話した。

揺れが一旦収まって電話回線開けたらお客様から電話が入って来た。
少し話していたらまた揺れが激しくなってきたので
「私、今からまた机の下に入りますのでお電話切らせていただきます」と言って電話を切った。

お台場方面に火事らしい煙が見えた。

仕事自体は早仕舞いとなった。
連絡をあちこちにしたりしてたら定時の六時になった。

自転車で六本木を出たら道はアホほど混んでるわ。
道を歩いてる人がかなり多い。

いつもなら一時間で帰れるが、一時間二十分もかかった。
帰れない人に比べたらかなりマシだろう。

帰ったら炊飯器やテレビが落ちてた…

あ、また揺れた…。

プレバト

2016年03月10日 22時25分55秒 | 日記・エッセイ・コラム
ああ、今夜も面白かった『プレバト』(TV番組)。

忘れていて、観ない週もあったので、水彩画があるのは知らなかった。
今後が期待できそう。

俳句は奥が深くて面白いし、生け花は習ったことないから、参考になる。

料理の盛りつけ方「は、人それぞれの見方で、そう問題ではないと思うけど、
料理は、本格的な料理の出来る人が多いこと。

才能なしの判定もらった人は、やはり口惜しいだろうな。
観てる方は、笑わせてもらってるけど。
ま、ギャラもらってるから、いいでしょ(^。^)。


今日は、確定申告書を出してきたのでスッキリ。
毎年、気にしながら、遅い私。
期限内だから、ま、いいか。




幸せデー

2016年03月06日 22時19分05秒 | 人生、家族
今朝は雨になりそうなお天気でした。

だから、洗濯しなくてよかったので、幸せ~。(明日の分が増えるのだけど)

10時半には友達とボウリングに行ったら、試合で混んでいて60分待ち。
県の選手権大会だそうで、ちょうど待つ間に試合を見学出来て、幸せ~。

さすがに皆さんうまい!
その中のかっこいい男性が、私達に会釈してくれた。幸せ~(^0_0^)。

ああ、この前、隣のレーンでパーフェクト寸前だった人だ。
やはり試合となれば緊張するのか、上位にはいたが、苦戦していた。
婆ちゃん2人が彼をキャーキャー応援しても効果ないだろうから、静かに応援した。

1時間後、やっと順番がきて、4ゲームを無料で楽しめて、幸せ~。

それから、食堂に移動して、昼食に親子丼、デザートに、きなこと黒蜜のかかった久しぶりのソフトクリームを食べて、幸せ~。

夕方、爺が椎茸の山から帰ってきた。猿にことごとく食べられいた、と憤慨している。
多分、大きな群れで来たのだろう、と。

あーあ、今日は、爺には、幸せはなかったか・・・。




探し物

2016年03月02日 12時29分13秒 | 人生、家族

ボウリングの無料券を4ゲーム分もらっていました。

友達も持っているから、一緒に行こうと約束した。
さて無料券は・・・・・あれ?あるはずのところに無い。

なんで?
思い付くところ全部探した。バッグ全部、引き出しも、ノートも、棚も、隙間も。
あーあ、もしかしたら間違って捨てたかも。
紙資源の箱を丁寧にみても無い

今度無かったら、もうダメだ!これで最後。
台所の床に座り込んで、ゴミ箱3つを祈る気持で空けていった。やはり無い、無い!

「あー、残念~。」座りこんだまま、ため息と共に天をあおいだ。
と、冷蔵庫の横壁に、マグネットで留めた券が目に入った。

自分の仕業だろうに、そこんとこはすっかり欠如し、未だに思い出せない。
これから、こんなことが増えていくだろうな。困ったものです。