長男の遺したブログの、東日本大震災後のボランティアに関する記事を抜粋したものです。
いい歳して、冗談の好きな人間でしたが、よかったら読んで下さい。
その5 (2011.7.28)
今朝も雨の朝だど…
恒例の「今日のクノール」(今日は、エノキとたまごのクノール仕立て、暗雲垂れ込める渓谷風)を飲んで、
カッパ着て、エンジンかけて行ってきまーす。
しかし、ボランティアセンターに行って仕事が決まる頃にはまた雨が上がるw
なんという晴れ男具合w
今日は津波被害で取り壊す家の家具の撤去に決まる。
岡山から来た大工さん&造園屋さんのプロ三人組、栃木の若い人たち、地元の頑張る人たちと一緒。
また今日も名ばかりリーダーだわw
仕方ないので前日の報告書から読み取れない部分をセンターに電話したり、家主さんに直接聞いて段取りを考える…
とか言うと偉そうだが、実際には岡山三人組になんかお願いしてるだけw
いや〜プロは早いわ、手際良いわ、若い人たちは元気だわでもう出る幕無しw
しかし汗かきなので人並みに汗かいてるから、仕事してるフリは完璧!
フッフッフ、サボってるとは誰も気づくまいw
そして偉そうに「よし、10分休憩!水分補給わすれずに!」と声を出していれば偽装は完璧。
家主さんも私の完璧な演技を見破れなかった、ウェーハッハッ!
家主さんとの細かなゴミ仕分けの確認(それぐらいしかやることがない)をする。
「この棚の引き出しは水に浸かってないですよ、捨てて大丈夫?これ大事なものじゃないですか?」
「あとはもう全部捨てていいんです」
「そうですか、では一応見るだけ見てください。ほら、こういうところにお金入れて忘れてることもあるみたいですよ。」
「お金は忘れないから、ワハハ」
「アハハ。
そうそう、あの三人の方は岡山から来たんですよ〜、あの若い人たちは栃木からです。
あ、私は東京です。 地元の方は少ないけど、みんな地元の人は自分の家で大変なんですよね。」
「私は今まで人を信じる方ではなかった。だけど、こんな途方に暮れている時に全国あちこちから助けに来てくれる人たちが
いるんだもの、人を信じてもいいと思った。ウウッ」
ワシも「ウエーン 」
その6 (2011.7.29)
明け方になっても雨は降り止まない。
どうして作業中は降らない晴れ男っぷりなのに、夜は降るのか…
平(タイラ、いわき市の中心部)では降ってなかったりするので、単にキャンプ場がヤマだからか?
ついにテント内浸水…
今朝のクノール(ニラとしめじ)を食べてカッパ着てボラセンに向かう。
今日は雨なので2日間担当したN地区の作業は中止。
残念、最後まで担当したかった。
明日は土曜日だから地元のボランティアがたくさん来るだろう。彼らに託そう。
Oさん家のお父さん!行けずにごめんね!
で、今日は津波被害のお宅から家財と土砂(ガラスや陶器の破片混じり)を運び出す作業に。
リーダー決めの際にセンターの仲良くなった担当者(女性・しかも好み)が「やって♪」と目で合図するのでまたリーダーにw
さてさて現地に入り、明日この家を取り壊す予定の解体業者さん(今日は隣を取り壊し中)と対話。
その結果、一階を覆う砂は除去しなくていいことになる。
業者さんがとてもいい人で助かった。
しかも家財の処理についてもすごく協力していただくことになる。
なんでいわきの人ってみんないい人なんだろう。
家主さんの言葉が耳に残る
「見たら欲しくなるんで全部処分してください」
まあ、そのあたりをうまいことなんとか折衷案で……
ね……胸が痛みます。
というわけで結果、とても早く作業終わる。
センターに戻って担当者(前出女性・しかも好み)に思いの丈をぶちまける。
明日帰ります
「では今日までですね、お疲れ様です〜出会えて良かったです」
まあ、そんなことだ。
結果、今までに無いぐらい早くキャンプ場に戻る。
自販機だけにお世話になっていた酒屋さん、近隣のKさんとお話が出来た。
「テントだけあって姿が見えないのはあんただったのかい」
すんません。
Kさんには果物や漬け物等いただいてしまう。
すんません。
秋には紅葉が、春には岩ツツジがキレイらしい。
ようやく空は晴れ。
またくるぞいわき!
がんばっぺいわき!
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以上が、5年前の7月の記事でした。
あと9月と10月とが少し、翌年の8月に少しありますが、今回はこれにて終りにします。
ここまで読んで下さって、ほんとうにありがとうございました。
いい歳して、冗談の好きな人間でしたが、よかったら読んで下さい。
その5 (2011.7.28)
今朝も雨の朝だど…
恒例の「今日のクノール」(今日は、エノキとたまごのクノール仕立て、暗雲垂れ込める渓谷風)を飲んで、
カッパ着て、エンジンかけて行ってきまーす。
しかし、ボランティアセンターに行って仕事が決まる頃にはまた雨が上がるw
なんという晴れ男具合w
今日は津波被害で取り壊す家の家具の撤去に決まる。
岡山から来た大工さん&造園屋さんのプロ三人組、栃木の若い人たち、地元の頑張る人たちと一緒。
また今日も名ばかりリーダーだわw
仕方ないので前日の報告書から読み取れない部分をセンターに電話したり、家主さんに直接聞いて段取りを考える…
とか言うと偉そうだが、実際には岡山三人組になんかお願いしてるだけw
いや〜プロは早いわ、手際良いわ、若い人たちは元気だわでもう出る幕無しw
しかし汗かきなので人並みに汗かいてるから、仕事してるフリは完璧!
フッフッフ、サボってるとは誰も気づくまいw
そして偉そうに「よし、10分休憩!水分補給わすれずに!」と声を出していれば偽装は完璧。
家主さんも私の完璧な演技を見破れなかった、ウェーハッハッ!
家主さんとの細かなゴミ仕分けの確認(それぐらいしかやることがない)をする。
「この棚の引き出しは水に浸かってないですよ、捨てて大丈夫?これ大事なものじゃないですか?」
「あとはもう全部捨てていいんです」
「そうですか、では一応見るだけ見てください。ほら、こういうところにお金入れて忘れてることもあるみたいですよ。」
「お金は忘れないから、ワハハ」
「アハハ。
そうそう、あの三人の方は岡山から来たんですよ〜、あの若い人たちは栃木からです。
あ、私は東京です。 地元の方は少ないけど、みんな地元の人は自分の家で大変なんですよね。」
「私は今まで人を信じる方ではなかった。だけど、こんな途方に暮れている時に全国あちこちから助けに来てくれる人たちが
いるんだもの、人を信じてもいいと思った。ウウッ」
ワシも「ウエーン 」
その6 (2011.7.29)
明け方になっても雨は降り止まない。
どうして作業中は降らない晴れ男っぷりなのに、夜は降るのか…
平(タイラ、いわき市の中心部)では降ってなかったりするので、単にキャンプ場がヤマだからか?
ついにテント内浸水…
今朝のクノール(ニラとしめじ)を食べてカッパ着てボラセンに向かう。
今日は雨なので2日間担当したN地区の作業は中止。
残念、最後まで担当したかった。
明日は土曜日だから地元のボランティアがたくさん来るだろう。彼らに託そう。
Oさん家のお父さん!行けずにごめんね!
で、今日は津波被害のお宅から家財と土砂(ガラスや陶器の破片混じり)を運び出す作業に。
リーダー決めの際にセンターの仲良くなった担当者(女性・しかも好み)が「やって♪」と目で合図するのでまたリーダーにw
さてさて現地に入り、明日この家を取り壊す予定の解体業者さん(今日は隣を取り壊し中)と対話。
その結果、一階を覆う砂は除去しなくていいことになる。
業者さんがとてもいい人で助かった。
しかも家財の処理についてもすごく協力していただくことになる。
なんでいわきの人ってみんないい人なんだろう。
家主さんの言葉が耳に残る
「見たら欲しくなるんで全部処分してください」
まあ、そのあたりをうまいことなんとか折衷案で……
ね……胸が痛みます。
というわけで結果、とても早く作業終わる。
センターに戻って担当者(前出女性・しかも好み)に思いの丈をぶちまける。
明日帰ります
「では今日までですね、お疲れ様です〜出会えて良かったです」
まあ、そんなことだ。
結果、今までに無いぐらい早くキャンプ場に戻る。
自販機だけにお世話になっていた酒屋さん、近隣のKさんとお話が出来た。
「テントだけあって姿が見えないのはあんただったのかい」
すんません。
Kさんには果物や漬け物等いただいてしまう。
すんません。
秋には紅葉が、春には岩ツツジがキレイらしい。
ようやく空は晴れ。
またくるぞいわき!
がんばっぺいわき!
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以上が、5年前の7月の記事でした。
あと9月と10月とが少し、翌年の8月に少しありますが、今回はこれにて終りにします。
ここまで読んで下さって、ほんとうにありがとうございました。