続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

お見舞い。

2018-12-11 07:25:25 | 日常

 友人がサークルをお休みしたので家へ電話をしてみると、
「実は転んで骨折し、今は入院しています」という。
 驚いて病院に向かい、名前を確認していると、「あらーッ」と聞き覚えのある彼女の声が・・・でも、あんなに老けてない!(あの人であるはずがない)

 でも、やっぱり友人その人。
 散々楽しく話して「じゃあね」と病室を出ると、息子さんが「ちょっとお話が…」
 聞けば、「認知が進んであなたが来たことも明日には忘れてしまう状況です」という。

 ショックで涙が出そうになった。
 昨日は観劇の感動の涙、今日は認知で落胆の涙・・・グッと抑えて寒風の中を急いだわたし。
 明日は我が身になるかもしれない・・・。


🈞マグリット『絶対の声』

2018-12-11 07:01:41 | 美術ノート

   『絶対の声』

 バラが一輪描かれており、背景はバラの色に準じた紫(青味とピンク系の混色)で、筋(襞)が所々寄っている。

 どういうことなのだろう。絶対・・・の声とは。
 バラ一輪、この美しさを否定するものは無い。客観的にも主観的にも《美しい》という事実に一致する。

 しかし、この絶頂は続かず、いつか枯れていく自然の理に抗うことは出来ない。
 咲き誇るバラには絶対の賛美があり自ら美しくその時を迎える。客観・主観の合意であるが、それは《声》のように儚く消える性質のものでもある。
 絶対の響きに永続はない。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)


『やまなし』㊴

2018-12-11 06:40:37 | 宮沢賢治

 黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうつとしづんでまた上へのぼつて行きました。キラキラツと黄金のぶちがひかりました。


☆告(話して聞かせること)を掩(隠している)。
 他意を展げるには省(注意して見ること)であり、絡(筋道)は幽(死者の世界)の状(ありさま)の講(話)であり、往(人が死ぬ/そののち)の魂である。


『城』3087。

2018-12-11 06:31:13 | カフカ覚書

これは、なかなか効果があったらしく、ベッドのなかの男は、顔からふとんをすこし払いのけた。しかし、まだ心配そうに、外の男が変なことでもやりだしたら、すぐまたすっぽりふとんをかぶれる用意をしていた。


☆これは良い印象が会ったらしく、請願の男は覆った幻影を少し引き出したが、他の男が騒ぎだしたので、心配そうにすぐにまた完全に隠れる準備をした。