9つの鋳型、この形態から《雄》をイメージできるものがあるだろうか。用途の不明な形、しかも鋳型であれば、隠された内部にこそ雄である証があるというのだろうか。凝視しても鋳型という観点から外れるばかりで何も見えてこない。
鋳型の内部は鋳物であり、金属の器物である。金属に《雄》という分別はない。
『9つの雄の鋳型』9つの根拠は何だろう。太陽系における9つの惑星(現在は8つ、冥王星は準惑星)を想起できるが、ズボン型のものが地球であって、他の惑星に《雄》は隠蔽されていて不明であるという意味かもしれない。
そしてそのズボン型でさえも、雄である確たる証拠はない。
金属(非生物)に《雄》という生物の分類は確答しない。不条理を提示することで条理を問う・・・すべては非生物(死)に帰するのだと。
写真は『DUCHAMP』より www.taschen.com
無人島ではない事はその山よりも高い空で雲雀が啼いているのが微かに聞こえるのでわかる。
☆謀(図りごと)の腎(要)を問う。
二つの算(見当をつける)講(話)は、句(言葉)の運(巡り合わせ)で着(始める)。
訂(正すこと)を備(あらかじめ用意してある)文である。
あなたは、書類の分配を見ていたではありませんか。あれは、ごく近しい関係者以外は、だれも見ていてはならないことなんです。ここの主人やお内儀であるわたしたちでさえ、わが家でありながらまだ見たことがないのですよ。
☆記録の分配を見ていたではありませんか。あれは近しい関係者以外は誰も敢えて見る必要はないものです。ここの主人や女主人も来世では、あえて見る必要などないのです。