じっと見ていると、自身の内部構造のような気がする。どこがどう繋がっているのか分からないが確かに集結があり、どこか一つの切断で全体が崩れるような硬く結びついた緊張感がある。
視覚で捉えた自然を模しているのではなく、人智で構築された線条・形態である。自然の野山・海川の風景にはこの形はない。つまり風景描写との対峙を離れ、人智(哲学)、思考世界への挑戦であり、決別と共に新しい闘いへの宣誓である。
『花嫁』この美称を以て自身の転換点(転機)とする決意を黙して表明したのだと思う。
写真は『DUCHAMP』より www.taschen.com