続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』41。

2021-11-05 06:35:53 | 宮沢賢治

「ひゆう、もつとしつかりやつておくれ、なまけちやいけない。さあ、ひゆう」
 雪婆んごがやつてきました。その裂けたやうに紫な口も尖つた歯もぼんやり見えました。

 裂けたやうな…レツと読んで烈、精神が正しく強い。
 紫な口…紫はシと読んで、死。口はコウと読んで、孔。死の孔(入り口)
 尖った歯…尖はセンと読んで数多。歯はシと読んで、死。
 
 非有(存在にあらず、存在を消す)、もっとしっかりやってくれ、なまけちゃいけない。さあ、死へ誘導するんだよ」
 死神がやって来ました。その死の入口には数多の死もぼんやり見えました。

 


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