続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』2269。

2016-03-26 06:35:14 | カフカ覚書

あなたは、わたしたちの苦しみをご存じありません。それだからこそ、わたしたちに、とりわけバルナバスにひどいことをおっしゃるのです。わたしたちは、いまよりもあのころのほうが多くの希望を持っていました。でも、わたしたちの希望は、そのころも大きかったわけではありません。大きかったのは、わたしたちの苦境だけで、その点は、いままでずっと変わりはありません。いったい、フリーだからわたしたちのことをなにも聞いていらっしゃらないの」


☆あなたはわたしたちの苦しみを知っていません。それゆえ、わたしたちに、とりわけバルナバス(生死の転換点)に誤ったことをするのです。
 わたしたちは現今ではたくさんの希望を持っています、しかしながら、わたしたちの希望は当時よりも多くはありません。
 大きかったのは、単にわたしたちの苦しみだけで、それはそのままです。
 いったい、フリーダ(平和)は、わたしたちのことを話さなかったのでしょうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿