続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』45。

2021-11-11 06:22:28 | 宮沢賢治

 子供はまた起きあがらうとしました。雪童子は笑ひながら、も一度ひどくつきあたりました。もうそのころは、ぼんやり暗くなつて、まだ三時にもならないのに、日が暮れるやうに思はれたのです。こどもは力もつきて、もう起きあがらうとはしませんでした。雪童子は笑ひながら、手をのばして、その赤い毛布を上からすつかりかけてやりました。

 子供(死境)はまた起きあがろうとしました。→起上(鬼、生)は死者になる、死者になろうとしました。雪童子(死の導師)はも一度ひどく突き当たってそれを阻止している。
 まだ三時にもならない・・・雪婆んご(死神)はその少し前に来ている。
 こども(子供ではない)は、もう起きあがろうとはしませんでした。鬼(死)の領域から離れている。
 雪童子(死の導師)は、その赤い毛布をすっかりかけてやりました。→赤(シャクと読んで釈、溶かす、薄める)薄めた亡・訃(死の報せ)をかけてやりました。《救済しようとしている》


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