続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』3143。

2019-03-11 06:32:28 | カフカ覚書

じゃ、秘書たちは、なぜそれをきらうのでしょうか」
 Kは、これにも答えられなかった。ほとんど五里霧中の感じだった。ビュルゲルが返答をもとめているのは本気なのか、それとも見せかけだけなのかということせ区別できなかった。〈おまえさんがおれをそのベッドにもぐりこませてくれたら、あすの昼には
、いや、夕方のほうがもっとありがたいが、どんな質問にでも答えてやろう〉と、彼は考えていた。


☆秘書たちはなぜ嫌悪するのでしょう」ビュルゲルが答えを要求するのは熱心からか、ただうわべだけからなのか、差別は先祖の傷痕からなのかを区別できなかった。あなたが願いを取り下げてくれたら、明日の集会あるいは夕べの催しにでもすべての質問に答えようと、彼は思った。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿