ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

・・・おはなし、おはなし・・・中国9年ぶりの利上げはブッシュさんへの陣中見舞いか? No122

2004-10-30 16:37:23 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


「日本の新聞社のデスクは
米国からの記事というと飛びつきます。
インドというと外します。」

これは30数年前に日本の
有力新聞のワシントン特派員から聞いた
話です。

30数年経過した現在も基本的には
この構図は変わらないのではないでしようか。
これからは中国というとかつての
米国と似たような現象が日本のマスコミにも
現れるのではないでしようか。

これからは益々中国といかに折り合いをつけて
生きていくかが日本人にとっても不可欠の
命題になると思います。

この折り合いをつけることが日本人の
苦手科目です。
皆自分とおなじかんがえの持ち主だと
日本人は思い込んでいます。
一人一人違うのです。

違うものが折り合いをつけて歩み寄ることを
英語ではCompromiseといいます。
日本語では妥協と訳します。
妥協とは違うものがすこしずつ折り合いをつける
ことです。

日本語では妥協というと
まるごと降りることだと思い込んでいます。
折り合いをつけるという戦略が学校でも
家庭ででも当然政治の世界でも
教えられている形跡がありません。

米国からの記事が新聞の見出しを
飾るのは日本という国がアメリカに
いまもって首根っこをつかまれているからです。

中国は日本がアメリカに首根っこを
つかまれていることを百も承知で
日本を相手に交渉をしかけています。

中国と交渉の経験が多少でも
ある方は中国人がなかなか商売上手で
あることを学習しています。

中国には戦略があります。
日本には戦略はないからです。
中国関係の本は結構読みます。
人の話しも聞きます。
日本人は実行しないのです。

いくら企画が良くても行動しないと
全く意味がありません。
知識は人の何倍もあります。
ただただ行動しないのです。

中国へ物を売る時中国人は
欲しくてたまない品物でも
今特に買わなくてもいいと
必ずいいます。

例えばAという会社が
ポリエステルの糸を中国へ売りに
行くとします。
メーカー〔商社〕が8社あるとしましょう。

中国人は8社が一巡するまでひとことも
喋りません。
窓口の人間に中国人の上司は
「喋るな」とだけ指示しておきます。

競技場を8人が一周している間に
値段がどんどん下がるからです。
2周目3周目までしぶとく残っている
日本人は稀です。

中国人は日本人はじっとすわっておれば
必ず落ちてくると確信しています。
日本人の外交ベタは戦う前から
敗北しています。
これは外交でも商売でも同じです。

日本人はサンプル帖をはじめから
全部見せます。
中国人は小出しします。
小出しするのは料理の原点です。

日本料理屋では小皿にちよこっ、
ちょこっと出してきます。
安ものの料理屋ほどテーブル
一杯に並べます。
見ぶくれしてどんなご馳走でも
おいしく頂けません。
店の戦略ミスです。

日本人と外交交渉をする時は
テーブル一杯に議題を並べません。
「靖国」とひとことコンと
木魚をたたけばいいのです。
頭をたたけば問題になります。
ただ「靖国」とひとこと言えばいいのです。
ニホンジンはチュウゴクジンに
完全に馬鹿にされている分かり易い一例です。

その中国人も米国人には頭が上がらない様です。
現在の中国の指導者は欧米の大学で勉強しました。
そのことが大いに影響していると思います。

今回の中国政府の9年ぶりの利上げは
米国で机を並べて勉強した仲間との日々の
メール交換の成果の一端を披瀝したのではないかと
密かに想像している次第です。

周恩来にしろ郭抹若にしろ日本の大学で
勉強しました。
中国人はもともと戦略に長けた国民ですが
戦後数年までは日本人を少なくとも
尊敬していました。
いまはそれがなさそうです。

中国は9年ぶりの利上げとアメリカ向けに
ポンと木魚をたたいたかもしれません。
ブッシュさんへの選挙直前を狙った
陣中見舞いのニオイがプンプンしてきて
なりません。(了)


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米国、今年7~9月期GDP,年率3.7%上昇 No121

2004-10-30 12:51:53 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表

10月29日、米国の今年7~9月期のGDP〔国内総生産〕が前年同期比
年率で3.7%増加したと米商務省が発表した。エコノミストの予測4.3%を
下回ったが、悪くないが良くもない。なんとなくスッキリしないというのが
正直な評価のようだ。

米国株式市場は、GDPデータも気になるが、原油相場の動向の
方に関心が高い。なんといっても、11月2日の米大統領選挙を控えて
株どころではないようだ。投資家は気もそぞろ、株価は1日中上げたり
下げたりしていた。

 ただ、株取引終了前にミシガン大学の10月の米消費者信頼感指数が、
9月の94.2から91.7へ下げたが、予測の88ポイントを大きく上回った
ことを好感して前日比22ポイント上げて、10,027ポイントで取引を
終了したと外電は伝えている。

 米大統領選挙は、ブッシュさんとケリーさんが首の差のレースを展開
している。どちらが勝つか全く余談を許さぬ状勢と伝えられる。4年前と
同じで1日では新しい大統領が決まらないのではないかという不安が
消えていないそうだ。

 米GDPを発表した米商務長官のJohn Snow氏は、「ブッシュ政権は
インフレなき力強い成長を続けていることがわかった。GDP統計に
大いに勇気づけられた」と胸を張ったそうだ。

 一方、ケリー陣営のスポークスマンは、米GDP発表を受けて、
中産階級の所得層にとっては失望である。期待はずれであった。」と
ブッシュ政権を厳しく非難した。

 為替市場でも、いまひとつはっきりしない中身のGDP統計発表を
受けて、方向感の乏しい動きに終始した。週明けの火曜日の大統領
選挙前にして、ドルの持ち高を整理する動きが出たようだ。
ドルは、対ユーロで前日の1.2738ドルから1.2791ドルへ、
対円では、106.23円から105.81円へそれぞれ値下がりした。

 ドルは、豪州、カナダ、ブラジル、チリ-など一次産品関連通貨に
対して値下がりした。中国の利上げを嫌気して下げた一次産品のなかで
金と銅相場だけが値上がりしたからだ。

 株も買えない。ドルも買えないとなると行き場のない資金は
金と債券に向かうことが多い。金相場は、この日、1トロイオンス3.3ドル
上げ429.40ドルで取引を終了した。原油相場も、堅調な地合いの中
バレル84セント上げ51.76ドルで取引を終えた。

 米GDP3.7%増では力不足との見方はエコノミストの間でも
多いようだ。4%以上の成長がないと米失業率の改善は難しいと
指摘されている。今回の米大統領選挙ではブッシュさんは
雇用改善を表に出して選挙戦を闘った。失業率の高い州での
接戦が多いのもそのためだ。

 雇用が増えないと、国地方とも増加の一途の財政赤字をまかなえない。
貿易赤字解消にはドルを安くして輸出を増やし、輸入を減らす以外にない。
国と同じでテロ対策とヘルス・ケアコストに経費がかさみ、
米国の地方財政も火の車と伝えられる。

 誰が米国の大統領になっても2005年は、米国の景気が悪くなることは
あっても良くなると見る専門家はほとんどいない。

 今年7~9月の米GDPが3.7%増でも過去の記録である。
経済は生き物だ。日々変わる。10~12月は当然、
来年もGDPは年率3%成長を維持出きれば
上出来との見方が一般的である。

 米大統領選挙という宴のあとが恐ろしい。原油高、
混沌たるイラク状勢、テロ不安と魑魅魍魎(ちみもうりょう)
の世界である。妖怪がウロウロしている。

 GDP3.7%上昇のデータ発表に対して、気迷いの米株価、
米ドル安が正直に答を出してくれたようだ。(了)

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