ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

JR神戸線:西宮→尼崎車内風景

2005-05-11 18:06:25 | スケッチ
 あの忌まわしい脱線事故のあともほぼ毎日
JR神戸線に乗って大阪へ出ている。

 事故までは1両目の運転席の後に立って
激しく揺れる車内で、熱心にスケツチしたこともあった。

 さすがに最近は3両目か4両目に乗るように
なって、落ちついた雰囲気で描けるようになり
複雑な気持ちである。

 しかし、にんげんというのは因果な動物である。
いつまた悪夢の事故を忘れて1両目に乗るかもしれない。

 JR神戸線の快速電車はかって三宮→大阪間で
芦屋のみ止まった。それが芦屋の手前で住吉に停め、
そのあと尼崎が加わり、そして昨年西宮が停車駅に
追加された。

 沿線の住民は快速電車の停車駅が増えて便利になり、
しかも恐ろしいことにトータルの所要時間を変えずに運転した。

 そのため西宮駅で客を乗り降りさせるとロスタイムを
取り返すために猛烈にスピードを上げる。

 尼崎駅でまたとまる。ここでたまった遅れを一気に
解消しようとするのであろう、車体をがたがた震わせながら
激しいカーブを猛スピードで大阪駅へ滑り込ませていた。

 今朝、大阪駅に着く前に、
「3分遅れで大阪駅に到着致します。遅れまして誠に申し訳け
ありませんでした。」と車掌のアナウンスがあった。

 気のせいか最近の車内の雰囲気がなんとなく
のんびり感じられるから不思議である。

 多少遅れても仕方がないと乗るほうも改心したのだろうか。

 それと神戸線や東西線の乗り換え駅の尼崎駅で
人の乗り降りが今止まっているせいもあり、尼崎で
乗り込む人が極端に少なくなった。

 加えてJR事故のあと私鉄振替で、ライバルの
阪急、阪神へ客が大きく流れたせいであろう。

 にもかかわらず、事故後もダイヤ通りに
運行が続いている。

 JR神戸線の住吉駅の平日ダイヤでみると、
朝8時台で快速が9本、普通が15本停車する。
普通、快速に加えて、芦屋、尼崎に停車する
新快速電車が1時間4本隣のホームを駆け抜ける。
 
 一端出来上がった、スピード優先、利益優先の
日本のシステムは、一朝一夕には後戻り出来ないと
思うと事故再発が頭をよぎるから憂鬱だ。(了)


Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)

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笑い話

2005-05-11 14:34:40 | 情報や案内及び雑談
ちょっと疲れましたので、笑い話を一発。


通訳
台湾から留学してきた子が、溜息をつきながら言った。
「私失敗したね、大阪来て!」
「なんで?」
「きょう、学校の先生言ってた、大阪弁、通訳になれない」



HPにも「お笑い小話」があります。


コメント (2)
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アトピー対策・・・連載4

2005-05-11 13:06:00 | 診断即治療と虹彩学
アトピー性皮膚炎 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


女性の大敵である「シミ」は、過酸化脂質(脂質が過酸化したもの)であることが知られており、過酸化脂質は反応性が強いので、生体内の組織に対してもいろんな障害を引き起こすことも知られています。

過酸化脂質とは何かと言いますと、リノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸に過剰に酸素が着いたもので、紫外線で皮膚にシミができる現象がそれにあたるわけです。
(不飽和脂肪酸は、光や熱で簡単に過酸化脂質になってしまうので、不飽和脂肪酸が豊富な「亜麻仁油」は、熱を一切加えないで使いますし、亜麻仁油を入れたビンも色付けされているのは、光による酸化を防ぐためです)

過酸化脂質による障害とは、生活習慣病と呼ばれる、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧などにはじまり、動脈硬化、脂肪肝、腎障害、胃潰瘍、皮膚疾患(アトピー含)、ガン等々があげられます。

しかし、人間の体は、体内で様々な障害が発生しても、それを防止するシステムが備わっていて、過酸化脂質の害に対しても、未然に防止するシステムとして、スーパーオキシドジムスターゼなどの「酵素」が準備されているわけで、若い時の日焼けがシミにならないのは、これらのシステムがスムーズに働いているからで、加齢とともにシミが増えてしまうのは、そのシステムの問題の他に、腸内細菌の減少も関係あるようです。

それは7~8年前に、「胃腸内で発酵させて体質改善を目的にする」と作った「ドンマイ」という食品をテストしている時、私の顔にあったシミが消えたので、無料配布で延べ1.000人ほどに試食テストしてもらったのですが、多くの方々から「シミが消えた」という報告を頂いたからで、これは腸内細菌叢が活性化された証であることは、他の文献を参考にするとわかることです。
(残念ながら資金的な関係で、糞便の中の腸内細菌数を調べる等の科学検査はしてないのですが、肌がきれいになることは間違いありません)

すなわち、生体内の細胞や組織に障害を与える過酸化脂質を、消化器官の中で減少させることができれば、それら生活習慣病や難治性疾患に役立てることができるわけで、(後で説明しますが)アトピー性疾患についても同じで、前回説明しました下記の流れにおいて、「消化」の段階で、過酸化脂質の防止をする目的で、発酵物の味噌や納豆を食べるというのは有意義なことになるわけです。


タンパク質      炭水化物       脂肪 ←←←←←←←←
  ↓          ↓           ↓             ↑
 消化         消化         消化             ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
アミノ酸       ブドウ糖      脂肪酸とグリセリン      ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
 吸収          吸収        吸収             ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
エネルギー産生 エネルギー産生  エネルギー産生        ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
過剰分 →→→→ 過剰分 →→→→  過剰分 →→→→→→→



ここまで読みましたら、「お笑い小話」でも読んで免疫力をUPしていてください。

一気に書くと、書くほうも疲れますが、読むほうも疲れると思いますので、休憩を挟みながら書き進めていきたいと思います。


連載5へ
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アトピー再発・・・連載3

2005-05-11 13:05:00 | 診断即治療と虹彩学
アトピー性皮膚炎 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


アトピーを長年患っている人を診ますと、肝臓や腎臓まで疲労(機能低下)していることがわかり、外見からもそれらの臓器の異変を見ることのできる人もいるのですが、それは腸内環境とも関係がありますので、今回は、腸内環境を壊す原因のメカニズムについて検討してみたいと思います。

毎日の食事で取り入れる栄養素で、3大栄養素と言われる、炭水化物、タンパク質、脂質は、体を構成する材料やエネルギー源となり、ビタミンやミネラルは、体の機能をコントロールする働きをしています。

近年、「栄養を多量に吸収するのがいい」というような風潮にあり、料理番組や健康番組でも、「このようにすると吸収がいい」という説明がなされていますが、病気の原因には、「不足」と「過剰」があるし、栄養には「吸収」と「排泄」がありますので、テレビ番組などを見る時は、懐疑心を持って、疑問視しながら見ることが必要と思います。

例えば、タンパク質の原料になるアミノ酸が話題に上げられ、商品化されたアミノ酸も発売されていますが、過剰になったらどうなるかということを知らないと、肥満や老化の原因になってしまい、アトピー再発の原因にもなるのです。

アミノ酸とは、タンパク質が胃腸管内で分解されたもので、ブドウ糖とは、炭水化物が分解されたものですが、脂肪も含めて、それらの過剰摂取は、全て脂肪に合成されて体内に蓄積されてしまうのです。
(脂肪は、脂肪酸とグリセリンというのに分解される)

その中でも砂糖(精白糖)は、ブドウ糖と果糖の二つの糖で構成された二糖類で、99%以上の純度の高い炭水化物ですので、吸収率が非常に高く、食べた分の全てがエネルギーになりますが、砂糖は小腸から簡単に吸収されますので、血液映像で見ると、大量に血液に混ざっているのがわかります。




砂糖がエネルギーとして働くには、ビタミンやミネラルが必要ですので、ビタミンやミネラルが消費されるのですが、ビタミンやミネラルが不足したら組織は炎症を起して栄養成分を集めようとします。

それが胃腸で起れば「胃炎」や「腸炎」になり、皮膚で起れば皮膚炎になる時もあるわけですが、炎症が長く続きますと、「炎症」という熱によってさらにビタミン類(主にB群)は、不足してきます。
ですから、初期段階であれば、それらの症状をビタミン剤で治すこともできるわけで、私が時々アトピーにビタミン剤を使うのも、そのような理由からです。

マクロビィオティックを実践している人の中には、ビタミン剤を使うのは罪だという考え方を持っている人もいるのですが、それは健康な状態の時の話であり、治療の段階では、「いかに早く治すか」ということを考えてあげるのが、指導者としての役割だと考えたほうがいいと思います。

砂糖が過剰になっているか否かは、虹彩分析をすればすぐにわかります。




さて、体に取り入れられた栄養分は、体を作る材料やエネルギーとなった後、老廃物として捨てられるのですが、「使われなかった材料」もあるわけで、それらの過剰になった栄養素は、以下に図示するように、体内に蓄積されてしまうのです。


タンパク質      炭水化物       脂肪 ←←←←←←←←
  ↓          ↓           ↓             ↑
 消化         消化         消化             ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
アミノ酸       ブドウ糖      脂肪酸とグリセリン      ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
 吸収          吸収        吸収             ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
エネルギー産生 エネルギー産生  エネルギー産生        ↑
  ↓          ↓           ↓             ↑
過剰分 →→→→ 過剰分 →→→→  過剰分 →→→→→→→


すなわち、カロリー過剰の結果が脂肪を体に蓄積してしまう結果になるのですが、それを解消するために運動でもすればいいのですが、社会構造の変化で、子供は室内でゲームに夢中になり、大人は便利な文化機器を使うために、ついつい運動不足になってしまいますので、「過剰症」の解消ができません。

その結果、臓器器官にまで脂肪が蓄積してしまい、免疫系に悪影響を与えてしまうのです。
例えば、実験動物に高コレステロール食を与えますと、血清コレステロール値が急増して、解剖して観察すると、それらの臓器は萎縮し、脂肪の色に近い白い色になっていて、アトピーと関係の深い腎臓においては、腎臓の内側に脂肪が一杯ついているのが見えるのです。

腎臓の主な働きは、血液をろ過し、老廃物や過剰な水分や電解質(ナトリウム、カリウム、塩化物、重炭酸などのイオンやブドウ糖)、及び薬物等を排出させるのですが、脂肪で固くなってしまった腎臓は、正常な働きができなくなり、血液成分のバランスを保つ電解質を余計に排泄したり、排泄機能自体が悪くなったりして、免疫系のマイナスになってしまいます。

ですから、いくら「血液サラサラになる」という食事を摂っても、なかなか機能を回復させるのは難しいのです。
そこで、腸内細菌が大切になってくるのですが、腸内細菌は一般の食事の消化吸収から、薬物、塩、砂糖、脂質、アルコールなどの分解排泄をしてくれる重要な役割も担っています。

ところが、それらを分解させるためには、酵素という触媒が必要になるのですが、酵素が働きやすい温度が36°~37°で、体温が低いと、この酵素の働きも落ちてしまうのです。

我々が日常食べる味噌は、外部から取り入れることのできる酵素食品そのもので、腸内細菌の善玉を増やしてくれるのですが、体温が低くては、その働きが落ちてしまい、本来の働きができなくなってしまうということです。

ですから、マクロビでいう 中庸から陽性 寄りの食品を多く摂り、陰性食品を少なくして体温を上がることや、腎臓に溜った脂肪を排泄させることが、再発を防ぐ方法に繋がってくるわけです。

腎臓に溜った脂肪を排泄させるのは、なかなか難しいのですが、動脈の表裏に巻き付いた脂肪と同じように、腎臓の動脈硬化と考えれば、方法はありそうですので、勉強してきた理論と、臨床で経験したことを説明していくつもりです。



ひとまず「お笑い小話」でも読んで免疫力をUPしていてください。



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アトピーについて・・・連載2

2005-05-11 13:04:00 | 診断即治療と虹彩学
アトピー性皮膚炎 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


アトピーで苦しむ人の中でも、特に可哀相と思われるのが、脱ステロイドのためのリバウンドで苦しむ人や、偏食や加齢による問題が説明されてないことだと思いますので、今回はその問題を検討するための準備段階にしたいと思います。

自然界に住む微生物は、簡単な無機化合物に戻す働きがあり、汚れた環境を整え、他の生物の生息を助ける役割もしており、道端に倒れた動物の屍骸の分解、オイルタンカー船からの油の流出や湾岸戦争での海岸の油汚れの掃除等々で活躍してくれ、人間は微生物に支えられている部分は大きいものです。

しかし、自然環境の汚染の問題だけでなく、微生物は我々人体の内部でも大きな役割を果たしています。

例えば、私たちの胃腸の中には、百兆個以上の腸内細菌が混在していて、生体内のさまざまな器官や組織の機能に大きな影響を与えているわけですが、昔から日本で食べ続けられている味噌、醤油、納豆、古漬け、糠漬け、外国においてはチーズやヨーグルトなどか知られていて、どれも微生物の働きを利用した食品で、それらを食べていることで、多少の有害物質を食べても健康を維持していけるわけです。

(アメリカの栄養学者の調査でわかったことですが、日本から移住してきた人の糞便を調べますと、日本食を続けている人は、腸内細菌の善玉が多くて、移住してすぐにアメリカ人と同じ食事をした人は、腸内細菌の善玉が少なかったそうです。これは、日本の調味料や漬物がいかに優秀かということです)
                  


微生物を分類するときには、「属」→「種」→「株」と分類し、「都道府県」→「市町村」→「番地」という住所のようになっているのですが、腸内細菌叢(腸内細菌の集合体)は、人間と動物でも異なっていて、人間の糞便などから分離採取した菌株が最も定着率がよく、他の動物から分離採取した微生物は、ヒトへの定着率は悪いとされています。

胃腸に定着した腸内細菌は、どんな働きをするかと言いますと、腸内細菌の存在する動物では、基礎代謝が高いことを示しており、じっとしている時に起る生命活動の基礎代謝が高いということは、体温の維持や臓器器官の正常な働きがなされていることを示しています。

すなわち、アトピーで「寒い、寒い」と連発する人は、基礎代謝も落ちていると考えていいわけで、甘いお菓子やジュースの好きな人の体温が、36.5℃ないのも、基礎代謝が悪いことを示しているわけです。

また、腸内細菌の働きは、先日も書きましたが、
① 食物(タンパク質や糖質や繊維質)を分解して、消化を助ける。
② 脂質(コレステロールや中性脂肪)や糖質の代謝に作用し、血清中の脂肪 やコレステロール、或いは血糖値を正常にする。
というのもありますので、肥満や生活習慣病にも繋がってきます。
「いくら食べても太らない」というのがいい例で、虹彩分析で彼らの腸を覗いてみますと、腸のきれいなことが(腸内環境の良さ)がわかります。

で、それらの腸内細菌がバランスを失って、腸内細菌の悪玉が増える原因としては、抗生物質の服用、偏食、病気、加齢などがあるのですが、普通は自力で回復するのですが、バランスの崩れた状態が長年続きますと、ついには賦活できなくなって、悪玉菌優位の消化器官になってしまうわけです。
その結果として、アトピーや、その他のアレルギー、或いは生活習慣病が発生してくるわけです。

(ストレスも原因に含まれている場合が多いのですが、ストレスと判断する基準がないので、ここでは省いておきます。理由は、多くの病がストレスと関係しているといってもいいのですが、多くの場合は原因が特定できない時の口上として使われていますし、ストレスは関係なしに治せる場合も多いからです)


もう一度繰り返しますと、抗生物質の服用(ステロイド剤含)、食生活、疾病、加齢、等々が主な原因で、腸内細菌のバランスを崩してしまうのです。

すなわち、アルコールの飲み過ぎや砂糖の入った飲食物の摂り過ぎ、薬剤、特にステロイド剤を使うこと、年中お腹を壊す、年中風邪を引く、年齢の上昇等も、腸内細菌のバランスを崩してアトピーを悪化させる原因になるわけです。

例えば、副腎皮質ホルモン(ステロイド等)で、痒みが治まるメカニズムを図示しますと、以下のようになります。


皮膚にトラブルが発生します。(アトピーの痒み等)
     ↓
神経を通じて脳に体の異常を知らせます。
     ↓ 
脳の視床下部は副腎皮質ホルモンを出すように命令します。
     ↓
脳下垂体から副腎に指令が届きます。
     ↓
副腎から副腎皮質ホルモンが出されます。
     ↓
副腎皮質ホルモンが患部に届けば、トラブルが解消されます。


しかし、このメカニズムも脳が正常であればの話で、虹彩分析で見ますと、腸に異常の起っている人は、脳にも異常が起っている場合が多く、その場合は、痒みが治まらないのです。

これは虹彩分析から導き出した持論ですが、脳に異常が発生する原因の一つに、腸内細菌のバランスの崩れが考えられ、腸内細菌のバランスの崩れは、やがて腸内で炎症を起こします。そして、その炎症は、上図の「皮膚のトラブル発生」と同じように、神経を通じて脳に知らされ、脳の視床下部は命令を出しますが、この状態が長く続きますと、視床下部の機能にも異常が発生してきて、自律神経やホルモンのコントロールができなくなってしまうと考えられるのです。

その根拠とするところは、頭部に特別な鍼灸を施すと、痒みがある程度治まることと、ステロイドを長らく使ってきた人には、その効果が薄いことです。
それは、副腎皮質ホルモンを体外から補うことにより、糖尿病へのインシュリン投与と同じようなメカニズムが起り、副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなり、自らの力でトラブルを解消できなくなってしまうのです。
(東洋医学で診断すると、アトピーを患う人は、腸と腎経に異常が出ています)

さらに腸内細菌のバランスが崩れると、悪玉菌が有害物質(アンモニア、硫化水素、アミン、インドール、ヒスタミン、ニトロソアミン、トリプトファン代謝物等)を産生しますので、腸内で腐敗が起り、お腹の冷えや硬さ、臭いオナラ、下痢、便秘、などが起ってきます。(ヒスタミンは痒みの原因となる)

この状態を体外から調べるには、腹部の柔らかさでだいたいわかるのですが、虹彩分析をすると、さらにわかりやすくなります。


きれいな腸


汚れた腸

また、腸内には、糖質を分解して乳酸を産生するものもあり、乳酸菌は腸内のpH値を酸性にして、有害菌の増殖や外来菌の定着を阻止したり、腸の蠕動運動を促したりしていますが、高脂血症の人はある種の乳酸菌の少ないこともわかっていて、乳酸菌を食べる(飲む)と、体が柔らかくなるのはそのためです。

マクロビィオティックでアトピーを治した方も大勢いると思いますが、一度ステロイドで腸内環境を狂わしてしまうと、なかなか抜け出せない原因は、そこ
にもあるのですが、腸内細菌の働きは、もっと重要な働きがあり、「治った」と思っても再発を繰り返すのは、腸だけではなく、肝臓や腎臓もやられてしまっているからです。


ここまで読んで、味噌や漬物を食べていたらいいのか」と勘違いしないでください。
胃潰瘍程度ならそれでいいのですが、アトピーはそう簡単ではありません



そのことについては、次回に書きたいと思います。



お疲れ様でした。
ひとまず「お笑い小話」でも読んで免疫力をUPしていてください。



連載3へ

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アトピーについて・・・連載1

2005-05-11 13:03:00 | 診断即治療と虹彩学
アトピー性皮膚炎 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


アトピー性皮膚炎がこじれると、治療は非常に難しいものですが、 マクロビィオティックの原理を応用すると、ヒントが出てくるもので、マクロビに加えて 家庭療法 を行えば、さらに早期に治せる場合があります。

アトピーの治療に、マクロビィオティックが頻繁に利用されていることは、言うまでもありませんが、私は「治す」というのが目的でマクロビの原理を用いていますので、時々マクロビの基本的な指導方法から外れて、治療に「肉」を取り入れる時もあります。

アトピーの原因は、いろいろと説かれていますが、20余年の治療経験での成功例や失敗例から検討したいと思います。

まず、アトピーの患者さんのどこに問題があったかを検討してみますと、最初に砂糖の過食と、食事量の多さですが、虹彩分析を始めてから、さらに具体的なことがわかってきました。

① マクロビで言う、食物の陰陽バランス。
② 栄養素不足(大食につながる)
③ 腸管膜透過の問題。
④ 食卓塩、砂糖、果物、高脂質での動脈硬化。
⑤ ミネラル不足。
⑥ 腸や脳の炎症による神経システムの狂い。
⑦ 小腸での乳酸菌による分解。
⑧ 白血球のサイズと動き。
⑨ 腎臓の脂質蓄積。
⑩ 睡眠不足による免疫力低下。

これらを細かく検討してみますと、
① の陰陽バランスは、最初に考えるべき問題で、いわゆる「偏食」になっていれば、アトピーに限らず、いろんな病気が発生してきますので、マクロビの基礎知識としての「食べ方について」を参考にします。

② 栄養不足については、「今時?」と思う方も多いと思いますが、栄養学では「肥満は、栄養素が不足しているので、生理的にそれを補おうとして食事の量が増えて肥満になる」という解釈をします。
例えば、アトピーですと、皮膚に腸に炎症が起こっていますので、ビタミンB群が失われている場合が多いので、B群をサプリメントで補給してあげると、異常な食欲を抑えることもできます。(全てではありません)

③ 腸管膜透過性の問題については、何らかの原因で腸管膜が傷つき、腸管の「膜の目」が粗くなってしまい、単糖類しか通さないはずの腸が、二糖類の砂糖などを通してしまうと、体の免疫システムは、砂糖を「異物」と認識して、砂糖排除の活動を始める結果、アレルギー反応が起るわけです。
砂糖の入った飲食物を食べると、痒みが増すのは、このシステムも原因になっているわけで、「砂糖も米も炭水化物」ですが、お米は単糖類に分解されてから腸管を通過しますので、アレルギー反応は出てこないので、ここに単糖類、少糖類、多糖類の違いがあるわけです。

④ 食卓塩、砂糖、果物、高脂質での動脈硬化については、慢性化している患者さんの皮膚が、硬くなっているのを見るとわかるのですが、皮膚の表面まで正常な血液が流れていないのがわかります。
これは、血液の状態にも関係してくるのですが、小児でも動脈硬化を考え、それらの食品を制限することで、回復させることができます。
小児の動脈硬化とは考えにくいかも知れませんが、胎児の時に母親が食卓塩を使った料理だけを食べてきたのなら、何の不思議もないことです。

⑤ ミネラル不足の問題は、現代の一般的な食生活にはよくあることで、体内では微量に必要とする成分ですが、「不可欠」な成分です。
玄米食がアトピーに効果があるのは、玄米の胚芽にあるミネラル成分にも関係があり、玄米を嫌がる大人には(子供は玄米を喜んで食べるのが普通)、胚芽だけを食べさせても効果が上がるのは、このミネラルの作用です。
10数年前まで、ミネラル補給の目的で「マサキ泉」という鉄鉱泉を治療に取り入れ、あまりの感動に本まで書いたのですが、味が渋いので、決して「飲みやすい」とは言えないものでした。
しかし、小児(2歳ぐらいだったと思う)のアトピーで相談を受けた時に、「これを飲ませれば早く治せると思うのだが、多分飲まないと思う」と言ったのですが、母親が「飲ませてみます」と、コップに入ったマサキ泉を飲ませてみましたら、ゴクゴクと飲んでコップを離さないのです。
正直言ってびっくりしましたが、この子は相当ミネラル不足を起していたようで、そのマサキ泉だけで治してしまいました。
そして、今はマサキ泉の代わりに「むつみ5」という海藻を加工した健康食品を使っているのですが、小児ですと、それだけで治ってしまう子も多く、大人でもそれを使うことで治療の期間を短縮させることができます。

⑥ 腸や脳の炎症による神経システムの狂いとは、虹彩分析を始めてから確信したのですが、虹彩分析をしますと、下図のように腸区や脳区が橙色になって炎症を起しているのがわかります。
これは、炎症によって神経システムが狂っていると診れますので、炎症を治める鍼をするのですが、その場で痒みが減ります。


ピンク色→脳区  緑色→腸区




⑦ 小腸での乳酸菌による分解は、少し難しくなりますが、ステロイドなどで悪化させたアトピーを治すには、この知識が必要ですので、少し「腸内細菌について説明を加えておきます。


腸内細菌は、人体の生理機能に大きな影響を与えているのですが、その働きは主に、以下に集約できます。

 食物(タンパク質や糖質や繊維質)を分解して、消化を助ける。
 脂質(コレステロールや中性脂肪)や糖質の代謝に作用し、血清中の脂肪 やコレステロール、或いは血糖値を正常にする。
 乳酸や酢酸などを産生して、腸内pHを産生にして、腸の蠕動運動を活発にさせ、消化活動を促進し、有害物質の産生や吸収を抑制する。
 胃酸や胆汁等で死滅しなかった外部からの菌を定着させないようにして、感染防止をする。
 発がん物質を分解して無害化するとともに、ガンを引き起こす可能性のある過酸化脂質の量を低減させる。
 ステロイドホルモン、ビタミンB1、ビタミンK、ビオチン、葉酸などを産生して、栄養補給をする。
 免疫系を刺激して、免疫系を活性化させる。


この腸内細菌の働きを見ますと、いかに腸内細菌が大切かがわかると思いますが、我々は腸内細菌がいなくては、1日たりとも生きることはできないと言われているのは、そのためです。

⑧ 白血球のサイズと動きについては、以前に聴講者が80人ほど集まり、当院で行った「ナマの血液顕微鏡観察」でも説明しましたが、アトピー性疾患のある人は、白血球のサイズが小さいし、動きがすごく悪いのです。
それは、白血球が血液の中の不要物を食べていくのですが、糖や脂質が多いと、それらを処理するのに白血球の機能が落ちると考えられています。


左が正常の白血球の大きさで、右の白血球は小さい。

⑨ 腎臓の脂質蓄積とは、コレステロールの高い状態が続きますと、腎臓に脂質の蓄積が起ります。(砂糖も体内で脂質に変化する)
腎臓に脂質の蓄積が起りますと、血液浄化ができなくなり、血液循環が悪くなります。その結果、内臓も皮膚も新陳代謝が悪くなり、免疫機能はさらに落ちてきます。

睡眠不足による免疫力低下は、アトピーを患っている人や、その家族はよく知っていると思いますが、痒いから寝むれない、寝むれないから腎臓に負担がかかり、さらに悪化する、というパターンが起ります。
そんな時に虹彩分析をしますと、脳区に炎症が起こっていますので、後頭部を 豆腐でシップをして、睡眠をとるようにします。
しかし、これは一時的にしか利用できません。


以上がアトピーと関わる大まかな問題と思われるのですので、たいていはマクロビをすることで、ある程度治ってくるものです。
しかし、マクロビをしてもなかなか治せない場合もあります。

それは、ステロイドの使用や加齢とも関係してくるのですが、時々マクロビィオティックの指導を受けたがために、悪化させている場合もあります。
例えば、一番多いのが、「肉や魚は一切食べません」と頑張っているのはいいのですが、「砂糖はどうしても止められなくて」というタイプです。

これは大きな勘違いで、マクロビィオティックでは、「陰陽中和」というのが原理になっていますので、アトピー自体が陰性食過剰によるものですので、陽性である肉だけ止めて、陰性な砂糖を摂るのは、悪化させる原因を自ら作っているようなものです。

「マクロビをしても悪化するだけだ」と思っている人は、多分思い当たるはずです。それは、自分がマクロビの啓蒙運動をしているのならわかりますが、そうでないなら、一時的に肉を使うのは治療に役立つのです。

例えば、こんなことがありました。
ある人が、「海外旅行に行くのですが、そこでの食事は~」と相談にきたので、「穀物を基本に食べ、陰性と思われるものを避けていたら大丈夫です」と指導しましたら、肉を存分に食べたらしく、帰国したらアトピーがきれいになっていたのです。

この人は栄養素が不足していたのです。
肉が嫌いで食べられない人は、魚の肝臓やビタミン剤などを使う時もあるのですが、短期間に症状を治めるには、肉が早い。但し、調味料に砂糖やニンニクなどは使わずに、醤油やレモンなどで味付けすることです。

もちろん、そのような生活を続けて、再びアトピーが出ますと、今度はさらに治しにくくなりますので、肉を加えたマクロビ風食事を実行させながら、次第にマクロビに変えてもらいました。

また、陰陽中和だけを考えて、「陰性な砂糖を食べたから、陽性な鉄火味噌などを多目に食べていればいいだろう」と考えるタイプで、これは陰陽中和では納得できるのですが、栄養素不足という点では、危険です。



引き続き、一気に書き進めたいのですが、他の仕事もありますので、一旦ここで切らせて頂きます。



ひとまず「お笑い小話」でも読んで免疫力をUPしていてください。



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コメント (8)
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