食事療法は、時として致命的な病気になる場合がある。
炭水化物、タンパク質、脂肪の三大栄養素は、摂り過ぎると全て脂質として蓄
えられるので、過剰はいけないという説明を、「アトピー再発・・・連載3」
で書きましたが、ダイエットや治療の目的で、脂肪を全く摂らないで「不足」
を起すと、もっと危険な状態になります。
食事療法で、現在流行っているのがマクロビィオティックで、ここ2~3ヶ月
の間に「マクロのために失敗している」と思われる人を何人が診てきた。
マクロビィオティックの原理は、自然の摂理を陰陽で理解し、陰陽で食物や人
体や病気、及び森羅万象を分析統合させていくのですが、食物の陰陽だけに捉
われてしまうと、体の状態から判断できる「栄養素の過不足」を見落としてし
まう場合があります。
マクロビィオティックを始める時に、肉や魚やその他の動物食は、殆どの人が
簡単に止めることができます。
しかし、その反対の性状を持つ、砂糖や果物は、簡単に止めることのできない
人が多いのです。
そのせいで、一部の栄養が不足して、新たな病気を起す場合があるのですが、
これはマクロビィオティックで考えても、陰陽のバランスを崩していることに
なりますので、栄養学から見ても、マクロから見ても、間違いは明らかです。
例えば、食材に含まれる油は別として、「全く油を摂らない」と言う人もいまし
た。
ところが、脂質は体の中で、以下のような働きをしています。
・ エネルギーの供給と貯蔵エネルギー源。
・ 生体膜の構成成分や血液の成分。
・ ステロイドホルモンの合成。
・ 脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
・ 植物性の食用油(ビタミンE等)で酸化脂質が増えるのを防ぐ。
・ 生理活性物質の生成。
ですから、もし資質が不足すると次のような病気が発生することがあります。
① 脳出血を起しやすくなる。
10年ほど前になるのですが、30代で脳血管障害を起した人がいましたが、
その人も、マクロを勉強してから、油は一切摂らずに本当に一汁一菜を実
行していましたが、野菜の量も極端に少なく、「お米だけの生活」と言って
も過言ではないほどでした。
② エネルギー不足に陥りやすくなる。
多く見かけるのが、食事療法を始めてから「生気のない状態」になる人で、
これはエネルギー不足もあるのですが、消化酵素も関係あります。
肉や魚を一切止めて、全てを野菜にしたら、肉や魚を消化する酵素は出て
も、全ての野菜を消化するだけの酵素は出てこないからです。
③ 細胞膜や血管が弱くなる。
4年ほど前に、私自身が「油抜きの実験」をした時に、「死ぬのかな」と思
うほど血便が続いたのですが、治療として脂質を補給したら治りました。
このことは、会誌(A4で120頁)にも書いて配布しました。
④ 神経組織に障害が起こりやすくなる。
ひどい時は、寝られなくなって、睡眠不足からくる障害も出てきます。
⑤ 生殖に異常が起こったり、流産しすくなったりする。
これは、②のエネルギー不足から「生殖能力が落ち」、③の細胞膜が弱くな
ることから、細胞破壊が起こるわけです。
マクロビィオティックを実行している方で、上記のような症状や兆候のある方
は、植物性の食用油(不飽和脂肪酸を多く含みます)を、一日にティースプー
ン2杯ぐらいは摂ってみてください。
脂質の補給で一番いいのは、「亜麻仁油」ですが、亜麻仁油は熱を一切加
えられませんので、サラダなどの生で食べる料理以外には適していません。
ですから、料理に使うならオリーブ油やゴマ油などを使います。
食事療法は、HPを参考にしてください
炭水化物、タンパク質、脂肪の三大栄養素は、摂り過ぎると全て脂質として蓄
えられるので、過剰はいけないという説明を、「アトピー再発・・・連載3」
で書きましたが、ダイエットや治療の目的で、脂肪を全く摂らないで「不足」
を起すと、もっと危険な状態になります。
食事療法で、現在流行っているのがマクロビィオティックで、ここ2~3ヶ月
の間に「マクロのために失敗している」と思われる人を何人が診てきた。
マクロビィオティックの原理は、自然の摂理を陰陽で理解し、陰陽で食物や人
体や病気、及び森羅万象を分析統合させていくのですが、食物の陰陽だけに捉
われてしまうと、体の状態から判断できる「栄養素の過不足」を見落としてし
まう場合があります。
マクロビィオティックを始める時に、肉や魚やその他の動物食は、殆どの人が
簡単に止めることができます。
しかし、その反対の性状を持つ、砂糖や果物は、簡単に止めることのできない
人が多いのです。
そのせいで、一部の栄養が不足して、新たな病気を起す場合があるのですが、
これはマクロビィオティックで考えても、陰陽のバランスを崩していることに
なりますので、栄養学から見ても、マクロから見ても、間違いは明らかです。
例えば、食材に含まれる油は別として、「全く油を摂らない」と言う人もいまし
た。
ところが、脂質は体の中で、以下のような働きをしています。
・ エネルギーの供給と貯蔵エネルギー源。
・ 生体膜の構成成分や血液の成分。
・ ステロイドホルモンの合成。
・ 脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
・ 植物性の食用油(ビタミンE等)で酸化脂質が増えるのを防ぐ。
・ 生理活性物質の生成。
ですから、もし資質が不足すると次のような病気が発生することがあります。
① 脳出血を起しやすくなる。
10年ほど前になるのですが、30代で脳血管障害を起した人がいましたが、
その人も、マクロを勉強してから、油は一切摂らずに本当に一汁一菜を実
行していましたが、野菜の量も極端に少なく、「お米だけの生活」と言って
も過言ではないほどでした。
② エネルギー不足に陥りやすくなる。
多く見かけるのが、食事療法を始めてから「生気のない状態」になる人で、
これはエネルギー不足もあるのですが、消化酵素も関係あります。
肉や魚を一切止めて、全てを野菜にしたら、肉や魚を消化する酵素は出て
も、全ての野菜を消化するだけの酵素は出てこないからです。
③ 細胞膜や血管が弱くなる。
4年ほど前に、私自身が「油抜きの実験」をした時に、「死ぬのかな」と思
うほど血便が続いたのですが、治療として脂質を補給したら治りました。
このことは、会誌(A4で120頁)にも書いて配布しました。
④ 神経組織に障害が起こりやすくなる。
ひどい時は、寝られなくなって、睡眠不足からくる障害も出てきます。
⑤ 生殖に異常が起こったり、流産しすくなったりする。
これは、②のエネルギー不足から「生殖能力が落ち」、③の細胞膜が弱くな
ることから、細胞破壊が起こるわけです。
マクロビィオティックを実行している方で、上記のような症状や兆候のある方
は、植物性の食用油(不飽和脂肪酸を多く含みます)を、一日にティースプー
ン2杯ぐらいは摂ってみてください。
脂質の補給で一番いいのは、「亜麻仁油」ですが、亜麻仁油は熱を一切加
えられませんので、サラダなどの生で食べる料理以外には適していません。
ですから、料理に使うならオリーブ油やゴマ油などを使います。
食事療法は、HPを参考にしてください