神戸市灘区にある原田の森の美術館と
同美術館北隣で開催していた、画家川島恵美子個展を
観賞のあと、並びの神戸市立王子動物園を久しぶりでのぞいた。
入園料は本来なら大人600円であるが、
65歳以上の市民は無料となる。
以前から実物のパンダを一度はスケッチしたいと
思いながら実現できていなかった。
この日はオスの興興(コウコウ)が檻の外、
メスの旦旦(たんたん)が檻の中にいた。
好天にも恵まれ、檻の外で盛んに笹を食べている
コウコウの方に人気が集中していた。
スケッチをしていて気付いたことは、幼稚園か保育園かの
子供がダントツに多い。あと、予想以上に多いのは
車椅子に乗せられ介護の係員に連れてこられる老人である。
家族に連れられて来る子供達はこの日はすくなかったが
平均すればどうなのであろうか。
子供は明るく、元気一杯だからいい。
「あっ、パンダや!!パンダや!!」
檻に手をかけ身を乗り出さんばかりに
感動をからだ全体で表して見ている。
甲高いはしゃいだ子供の声が響きわたっていた。
パンダが一心不乱?に笹の葉を食べる姿を
目の前ではじめてみた。実によく笹を食べる。
見ていてほほえましくなった。
余計なお世話と叱られそうだが、車椅子の
老人グループからは歓声は聞かれなかった。
子供から歓声がないと怖いが、老人から歓声が
上がらないのは当然といえば当然かもしれない。
しかし、歳をとってもみずみずしい気持ちを
持ちつづけている老人が特にご婦人に多く見られるのは
どうしたことかとつい考えてしまう。
話をパンダに戻す。
先日NHKテレビを見ていたら、現在世界で
パンダはたったの1,000頭までに減ったという
ことを知った。
19世紀末までは、中国泰嶺山脈全域に生息していたが
開発が進み、竹林が消え、住み場所をなくして、一挙に数を
減らしたらしい。
パンダは一歳半で巣立ちする。しかし、生後半年近くは、
母親は子供を片時も離さないとその時の放送で聞いた。
王子動物園の興興も旦旦も1995年9月生まれというから
もうすぐ10歳になるわけだ。
親御さんであろうか、列に割ってはいって、
望遠レンズをパンダに向けて夢中になって
撮影をはじめた。
動物園は子供には一番。介護老人にもしばしの
清涼剤になるであろう。
しかし、ひょっとすれば童心に返って、動物園を一番
楽しんでいるのは、親御さんなのかもしれない。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
同美術館北隣で開催していた、画家川島恵美子個展を
観賞のあと、並びの神戸市立王子動物園を久しぶりでのぞいた。
入園料は本来なら大人600円であるが、
65歳以上の市民は無料となる。
以前から実物のパンダを一度はスケッチしたいと
思いながら実現できていなかった。
この日はオスの興興(コウコウ)が檻の外、
メスの旦旦(たんたん)が檻の中にいた。
好天にも恵まれ、檻の外で盛んに笹を食べている
コウコウの方に人気が集中していた。
スケッチをしていて気付いたことは、幼稚園か保育園かの
子供がダントツに多い。あと、予想以上に多いのは
車椅子に乗せられ介護の係員に連れてこられる老人である。
家族に連れられて来る子供達はこの日はすくなかったが
平均すればどうなのであろうか。
子供は明るく、元気一杯だからいい。
「あっ、パンダや!!パンダや!!」
檻に手をかけ身を乗り出さんばかりに
感動をからだ全体で表して見ている。
甲高いはしゃいだ子供の声が響きわたっていた。
パンダが一心不乱?に笹の葉を食べる姿を
目の前ではじめてみた。実によく笹を食べる。
見ていてほほえましくなった。
余計なお世話と叱られそうだが、車椅子の
老人グループからは歓声は聞かれなかった。
子供から歓声がないと怖いが、老人から歓声が
上がらないのは当然といえば当然かもしれない。
しかし、歳をとってもみずみずしい気持ちを
持ちつづけている老人が特にご婦人に多く見られるのは
どうしたことかとつい考えてしまう。
話をパンダに戻す。
先日NHKテレビを見ていたら、現在世界で
パンダはたったの1,000頭までに減ったという
ことを知った。
19世紀末までは、中国泰嶺山脈全域に生息していたが
開発が進み、竹林が消え、住み場所をなくして、一挙に数を
減らしたらしい。
パンダは一歳半で巣立ちする。しかし、生後半年近くは、
母親は子供を片時も離さないとその時の放送で聞いた。
王子動物園の興興も旦旦も1995年9月生まれというから
もうすぐ10歳になるわけだ。
親御さんであろうか、列に割ってはいって、
望遠レンズをパンダに向けて夢中になって
撮影をはじめた。
動物園は子供には一番。介護老人にもしばしの
清涼剤になるであろう。
しかし、ひょっとすれば童心に返って、動物園を一番
楽しんでいるのは、親御さんなのかもしれない。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)