神戸市東灘区老人クラブ連合会総会にはじめて参加した。
12時半からの第1部が総会で午後1時半からの第2部は腕自慢、
のど自慢の演芸大会と続いた。
どこでも似たような傾向らしいが会場には男性の姿はすくない。
総会では型どおり東灘区長が冒頭に挨拶された。
若手の婦人区長で地域では大いに注目されているようだ。
そのなかで森光子さんが「私は死なないような気がする」と
さるテレビ番組で黒柳徹子さんと大変もりあがっておられた
様子を紹介された。
最近は元気な老人が増え結構なことであるということを
強調されたかったようだ。
さらに指摘されたことは、老人会に若年高齢者を
増やしたいという提案だった。
世間では団かいの世代がいよいよ60歳入りする。
ところが老人会は年寄り臭いからということで
「若い」高齢者は敬遠するのだそうだ。
演芸大会では歌あり踊りありで元気はつらつ、
とても老人とは思えぬ芸をふんだんに見せてくれた。
「カトレア合唱団」という名の集まりの団長さんが
2曲演奏のあと突然、 「ここで皆様にお願いがあります」と
かしこまって アナウンスした。
なにごとかと聞いていると、当の合唱団には
男性が一人しかおらず是非殿方に参加してほしいと
いうPRだということがわかった。
30以上の出し物が入れ替わりたちかわり演じられたが
いずれも男性は極めてまれ、ほとんどがご婦人で占められて
いた事実を再確認するはめになった。
老人会のお世話をされているさるご婦人に聞いてみると
殿方は一般的にかさ高く、誘いをかけてもなかなか首を
タテに振ってくれない人が多いと嘆いておられた。
えらいさんといわれたひとほどボケやすいという話を
よく聞く。
会社人間の臭みが一端しみ込むと退職したからといって急に
ほぐれた人間になれといわれても所詮無理なのかもしれない。
ただ、美しく老いるという言葉はご婦人に限らないはずだろう。
難しい顔をして家にとじこもってばかりいて、『ボケ』予備軍に
なることはないはずだ。
人間もペットもおなじで、生きとし生けるものボケを避けて
通れない。しかし、ボケを認知症と呼び変えてボケが減るほど
世の中甘くないだろう。
森光子さんという人は特別なひとかもしれない。
しかし、一人一人の間尺なりに、限られた人生を
楽しく過ごしたいという思いが、老人クラブの会合に
はじめて出てみて、強まった気がした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
12時半からの第1部が総会で午後1時半からの第2部は腕自慢、
のど自慢の演芸大会と続いた。
どこでも似たような傾向らしいが会場には男性の姿はすくない。
総会では型どおり東灘区長が冒頭に挨拶された。
若手の婦人区長で地域では大いに注目されているようだ。
そのなかで森光子さんが「私は死なないような気がする」と
さるテレビ番組で黒柳徹子さんと大変もりあがっておられた
様子を紹介された。
最近は元気な老人が増え結構なことであるということを
強調されたかったようだ。
さらに指摘されたことは、老人会に若年高齢者を
増やしたいという提案だった。
世間では団かいの世代がいよいよ60歳入りする。
ところが老人会は年寄り臭いからということで
「若い」高齢者は敬遠するのだそうだ。
演芸大会では歌あり踊りありで元気はつらつ、
とても老人とは思えぬ芸をふんだんに見せてくれた。
「カトレア合唱団」という名の集まりの団長さんが
2曲演奏のあと突然、 「ここで皆様にお願いがあります」と
かしこまって アナウンスした。
なにごとかと聞いていると、当の合唱団には
男性が一人しかおらず是非殿方に参加してほしいと
いうPRだということがわかった。
30以上の出し物が入れ替わりたちかわり演じられたが
いずれも男性は極めてまれ、ほとんどがご婦人で占められて
いた事実を再確認するはめになった。
老人会のお世話をされているさるご婦人に聞いてみると
殿方は一般的にかさ高く、誘いをかけてもなかなか首を
タテに振ってくれない人が多いと嘆いておられた。
えらいさんといわれたひとほどボケやすいという話を
よく聞く。
会社人間の臭みが一端しみ込むと退職したからといって急に
ほぐれた人間になれといわれても所詮無理なのかもしれない。
ただ、美しく老いるという言葉はご婦人に限らないはずだろう。
難しい顔をして家にとじこもってばかりいて、『ボケ』予備軍に
なることはないはずだ。
人間もペットもおなじで、生きとし生けるものボケを避けて
通れない。しかし、ボケを認知症と呼び変えてボケが減るほど
世の中甘くないだろう。
森光子さんという人は特別なひとかもしれない。
しかし、一人一人の間尺なりに、限られた人生を
楽しく過ごしたいという思いが、老人クラブの会合に
はじめて出てみて、強まった気がした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)