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華岡青洲の妻・九月新派公演at大阪松竹座(スケッチ&コメント)

2017-10-02 12:12:06 | スケッチ

華岡青洲の妻・九月新派講演

江嵜企画代表・Ken



「華岡青洲の妻」四幕、九月新派公演,千穐楽が9月30日(土)午後3時半から大阪松竹座であり楽しみにして出かけた。余談ながら10月27日(金)から「相楽園」で開かれる神戸市高齢者美術作品展に「道頓堀かに道楽風景」15号の作品出展を予定している。

松竹座と目と鼻の先にある「かに道楽」界隈を今一度確認を兼ねて散策した。この日は、中国、韓国が10月9日までの大型連休に入ることもあり人出は半端でなかった。ひところは関空からターミナル難波を淋しそうに往来していた特急ラピートにも乗客が目立つようになった。様変りである。

本題に戻す。幕が開くと華岡家の土間。青洲の妻、加恵も一緒に機織りにいそしんでいる。青洲の母、於継。青洲の妹二人、於勝と小陸、青洲の妻,加恵が仲睦まじく談笑している。

物語は江戸後期の紀州。青洲は世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた外科医。華岡家は貧しかったが志を立て、3年前から京都に修行に出た。遊学中の青洲に仕送りするために機織りに励んだ。特に於継と加恵の仲睦まじめさは評判だった。

第二幕。青洲が突然、京都から帰ってきた。華岡家の様相が一変する。休憩30分はさんで3幕、4幕は、青洲に身を捧げようと執念を露わにする壮絶な嫁、姑の争いへと物語は展開していった。

「うちが先に。老い先なごうないし。」と、青洲の」母、於継が青洲の妻、加恵に言い放つ場面が印象的だった。家族は主薬の麻酔薬を先を争って飲んだ。麻酔薬完成のためには人体実験を残すのみとなったと時のセリフである。

「今年は新派が大阪で産声を上げてから129年目にあたります。」と「千穐楽」口上の冒頭に水谷八重子が挨拶した。妻、加恵を演じた河合雪之丞は今年、1月に歌舞伎から新派に入団したと挨拶した。この日の口上にも歌舞伎からの新加入により新たなスタート。並々ならぬ意気込みを感じた。午後7時にお開きとなった。

有吉佐和子は1931年生まれ、1984没。「紀の川」(1959)、「恍惚の人」(1972)、「複合汚染」(1975)はじめ話題作に事欠かない。「華岡青洲の妻」(1967)では
1967年、女流文学賞を受賞している。NHK番組「私だけが知っている」に出演していた有吉佐和子のシャープな受け答えが、子供心ながら印象に残る。(了)

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