兵庫県立N病院
江嵜企画代表・Ken
入院前の最後の検査をクリアして受付で清算の待ち時間にスケッチした。時間的に早かった
せいもありまだのんびりした雰囲気だった。手術の日は受付②入退院窓口へ午前10時前に
お越しくださいとの指示があった。
「条件反射で病院のカードをいつも通りと思って機械に入れて眼科窓口へ現れる方が結構
おられます」と看護士さんが話しておられた。事細かに入院の際の注意事項の説明を受けた。
眼科主治医は女医のM先生である。別途治療を受けている循環器関係の主治医の
T先生から「手術OKの連絡をいただいています。健康状態もよろしいです」と
お墨付きをもらってほっとしている。
手術3日前から除菌目的での目薬を一日4回、朝・昼・晩・寝る前に必ず差してください。
「必ず」という言葉を二度聞いた。「ばい菌が入るのを防ぐためです」と看護士さんの言葉に
力が入った。
両眼に白内障のレンズを入れる手術を左と右と間隔を置いてかれこれ10年前に
経験した。しかし、入れたレンズがずれることが起きるとは想定外だった。昨今は
白内障手術を日帰りですることが当たり前になっている。全てメスをいれることには、
リスクが伴うことを最低限度頭に入れておく必要があるだろう。
主治のM先生に「ミクロのデリケートな世界。特にレンズを止めるひもを
縫い付けるのは難しいと素人ながら思います」と、うっかり口を滑らせたら
「眼球の中にはいくらでもとめる場所はありますよ」とたしなめられた。
M先生に「お世話になります。」と言うと、にこやかにM先生の方から
「よろしくお願いします。」と即レスポンスがあった。2時間の手術と聞いている。
術後は、曇りなき眼で世の中を見ることが出来ると、ワクワクしてくる。(了)