
日展特賞作品展示風景
江嵜企画代表・Ken
改組 新 第5回「日展」で特賞を受賞された日本画家、猪熊佳子先生の「風の森」(182センチX227センチ)を鑑賞するため今週日曜日の1月6日、会場の京都市美術館別館、日本画展示会場に午後1時前に着いた。
例年開催される京都市美術館が改装閉鎖中で平安神宮西隣の上記場所での開催だった。会場の様子を作品「風の森」をほぼ正面にみながらスケッチした。シャープペンシルをはし走らせはじめたら突然係員が飛んで来た。
ボールペンは使用禁止と知っていたがシャープペンシルもダメだった。代わりに渡されたゴルフ場などでスコアを記入する鉛筆でのスケッチとなった。ところがカメラで撮っているではないか。長年撮影禁止だったが今年からOKに規則が変更になったそうだ。
会場の別館に入ると右手に猪熊佳子先生の作品だとすぐにわかる森の絵が目に飛びこんできた。「応募作品437点中、厳正な審査の結果選ばれた167点が展示され,その内8点が特賞に選ばれた」と聞いた。
猪熊佳子画伯の作品「風の森」が特賞選出理由として以下記載されていた。「穏やかで瑞々しい自然を観察した日本画の可能性を広げる作品になっています。森の中の風や樹々の息吹きが感じられる秀作です」とあった。絵の前に立っていると体ごと森の中に吸い込まれていく感じがする。
余談ながら、猪熊佳子先生の個展が昨年10月31日開催の高島屋京都展を皮切りに、東京、大阪、横浜店を巡回1月8日に好評裡に閉幕した。
スケッチ中、高島屋友の会、猪熊佳子「日本画教室」の仲間のNさんが声をかけてくれた。母上とご一緒だった。思いがけないことに、高島屋友の会「日本画教室」の森田りえ子画伯、猪熊佳子画伯の助手を長年務めておられたK先生が声をかけて下さった。
K先生の「牛の親子」を描かれた大作を鑑賞、親しく解説いただく機会にも恵まれたことは幸いだった。失礼ながらK先生に「以前の先生の絵に暗い印象を受けていた。久しぶりに拝見して温もりを感じて嬉しかった」とお話した。「牛の絵は今回で5作目で、お里の佐渡島で取材した。」と話しておられた。
日展「京都展」は1月12日(土)閉幕する。洋画、彫刻、工芸美術、書は道1つ隔てた「みやこめっせ」で展示されている。今回は日本画会場のみを堪能、地下鉄東西線経由、JR京都駅発4時過ぎ乗車、神戸に着いたときは日没まぢかだった。収穫の多い半日となった。(了)