ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY市場、①人手不足、②サプライチエーン・ボトルネック、③デルタ株懸念で債券上げ、株下げるとWSJ紙電子版、一方、東京五輪、無観客開催決定、バッハ会長の敗北とドイツZDF(学校で教えてくれない経済学)

2021-07-09 09:41:17 | 経済学
8日のNY市場はダウ、34,421ドル、259ドル、0.75%安、S&P500、4,320,0.86%安、ナスダック、14,559、0.72%安と3指標揃って値下がりした。米債券が上昇、利回りが4日続けて低下した。「①人手不足、②サプライチエーンのボトルネック、③変異株デルタ急拡大が経済回復を抑えるとの懸念が投資家の間で拡大が背景にある」と8日、WSJ紙電子版は総括した。恐怖指数VIXは19.00へ17.28%急上昇した。債券が買われ、10年物米国債利回りが1.295%へ低下した。利回り低下は長期債から短期債へ広がった」とWSJ紙は書いた。

NY外為市場ではドルが売られた。1ドル=109.77円、1ユーロ=130.30円、1英ポンド=151.34円で取引された。ユーロ売りが進んだ。ECBが8日、インフレ目標を従来の「2%弱」から「2%」へ引き上げた。「2%「以上」でも「以下」でもとらわれずにECBが政策運用が可能になった。物価が上昇しても金融規制へ動く必要がなくなる。より金融緩和的になった。」と9日朝放送のドイツZDFの経済担当キャスターは解説していた。米FRBは既に「2%」にとらわれていない。金融緩和関連では7日、中国「国務院」(政府)の会合のあと「適切な時期に預金準備率を引き下げ、中小企業の資金繰り支援する」との声明を発表した。

NY商品先物市場ではWTIがバレル73.22ドル、北海ブレント、同74.36ドルと前日から小幅値上がりした。「NY原油(WTI)はOPECプラスの会合でUAEの「反乱」でバレル77ドル台から一時同71ドル台まで急落後戻した。しかし「UAEは原油一本足から経済の多角化を進めることに舵を切った。そのための資金確保が先だ。石油(WTI)は今年上半期だけで50%値上りした。需要も当面は強いとみている。UAEはカルテル離脱も視野に入れている。イランが強行政権への交代で独自路線を進めば石油増産につながる。一時的に原油相場は戻しても原油暴落という「逆オイルショック」の可能性も否定できないとの見方が一部に出て来た」と9日、ロイター電子版は解説していた。NY金はオンス1,803.30ドル、小幅高、一方、一時6万ドルを超えたビットコインは3万2,762ドル、3.25%安と弱相場が続いている。

9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「日本政府は1都3県の東京五輪無観客を決定した。新規感染者数増加が止まらない。ワクチン接種率が15%と極めて低い。止む負えない措置だと見られている。」と伝えた。ドイツZDFは「バッハIOC会長が日本に到着した。政府、東京都知事、JOC関係者が協議した。バッハ会長はオリンピック代表選手のワクチン接種率は86%済ませており安心だと主張した。しかし、五輪無観客実施に決まった。バッハ会長の敗北は明らかだ。」と伝えた。米ABCは「Shrinkflation(シュリンクフレ―ション)、コストが上がっているが値上げできないため特に食品業界に多くみられる値段据え置き・中身は減らす販売策だ。消費者団体が問題提起。」と伝えた。ガソリン高に伴う物流コスト上昇、原料相場高騰と人手確保のため人件費が上がる。実質値上げはこの先日本でも進む。米国で取り上げられたが日本の消費者も賢くなる必要がありそうだ。(了)

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