NY市場、ＦOMC結果待ちで、2日間、続落、オミクロン株感染拡大が欧米中心に進む、一方、コロナ治療飲み薬に効果大とファイザーが発表したと米ＡＢＣ（学校で教えてくれない経済学）

米労働省は14日、11月の米卸売物価指数が前年同月比9.6%増と過去最高の伸びを記録したと発表した。14，15日両日開かれる米FOMCの会合で従来の金融スタンスをタカ派的へ舵を切ったパウエルFRB議長がどのような結論を出すかが併せ注目される。14日、ＮY株式市場はリスク回避の動きから続落した。一方、「ファイザーは14日、コロナ治療、飲み薬パクスロビドをコロナ初期症状患者682人への臨床試験で重症化は44人と89%効果、死者は9人と89%の効果を得たと発表した。現段階ではデルタ株への対応と見られる。オミクロン株にも効果が期待できると一部専門家は見ている。14日現在、米国34州でオミクロン株感染が確認された。FDAに新規飲み薬が承認されることが一つのカギとなる。」と15日朝放送のNHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」で米ABCが伝えた。

15日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「14日、英国の新規コロナ感染者数は1日当たり5万9，610人、過去最高を記録した。114人が死亡した。デルタ株により感染者数はさらに増えると見られている。PCR検査のための長蛇の列が接種センターで出来ている。薬剤は不足していない。医療スタッフの人材不足が最大のネックとなっている」と伝えた。シンガポールCNAは「シンガポールでオミクロン株感染者が16人確認された。ワクチン2回接種後3月後の人に３回目の接種が可能と決めた。順次5歳以上迄対象を拡大することを決めた」と伝えた。韓国KBSは「済州の沖でＭ4.9地震が14日午後5時過ぎに発生した」と伝えた後「新型コロナ感染者の1日当たり907人と過去最高、1か月で過去3倍となった。医療スタッフ不足が深刻化して来た。」と伝えた。フランスF2は「フランス国鉄労組TGVが600ユーロ賃上げを掲げ3日間のストに突入した。一方、フランスの新規コロナ感染者数は6万3，405人と過去最多を記録した。」と伝えた。

14日、NY市場でダウは35,544ドル、106ドル、0.30%安、S&P500は4,634と34ポイント、0.75%安、ナスダックは15,237と175ポイント、1.14%値下がりした。個別銘柄ではダウでマイクロソフトが328.34ドル、3.26%安、1銘柄でダウを72ポイント引き下げた。ナスダックではテスラが958.51ドル、0.82%安と続落した。恐怖指数VIXは21.89と7.78%上昇、米10年債利回りは1.444%と1.44%上げた。NY外為市場では1ドル＝113.75円へ上昇、1ユーロ=128.04円、Ⅰ英ポンド=150.44円と小幅下げた。NY原油はバレル70.25ドル、北海ブレント、同73.21ドルと共に1.5%前後値下がりした。NY金はオンス1,771.10ドル、小幅安、ビットコインは4万8，264ドルと3.28%値上りしたとロイター電は伝えた。

日本人は情報に対する感度が一般的に鈍い国民なのかもしれない。80年前の真珠湾攻撃も部下の進言に馬耳東風、貴重な情報を入手しても無視してずるずると負けた。戦争に限らない。震災でも同じだ。手ひどい目に遭ってもすぐ忘れる。どこまでやられたら本気になるのか。高齢化もただ嘆くだけだ。日本では今生産人口が7,000万人まで減った。それでもまだ間に合う。政治家含め一番肝心な国民一人一人が情報に敏感に反応し行動して欲しい。（了）