ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY市場、ダウ、S&P500 ,ナスダック小幅反落して越年、「怒りは敵と思え」(徳川家康遺訓)、「怒り(anger)の語源は古クルド語の「嘆き、苦悩、悲しみ、痛み」から来ている

2021-12-31 10:27:46 | 経済学
(トルコ作家:エリフ・シャファㇰ氏)(学校で教えてくれない経済学)

2021年最後の30日(木)のNY市場は新規失業保険申請件数が19.8万件と8,000件減少1969年並みの低位を維持したと米労働省は発表した。一方、米国の新規コロナ感染者数は30万1,477人、2週間前から1.52倍、死者数は1,207人、7%減少した。30日、CDC(米疾病予防センター)はワクチン接種有無無関係でクルージングを回避するよう勧告した。30日、1,100便の欠航を発表したと30日、NYタイムズは伝えた。NY市場では新型コロナ感染2年目に入り既に半額以下のクルージング株、空運株が売られた、一方、ワクチン銘柄の代表のファイザーの株価は年初から57%値上りしたと31日朝放送のCNBCは伝えた。

30日、NY市場でダウは36,398ドル、90ドル、0.25%安、S&P500は4,978、14ポイント、0.30%安、ナスダックは15,741、24ポイント、0.10%安で今年1年の取引を終えた。10年前のNYダウは10,000ドルだったから3.6倍、年初と比べれば40%高い。米株を持続していた人は潤った年になった。恐怖指数VIXは17.33と2.24%低下、米10年債利回りは1.503%を維持した。特に2年物米債利回りは0.87%へ急上昇した。秋以降米FRBがテーパリング(債券購入額段階引き下げ)撤廃と前倒し利上げを示唆したことが引き金となり米債券全体の利回りが上昇に転じた。

NY外為市場は1ドル=115.04円、1ユーロ=130.29円、Ⅰ英ポンド=155.04円で取引を終えた。年初、1ドル=103円だった。米国は利上げに向けて舵を切った。黒田日銀総裁は今年最後の記者会見でもゼロ金利政策維持を明確に示した。ドル高・円安が進めばドルに追い風になる。風向きに微妙な変化が見られることが注目点であろう。

NY原油市場ではWTIがバレル76.48ドル、北海ブレントは同79.03ドルで小幅下げたが今年高値を維持している。WTIは年初45ドルだった。1年でほぼ倍近く値上がりした。天然ガス相場は3倍を超えた。ロシアがウクライナ国境にロシア軍10万人集結のニュースが相場を支えている。原油に加えて商品相場の1つに金相場がある。30日、NY金はオンス1,816ドル、0.56%高で今年1年の取引を終えた。ビットコインは4万7,3-4ドル、1.87%高で取引を終えた。NY金は年初オンス2,000ドルを超えていた。約10%値下がりした。インフレとはお金の価値が下がることだ。お金の価値が下がれば[金]の価値は上がる。

先日読んだニューズウイーク日本版にトルコの流行作家、エリフ・シャファㇰ氏の記事の中で「怒り(anger)という言葉は、嘆き、苦悩、悲しみ、苦悶、痛みを意味する古ノルド語のangrから来ている」という言葉が飛び込んで来て、ピクッと来た。身近な人間一人一人を含めて今、世界中に怒りが溢れている。現代の政治家、教育者、宗教家、医師を含めてもいいと思うが,怒りはどこから来ているのかについて今少し心してほしいと思う。大河「晴天を衝け」にも出て来たが徳川家康の遺訓の1節に「怒りは敵と思え。」の言葉がある。怒りを少しでも鎮めることによって2022年が実り多い明るい年になるよう頑張りたい。(了)

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