近くの喫茶店にほぼ日参している。今朝の話題は珍しく原発の話だった。電気に詳しい客人が口火を切った。「我々のようなレベル程度の知識で東電の社長が話をしている。あれでは一番肝心な、一番詳しい現場のレベルの話が伝わらない。」と話していた。「夏場の電力不足の時にどうするのか。怖くて、考えたくもない。」と別の客人が話を受けた。
「関西と関東とサイクル数が違う。だから電気を日本列島の東西で融通出来ない。」と先の電気に詳しい客人が話を続けた。「そもそも関西はアメリカのGEから機械を入れた。東京はドイツから機械を入れた。当時はランプから電灯の時代だったからサイクル数は問題なかった。今の蛍光灯はインバーターだから爆発しない。昔は関西の蛍光灯は関東では使えなかった。」と専門家の世界では当り前の話らしいが、門外漢にとっては新鮮だった。
昨日、知人のSさんからいただいたメールも門外漢の筆者には新鮮だった。「日本の下水道は国土交通省所管、水道は厚生労働省、くみ取りトイレは環境省庁と所管が分かれている。例えば、ドイツ、スエ―デンは、「エネルギー省」の管轄だ。下水道からし尿処理場から出るガスで発電、ドイツでは30%がガスエンジン、スエ―デンでは、トロリーバスとトラム{路面電車}は、下水道処理から出るガスで動いているからです。」と書いてあった。
こういう話をなぜ日本のマスコミは書かないのかとSさんにメールで返事させていただいた。何もかもマスコミのせいにしたくない。しかし、日本のマスコミは庶民の味方のようなツラをしているが、庶民が書いてほしい記事は書いてくれないと常々思っている。
先のSさんは軍隊の考え方も諸外国と日本とまるで違うとメールに書いていた。「フランスとドイツでは兵士組合がある。憲法上の権利が守られている。米国は別だが、ヨーロッパでは軍隊は尊敬されている。福祉の進んだ北欧諸国は中立国でありながら、侵略軍でないが、軍隊がある。」と書いていた。今回の東日本大災害での自衛隊の活躍は、日本でも、自衛隊が国民から尊敬される存在に向けての足がかりになるかもしれない。
先日「学校で教えてくれない経済学」で糞尿問題に目をそらすマスコミと書いた。食べれば出る。原発を動かせばカスが出る。放射性廃棄物といえばもっともらしく聞こえる。しかし、所詮は排泄物ではないか。排せつ物をただ水に流して事足りると思うこと自体、神をも恐れぬ傲慢さがにじみ出ているような気がしてならない。今回の原発問題の根本的解決にとっても、糞尿処理、廃棄物処理に目を逸らし続ける限り、日本の国はいつまでたっても、大人に脱皮できないだろう。
排泄物ついでに、嫌われることを恐れず言う。ささやかながら両親の介護経験を踏まえて言えば、介護も糞尿問題に尽きると思っている。日本人はいつの時代から糞尿問題に目を背けるようになったのだろうか。オムツをさせればそれで済むという考え方そのものが、人間が生き物故の存在であるという基本を外している。オムツがとれた時の赤ちゃんの嬉しそうな顔を是非思い出して欲しい。(了)
「関西と関東とサイクル数が違う。だから電気を日本列島の東西で融通出来ない。」と先の電気に詳しい客人が話を続けた。「そもそも関西はアメリカのGEから機械を入れた。東京はドイツから機械を入れた。当時はランプから電灯の時代だったからサイクル数は問題なかった。今の蛍光灯はインバーターだから爆発しない。昔は関西の蛍光灯は関東では使えなかった。」と専門家の世界では当り前の話らしいが、門外漢にとっては新鮮だった。
昨日、知人のSさんからいただいたメールも門外漢の筆者には新鮮だった。「日本の下水道は国土交通省所管、水道は厚生労働省、くみ取りトイレは環境省庁と所管が分かれている。例えば、ドイツ、スエ―デンは、「エネルギー省」の管轄だ。下水道からし尿処理場から出るガスで発電、ドイツでは30%がガスエンジン、スエ―デンでは、トロリーバスとトラム{路面電車}は、下水道処理から出るガスで動いているからです。」と書いてあった。
こういう話をなぜ日本のマスコミは書かないのかとSさんにメールで返事させていただいた。何もかもマスコミのせいにしたくない。しかし、日本のマスコミは庶民の味方のようなツラをしているが、庶民が書いてほしい記事は書いてくれないと常々思っている。
先のSさんは軍隊の考え方も諸外国と日本とまるで違うとメールに書いていた。「フランスとドイツでは兵士組合がある。憲法上の権利が守られている。米国は別だが、ヨーロッパでは軍隊は尊敬されている。福祉の進んだ北欧諸国は中立国でありながら、侵略軍でないが、軍隊がある。」と書いていた。今回の東日本大災害での自衛隊の活躍は、日本でも、自衛隊が国民から尊敬される存在に向けての足がかりになるかもしれない。
先日「学校で教えてくれない経済学」で糞尿問題に目をそらすマスコミと書いた。食べれば出る。原発を動かせばカスが出る。放射性廃棄物といえばもっともらしく聞こえる。しかし、所詮は排泄物ではないか。排せつ物をただ水に流して事足りると思うこと自体、神をも恐れぬ傲慢さがにじみ出ているような気がしてならない。今回の原発問題の根本的解決にとっても、糞尿処理、廃棄物処理に目を逸らし続ける限り、日本の国はいつまでたっても、大人に脱皮できないだろう。
排泄物ついでに、嫌われることを恐れず言う。ささやかながら両親の介護経験を踏まえて言えば、介護も糞尿問題に尽きると思っている。日本人はいつの時代から糞尿問題に目を背けるようになったのだろうか。オムツをさせればそれで済むという考え方そのものが、人間が生き物故の存在であるという基本を外している。オムツがとれた時の赤ちゃんの嬉しそうな顔を是非思い出して欲しい。(了)