ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

原油相場:40ドルは安過ぎる?50ドルは高すぎる?

2005-02-12 08:51:36 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 原油専門家の間で、原油相場(WTI)がバレル40ドルでは
安過ぎるが50ドルでは高すぎるとOPEC関係者は考えて
いるふしがあるとまことしやかな話しが出ているらしい。

 先のOPEC総会で、原油相場の目標価格帯を現行の
バレル22ドル~28ドルを放棄して以降、次なる目標を
彼等がいくらに設定するかに関心が向けられている。

 2月11日、NY原油先物相場(WTI)3月物は、
バレル当たり1.64ドル値上り、47.10ドルで取引された。

 國際エネルギー機関(IEA)が2005年の世界の
原油需要見通しを、152万バレル上方修正し、
日量840万バレルと発表したニユースを受けた
値上りだ。

 原油専門家は、8万バレル上方修正を予測していたが、
それが結果IEAの上方修正で買い方を勢い付かせたようだ。

 相場の世界には居心地のいい相場圏という言葉を
たびたび使うが、どうやら、40ドルから50ドルのレンジを
「居心地のいい」ゾーンに作り上げ様としているのかも
しれない。

 そもそも原油相場は、OPECが急激なドル安に防衛して
いかにドル安による目減りを減らすかが発端となり、歴史に
残る、1971年の第1次オイルショックまで遡ることが出来る。

 その後中東戦争、第一次湾岸戦争、そして今回の
イラク戦争へと30数年にわたる産油国・消費国間の
価格をめぐる確執の歴史がある。

 原油相場は、昨年10月、バレル55.67ドルと有史来の
高値まで暴騰した。原油市場が利用した材料がまさに
爆発的な中国の需要拡大であった。

 中国の原油需要はとどまるところを知らないと煽りたて、
イラク紛争に代表される地政学的危機を材料に、
メキシコ湾を襲ったハリケーンまで引っ張り出して、
世界的な原油の供給不足を材料に利用した。

 ところが原油相場は55ドルを付けた後年末に
かけて40ドル割れまで寸前まで一転急落した
経緯はいまだ記憶に新しい。

 原油相場はその後50ドル目前まで戻した後、
45ドルまで下げるとまた戻す、戻せば売るという
それのくりかえし、文字通りもみ合い状態を続けている。

 一方、2月10日付けの日経朝刊によると、中国の
今年1月の原油輸入量が782万トンと前年同月比24%
減少したと中国商務省の傘下の「國際商報」が報じたと
紹介している。

 同紙によれば、2,004年の中国の原油輸入量は、
前年比34.8%増、1億2,000万トンに達したと報じて
いる。中国需要急増こそが55ドルへの原油相場急騰の
引きがねとなったことを裏付けた。

 中国の今年1月の原油輸入急減はあくまで一時的な
現象にとどまるか。高値安定をもくろむ産油国OPECの
思惑とのからみからも、今後の原油相場の動向が大いに
注目される。(了)

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母親しぐさ:車中のひとこま

2005-02-11 12:11:16 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



JR神戸住吉駅から快速電車に乗り大阪までよく出かける。
この間約20分である。
 
 芦屋、尼崎ときて次が大阪だった。それが昨年から
芦屋の次に西宮にも止まるようになった。その分
スピードを上げているので電車がよく揺れるようになった。
 
 住吉で男女二人連れかどこかへお出かけのムードで
電車待ちをしているところをスナップ写真のように
スケッチした。
 
 電車が着いた。ちょっと目を離したすきに、二人を
見失ってしまった。 

 午前10時過ぎは住吉辺りではまだそれほど
混んでいない。車中の客人を頭から描いて行くのが
ほとんど習いとなっている。
 
 芦屋から折りたたみ式のベビーカーに
子供を乗せて母親が入ってきた。はじめ立っていたが
子供が母親になにかおやつでも催促したのか手を出した。

 母親が手持ちの飲み物かちょっとした食べ物か
取り出そうとしてしゃがみ込んだしぐさに思わず
引かれてスケッチした。
 
 尼崎はJR東西線の乗り換え駅ということでもあり
どっと新しい客が入ってくるのでスケッチは出来ない。
ベビーカーの親子は押し出されるように尼崎で降りた。
見ていてはらはらする。
 
 大阪に着くとほとんどの人が降りる。ただ、全員が
降りるまで待たないで乗り込んでくる人が結構多い。
こういう情景はこれから益々増えるのだろう。

 優先座席でも構わず座る若者が増えた。特に
子供連れ、お年寄りやからだの弱い人にはつらい
世の中になっていくようでまことに憂鬱だ。(了) 

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春節祭:神戸元町賑わう

2005-02-10 17:52:47 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



 春節祭で神戸元町にある南京街界隈が
賑っていた。
 
 2月9日は、旧暦の正月。中国では春節祭として
盛大にお祝いする。

 昨日は神戸地方も春を思わせる陽気で昼間の
気温も久しぶりで10℃を越えた。
 
 暖かくなると良くしたもので啓蟄にはまだ早いが
平日にもかかわらず結構お歳を召した方、子供連れの
お母さんの姿も多く見られた。

 長安門のちょうど東隣正面に大丸デパートがある。
デパートの店内を京劇のメークをした20数人が、
ご祝儀であろう、ドラをたたきながら練り歩いていた
現場に出くわした。

 神戸は今年震災10周年を迎えた。南京町も甚大な
被害に見舞まわれた。復興をアッピールしようと例年より
12日も長い2月18日まで、パレードや舞いを披露して
イベントを盛り上げるそうだ。
 
 元町商店街も130周年を記念して客寄せもかねて
記念講演会、絵画展、音楽会などイベントを開催している。
神戸も数の上では震災前の人口に近づいたが先立つものが
乏しいのか、街全体としては今一つ活気がない。

 一昨年阪神タイガースが忘れそうになっていたときに
優勝したが、その時もスケッチにある大丸と長安門の
前の道から優勝パレードがスタートした。

 昨日の人出はその時のパレードには及ばないが、
久しぶりで大勢の人並みを見て元気をもらった。(了) 

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スノー発言でドル下げるー

2005-02-10 17:51:29 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 2月9日、NY外国為替市場は、米スノー財務長官が、
恒久減税を匂わせたあと、米財政赤字懸念が再燃し、
ドルは、1ドル=105.79円から1ドル=105.71円へ、
1ユーロ=1.2767ドルから1ユーロ=1.2805ドルへ
下げた。

 為替市場は、口実をころころ変えてドルを売りたければ
ドル売りの、ドルを買いたければドル買いの口実を巧みに
探し出しては獲物を物にしている。

 アユの友釣りという言葉がある。生きたアユを
オトリに使い、おびきよせアユをひっかける漁法である。

 米FRB(連邦準備制度理事会)のグリーンスパン議長は、
為替市場とつかず離れず、ドルの置かれた立場を見極め
て、言葉は悪いが、巧みにアユを引っかけている。

 為替市場も、サル者、ひっかく者で、グリーンスパン発言を
巧みに口実に使いながら漁をさながら楽しんでいる恰好だ。
ルービン元財務長官もそのあたりの市場との対話は見事な
ものだった。

 ユーロは、2004年1年間で約8%上げた後、2004年
12月31日からいままでの1ケ月強で6.5%値下がりした。
円は同期間、4%上げた後、3.1%値下がりした。

 この間米国、ユーロ、日本の実態的環境はほとんど
変わりがない。特に米国の巨額の「双子の赤字」は
増えこそすれ減っていない。

 米財務長官は、2月9日、米議会で「減税は景気に
活気(Vibrancy)を与えるカギである。」と証言したとたん、
ここ数日、年頭教書のあと出ていた米財政赤字改善に
対する楽観論に水をかけたようだ。

 米国は2010年を目標に財政赤字を削減する計画である。
昨日今日の話でない。イラクもアフガンも出費がかさむ。
防衛関連予算は増やしている。そのうえ減税は2010年まで
継続する。虫のいいのもほどがあるではないか。 

 病気でも同じである。からだ(双子の赤字)の中から
治さないで小手先の弥縫策で症状(ドル安)が根本的に
改善するはずがないだろう。

 G7(先進7ケ国財務相・中央銀行総裁)会議も、米、
ユーロ、日本それぞれの「家庭の事情」をお互い
わきまえながら、表面的にはコトを収めたようだ。

 人民元切り上げを口実に円買い・ドル売りを
たくらんだ向きも、中国政府が色よい対応を表明
しなかったことから一端はドル売り「作戦」を
引っ込めた形跡がみえみえだ。

 ここ数日のドル堅調の背景には、米FRBグリーン
スパン議長のG7会合直前の「米国の双子の赤字は
縮小する」との発言をドル買い材料に為替市場が
利用したにすぎない。

 いまの空模様はいつ雷が落ちてもおかしくない
状態が続いている。なにもかも計算づくの要人
発言には用心が肝心だろう。

 為替市場は要人発言を巧みに利用して獲物を
手にいれている。米国の本当の腹のなかは
緩やかなドル安を歓迎していることを忘れては
ならない。

 日本人は生来物作りで生計をたててきた匠の
歴史が有る。魅力ある製品を世界に送り出すこと
以外に日本が世界に生き残る道はない。

 アユの友釣り。いっときの1ドル=105円への円安
ドル高に惑わされてはならないだろう。(了)

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筋の悪い病気は治らない:株式投資ー

2005-02-08 14:08:23 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 方々の医者を渡り歩いた果てに
どうしても治して欲しいと倒れ込んでくる患者ほど
厄介なしろものはないということを一昔前網膜剥離で
入院した時主治医のI先生に聞いたことがある。

 網膜が剥離すると視力を失う。医者が変わるたびに,
網膜をはがしたり、くっつけたりするから、良くなる
ためしがない。

 はじめから見せてもらっておれば治ったかもしれない
病気はいくらでもあったとその時I先生から聞いた。
最初が肝心なのは病気に限らない。株式投資も
同じである。

 自分の不勉強を棚に上げて、いろいろな証券会社
(病院)を渡り歩いては頭を打ち、挙句の果てに失明
する(紙くずにする)ケースが多い。

 株式投資には銘柄選択が基本である。病気でも治る
病気と治らぬ病気がある。株式投資でも、はじめから
治らない(値上りしない)銘柄があるから銘柄選択には
慎重さが必要だ。

 一度ケチがついた銘柄は、あれこれ提灯をつけても、
一時的には回復(値上がり)しても、締めて見れば
紙くずになるケースが多い。

 病気にはそれぞれ素因がある。素因がなにかを
おさえておくことが全てのスタートである。株式投資でも
個々の銘柄の素性(素因)おさえておくことが基本となる。

 病気には筋のいい病気と筋の悪い病気とがあるようだ。
筋の悪い病気にかかると結局は回復しない。銘柄でも
それと同じで、最初の見立てを間違うと命取りになるから
用心することだ。

 筋のいい銘柄は説明を一度聞くだけで、実に分かり易い。
病気でも筋のいい病気は分かり易く、手が打ちやすく、
手が打ち易いから回復も早い。

 筋の悪い病気は分かり難いのが特徴だ。株式相場でも
分かり難い銘柄は育たない。人気も出ない。特に株式投資は
人気投票の側面も持ち合わせているから、人気の出ない
銘柄に投資すると、手間隙かかる割に成果が上がらない。

 筋のいい銘柄は、①分かり易い、②時代の流れに
乗っている、③元気があるという三要素を持っている
のが一つの特徴である。
 
 日本では、1,400兆円以上が個人の金融資産と
言われている。ところが、ゼロ金利にもかかわらず、
個人資産の過半が銀行と郵便局の貯金である。

 日本人の株嫌いは世界でも珍しいといわれている。
反面、日本人は本当に貯金が大好きだ。利子も
つかないのにどうして?と思うが、預金通帳を
日々眺めては安心している。 

 日本の株式相場が本格的に回復するためには、
どうしても個人資産を株式投資へ呼び込むことが
欠かせないと証券関係者は鐘と太鼓を鳴らして
勧誘している。

 ところで2月8日付けの日経朝刊、『私の履歴書』で、
ピーター・ドラッカーが証券アナリスト時代の
裏話を紹介していた。

 急騰を続けていたNY株式相場について、
ある論文の中で「さらに上昇する以外ありえない。」
と断じた。

 その論文は権威ある経済機関誌の
1929年9月号に掲載された。その数週間後の
10月24日、「暗黒の木曜日」で大暴落。これを
期に世界は大恐慌に突入した。

 『以後、相場の予想は一切やらないことに
した』と書いていた。当時の論文が現在、
人目に触れる心配がないのが何より救いである
と結んでいる。

 ここで大切なことは、ピーター・ドラッカーは、
「以後、相場の予想は一切やらないことにした。」と
明快だ。

 日本人は、2合目、3合目では山(株式投資)
に登らない。ところが大勢が7合目、8号目に
登っていると気付くと、とたんに180度変節する。

 日本人は、筋のいい銘柄、悪い銘柄、出し殻銘柄、
見切り売り銘柄見境なしに、「仕舞い風呂」に
どっと飛び込んでくる性癖が強い。
 
 お金は一番臆病な生き物だ。追いかけると逃げ足も速い。
やらないならやらない。やるならゆとり資金に限り投資する。
 
 是非とも初一念はとおして欲しい。(了)

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病院抜け出し!?

2005-02-05 14:58:38 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



近くの喫茶「いけだ」で小一時間いるといろいろの人が
出入りする。
 じっと話し込んで帰るひと、軽くお茶だけ飲んで
帰るひとさまざまである。
 
 それぞれに店を訪れるだいたい時間帯が決まって
いるようで、それぞれに、それとなく相方を待っていることが
分かる。
 
 今朝はいつも朝9時頃現れもっぱら釣りの話しをして
いた喫茶「いけだ」の馴染み客のHさんが昨日病院を
抜け出して店に現れたから、ちょっとした騒ぎになったと
マスターと客人が話題にしていた。
 
 Hさんは神戸灘浜に震災後新しく建てられた日赤病院へ
10日ほど前に、「いけだ」で倒れ、そのまま救急車に
運ばれて入院したとマスターからあとで聞いた。
 
 そのHさんが寝巻き姿、胸ははたけ、下半身はおむつ、
素足のまま靴をつっかけて、タクシーから降りて店に、
顔を出したからマスターは仰天した。即、日赤病院へ
連絡後、担当医師と看護婦さんがかけつけ、ことなきを
得たという話である。
 
 寝巻きの胸ポケットには500円玉をいれていたそうだ。
灘浜から神戸住吉までタクシー代2,200円、マスターが
立て替え払いしたと話していた。
 
 どうしてHさんは病院を抜け出したのか?
なんとも身につまされるとみなさんの話に割って
はいって聞いていた。
 
 聞いていると500円玉はいつもHさんがもっている
タバコ銭だということがわかった。

 なぜ「いけだ」を訪ねたのか?

 マスターがおとといHさんを見舞ったことが
影響したかもしれない。Hさんが「いけだ」なら
入れてもらえると思ったのではないかと
本人さしおいて勝手に話題にしていた。
 
 病名は脳梗塞という。言語中枢が麻痺しており全く
喋れない状態がつづいていたそうだ。上半身不随
であるという。
 
 泣けてくるのは看護婦さんが店に着くと
どこまでわかって、どこまでわからなくてか、
自分の前を手まねで、どーぞ、どーぞと
いわんばかりに看護婦さんに席を空ける
ジェスチャーをしたらしい。
 
 店で倒れる前に予兆はなかったのかと話に首を
突っ込んだら、神戸住吉浜で釣りの最中に昏倒、
後頭部を先月強打していたという。Hさんはもともと
余病もなく、ご自身も軽く考えていた節があったと
客のひとりが答えてくれた。
 
 歳はとりたくないなぁ。明日はわが身と話に
落ちがついた。(了)

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Florist TANAKA

2005-02-05 10:00:14 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



 阪神電車『御影駅』すぐ北側、ガード傍に
Florist TANAKAという花屋さんがある。
 
 子供の頃、3駅東の青木駅から仏さんの花を買いに
時々来た記憶がある。ご主人の話では昭和24(1949)年に
店を出したそうだからこのあたりでも結構老舗の店だ。

 この店には店の女主人にどうしたことか気に入られた、
2年前に描いたポインセチアの絵が飾ってある。

 花屋さんの北側に『沢ノ井交番』という小さな交番がある。
 駅前ということもあり結構訪ねる人も多いようだ。
 
 交番の南西、近くに沢ノ井という井戸がある。
 昔、神功皇后がこの地で化粧された時、沢ノ井の水面に
御姿が美しく映ったので御影(みかげ)の地名がついたと
いう伝説がある。

 言い伝えによれば、銅鏡を生産する豪族がいた当時、
菟原郡覚美里(うばらぐんかくみのさと)と記されており、
良質の花崗岩は御影石(みかげいし)として世に広く
知られるようになったそうだ。

 花屋さんの店先をスケッチしていて、ふと気がついたら
お店の屋根の上をかすめて阪神電車が動き始めたのが
目にはいった。

 阪神電鉄の名前は大阪の「阪」と神戸の「神」をとって出来た。
大阪の梅田駅と神戸の元町駅間わずか32キロを走る
小さな電鉄会社に過ぎない。ご他聞にもれず10年前の
阪神淡路大震災では壊滅的打撃をうけた。
 
 それでも創業は1899年だから歳には不足はないが
無名の電鉄会社。しかし親は無名でも、子供は、プロ野球球団の
阪神タイガース。全国規模でファンが多い。春夏の高校野球応援で
阪神電車のお世話になった人も多いかもしれない。

 Florist TANAKAの店の前にはところ狭しと鉢植えの
花が並べられていた。

 2月4日の今日は立春である。暦の上では今日から
春になる。

 花の季節到来で楽しみだ。(了)

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米利上げ発表と株式投資ー

2005-02-05 08:21:47 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 米連邦準備制度理事会(FRB)は、2月2日、連邦公開市場
委員会(FOMC)を開き、短期金利の誘導目標を、現行の
年2.25%を2.5%と発表し即日実施した。公定歩合も
同率引き上げ年3.5%とした。
 
 日本の公定歩合は相変わらず0.1%である。異常である。
日米の金利差はまたさらに拡大した。0.1%の公定歩合が
いかに異常であるかまじめに受けとめて欲しい。

 米国の短期の誘導目標金利は今年末には年3.5%
(公定歩合は年4.5%)まで引き上げられるとの観測が
一般的である。

 恐ろしいいことに、日本政府には利上げする気持ちが
全くない。国会論議でも金利が異常に低いことが論争の
火種にならない。税金を上げることだけに関心が集中している。

 日本の個人資産は1,400兆円あり、その内預貯金が
800兆を占める。それが狙われている。国借金は1,000兆円を
越えた。少々の増税ではカバー出来ない。

 金利をあげると国債が暴落する。だから金利をゼロから
上げられない。預金していても利子はつかない。それどころか
自分のお金を出しいれするだけで法外な手数料を取られる。

 日本人はDNAの中に銀行は安心という因子が
組みこまれているという人がいるが、わずか60年前に
国債が紙くずになり旧札が交換できなくなった事実がある。
DNAのせいではなしに勉強していないからにすぎない。

 こういう事態だからこそただ預けて使わないお金が
あれば、余裕資金の一部でいいから、株式投資に
回すことも考える必要があるだろう。

 株式投資は全てではない。仮に株式投資は他人まかせに
すると必ず失敗する。新聞に出たり雑誌に出たりしたときには
既に古ネタだからおいしいはずはない。

 専門家でさえなにを買っていいかわからない。素人に
わかるはずはない。どの株を買えば値上りするかどうか
誰も教えてくれない。何度も何度もひどい目にあいながら
試行錯誤してやっと三合目あたりであろう。

 こと株式投資になるとそんな危ないことは出来ないと
平気でいう。一番危ないのが自分の健康である。
かけがえのない命にお金をかけるのは当然である。

 ところがそのかけがえのない命に意外にお金を
かける人が少ない。手遅れになってからほとんどの
ひとが病院にかけ込む例が多い。

 同じようにお金にお金をかけるひとも意外に少ない。
自分で身銭を切って勉強をする人が少なすぎる。
リスクにはコストがかかる。

 濡れ手に泡を考えていると、いつまでたっても
力がつかない。そのような人ははじめから株式投資に
参加する資格はない。

 今年4月からペイオフ解禁になる。金利をゼロにして
国民が犠牲になって銀行を救済してきた結果、なんとか銀行の
不良債権比率が20%に近づいたに過ぎない。安心できない。

  昨年6月から米国はアメリカ人自身が異常と思っていた
年1.0%から一刻も早く抜け出そうとして0.25%ずつ6回上げて
年2.5%まで漕ぎつけた。

 金利を上げる以外に米ドルを維持する選択肢が米国にない
からだ。米国には後がない。乾坤一擲の最後の手段として
利上げに踏み出していま5合目か6合目だろう。

 米利上げ発表が意味するものはなになのか。
一つの選択肢として株式投資について考えてみよう。
 
 2005年のキーワードは金利である。

 2月4日、5日、ロンドンで開かれる財務相・中央銀行総裁会議
(G7)でなにが話しあわれるのだろうか。他人まかせにしないで自分の
問題としてG7での出来事を是非勉強して欲しい。(了)

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ルイヴィトン値上げ?-

2005-02-04 08:42:25 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 一般紙の今朝の経済欄をみていたら見落としそうな
くらい小さな記事でルイヴィトン値上げと出ていた。

 その記事によればフランスルイ・ヴィトンの日本法人
『LVJグループ」は、バッグや財布など小物類を中心に、
2月15日から小売り価格を平均2.5%値上げすると
発表した。

 製造コスト上昇によるフランスでの値上げを反映させる
のだという。記事によれば、ルイ・ヴィトンは1978年に
日本市場に進出してから、日本国内の小売り価格を
フランスでの価格の4割増に設定していると出ていた。

 ユーロ相場が昨年末にかけて急騰したが、通貨高で
フランス本社の実入りが減った。自国通貨が値上りすると
海外での値段を上げたくなる。為替レートがルイ・ヴィトンを
値上げに走らせた可能性が高い。

 昨年末にかけてユーロは、ドル先安感の台頭から
1ユーロ=1.20ドルから1.40ドル近くまで値上がりした
欧州中央銀行は余りにも急激なユーロ高に悲鳴を上げた
経緯があった。

 ただこのところ、ドル相場が堅調に推移している。
2月3日、NY外国為替市場では、ドルは対円で
1ドル=103.71円から1ドル=104.58円まで値上りした。
ドルは、ユーロ、スイスフラン、英ポンドに対しても値上りした。

 英国政府の金売却発表を材料に、金相場は4ドル以上
下げたこともドル買いに拍車をかけたようだ。金相場が
下がるとドルは上がる傾向が強い。

 2月2日、米FRBは短期の目標金利を0.25%上げ
年2.5%と発表し即日実施したが金からお金(ドル)へ
シフトしつつある「お知らせ」と見ることも出来る。

 米労働省は、2月3日、米国の昨年第4四半期の
一人当たりの労働生産性がここ3年で最低の0.8%増に
とどまったと発表した。

 米国の労働生産性は2003年4.4%増、2004年第1四半期が
3.7%増、第2四半期3.9%増、第3四半期1.8%増ときて
今回0.8%増である。

 生産性が上がると人を増やさずに生産出来る。生産性が
落ちると人を増やす。人を増やすとコストが上がる。
生産コストが上がるとコストアップを売値に転嫁しなければ
ならない。

 売値が上がるとインフレになる。インフレになると
金利は上がる。金利が上がると金利差から利回り有利な
通貨(ドル)にお金が集まる。お金があつまる通貨(ドル)は
値上りする。

 ドルが上がると円相場は値下がりする。円相場が値下がり
すると輸入コストが上がる。輸入コスト上昇分を国内値段に
転嫁を余儀なくされる。

 ルイ・ヴィトンは今なぜ日本市場で値上げを決めたのか。
ルイ・ヴィトンはコストが上がったから値上げするのだと
ケロッと発表した。

 コストが上がっても値上げ出来ない製品や
商品を相変わらず作っている企業はどうなるか。
ルイ・ヴィトンの小さな記事は他人事で済まされない。

 今週末の焦点は2月3,4日にはロンドンで世界主要国の
財務相と中央銀行総裁が集まるG-7である。当然ながら
日本政府も参加する。

 為替・金利の先行きについてどのような方向性が打ち出さ
れるのであろうか。

 他人事で済まされないイベントが日々続いている。(了)

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神戸御影公会堂

2005-02-03 14:00:48 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



JR住吉駅と六甲道駅のほぼ中間、国道2号線に面した
ところに神戸御影公会堂がある。
 
 2月2日、震災10周年を記念して、近くの市場と
協賛でバザー、映画会が開かれていた。
 
 公会堂の地下1階に食堂があり、@1,000円前後で
スープ、飲み物付きでランチが食べられる。
 
 御影公会堂は昭和8(1933)年に清酒「白鶴」の
創始者の嘉納家の援助により建てられてという。
公会堂も先の阪神淡路大震災で壊滅的打撃を受けた。

 嘉納家は白鶴美術館も建てた。 
嘉納家のような篤志家は、戦前は美術館、学校など
公共の建物に寄付した。
 
 阪神間では例えば灘中、灘高は清酒『桜正宗』、
甲陽学院は酒造『白鷹』の創業者が設立した。
 
 作家の堺屋太一さんの話では、今の日本の税制は
金持ちが寄付しづらいように出来ているからだそうだ。
堺屋さんは、余計なことだが、と前置きして、
税務署員が金持ちにあまり好意を持っておらず、
寄付の出所を事細かく追跡するからだと
話しておられたことを聞いたことがある。
 
 日本でも資産家にどんどん寄付させるように
すれば芦屋市のように美術館を閉鎖に追い
込んだリ、シンフォニーフォールの運営が危うくなる
事態は多少とも避けられるかもしれないと
思うが世の中そんな甘くないのだろうか。

 お金のことを心配しながら、バイオリンを
ひいたり、絵を描いていてもろくな作品が
出来ないだろうと素人でも思う。

 御影公会堂の食堂には沢山の絵が飾られている。
しかし、いかにも古臭い。神戸在住の絵描きさんの最近の
作品もあると聞いたが、ご多分にもれず予算がなく
いい絵が買えないのだと食堂のマスターが
ぼやいていた。(了)

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