ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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休むも相場:株式投資ー

2005-02-16 05:24:23 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 相場の世界には「休むも相場」という格言がある。

 売りと買いが経糸と横糸となって相場という織物は
成り立っているが、しょせん人間様、つまり生き物の
やることだから、そこには必ず疲れというものが
自然現象として起こる。

 病気のほとんどが疲れから起こるのだと専門の
医者から昔、聞いたことがある。

 相場も同じである。
どんなに生きのいい銘柄でも疲れは出る。相場に
疲れが出るといくらけしかけても、たたいても、
つついても走らない。

 ある銘柄の動きをつぶさに観察していると、見るからに
疲れているなと思うときがよくある。そういうときは
その銘柄が休みたがっているのだと心得て
決して深追いしないことだ。

 相場のことは相場に聞けという格言がある。
自分のからだのことは自分が一番よくわかっていると
言い替えてもいい。下手な治療を受けるより即寝る方が
よほど理にかなっているということと同じである。

 一般論であるが、最近の医者は素人目にも
肺炎とわかる症状で患者がゲロゲロせき込んでいるにも
かかわらず、ガウン1枚のままで患者おかまいなしに、
矢継ぎ早の検査をする。

 株式市場も似たようなケースが多い。
なんでもデータである。
万事に理屈から入ろうとする。

 患者の方はまな板の上の鯉だから、
データ-をならべられて、しのごの、しのごのと
説明を受けると、素人の悲しさ、分かるはずが
ないのに、分かったような気にさせられるから怖い。

 相場の専門用語で「買い残」が増えているという
言葉がある。
 
 「買い残」と「買い疲れ」とは同義語ではない。
しかし、「買い残」が増加していることは
「食べ過ぎ」のことであり、食べ過ぎは
病気に一番よくないことだけは
はっきりしている。

 病気の世界では一病息災という言葉がある。
無病で一度も病気にかかったことがないひとほど
早死にすることが多いが
相場の世界でも似たようなことがよく起こる。

 なにか一つでも懸念材料が存在していた方が
相場が長期間堅調を持続するケースがよくある。
万人がそろって強気なったときが一番危ない。

 地震が来る来るといわれているときの方がむしろ
安全である。神戸には地震が来ないと思い込んだ時に
ドーンとやられた。

 相場の世界でも万人が強気一辺倒になった時に
限って相場は大きく崩れる。休みをとり休みを適宜
入れることによって、一病息災の智慧が生かされる。
 
 相場も同じである。将来性も含め、どこから見ても
遜色ないように見える銘柄でも買い過ぎれば疲れが出る。
その反対に、問題山積を材料に売りたたかれつづけてきた
銘柄でも売られ過ぎると売り疲れが出る。
 
 休むも相場。これははるか400年近く前の
米相場時代に生まれた格言の一つである。

 日本人は株嫌いである。その大嫌いな株に
日本人が揃って株式投資に参加し始めたら相場の
終焉が近いと見ておいてまず間違いなかろう。

 データも大事であるが、あまりにもデータ万能の
時代の今、「休むも相場」の格言の意味を改めて
噛み締めてみることも無駄でないかもしれない。(了)

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