ＮY市場、利上げの流れへシフトとリスク回避、ダウ、532ドル安、英国で新型コロナ感染者、9万3,000人過去最高とえいBBC（学校で教えてくれない経済学）

大阪キタの雑居ビルで放火とみられる火事で少なくとも24名が死亡する事故が17日起こった。スポーツ関連ではカーリングでロコ・ソラーレが韓国に快勝、北京オリンピック出場の切符を手にした。一方、NY市場で17日、欧米金融当局が利上げに舵を切った流れの中で、大荒れ、ダウは532ドル安と続落した。年初から価値を半値以上下げたトルコリラが下げ止まらない。17日、トルコ株式市場が2度取引停止となったと英FT電子版が伝えた。エルドアン、トルコ大統領はリラ安に対して利上げを依然拒否していると英ＦTが伝えた。

日本では今のところ落ち着いているが、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが欧米では止まらない。米国では1日当たり12万4,413人、30%増加、死者、1,288人、23%増加したと17日、NYタイムズが伝えた。英国では17日、１日当たり感染者数が過去最大の9万3，000人と発表した。ドイツでは5万908人と前日比１万30０人減だが高水準の感染が続いている。ワクチン接種義務化は不法との提訴に対してニーザーザクセン州裁判所は訴えを退けた。今後他州に影響を与える可能性があるとNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFが伝えた。アジアでは韓国でのコロナ感染拡大が続いている。「1月20日までの期間、新たな行動規制とそれに伴う営業補償の詳細が発表された」と韓国KBSが伝えた。

英国下院補欠選挙で保守党の牙城で自由民主党が勝利した。ジョンソン英首相は「自分の責任だ」と話した。昨年のクリスマスでロックダウンの中で自らはクリスマスパーティーを開いたことやコロナ感染拡大加速に今回の保守党敗北は大きな痛手だと英BBCが伝えた。ドイツZDFは「メルケル後任を決めるCDU代表選挙で保守派メルツ氏が62.1%を獲得して次期CDU代表の座を確実にした。 」と伝えた。

18日放送のシンガポールCNAは「16日、米上院で「ウイグル強制労働防止法案」を可決した。下院では既に可決している。バイデン米大統領の署名を経て正式に成立する。輸入する企業は「明白かつ説得力ある証拠」を示さなければならない。中国報道官は猛反発した。米財務省はドローン世界最大手のDJI社など中国8社を米国人による証券投資を禁じた。商務省はバイオテクノロジー企業団体を規制リストに追加した。」と伝えた。

17日、ＮＹ市場でダウは35,365ドル、532ドル、1.48%安、S&P500は48ポイント、1.03%安、ナスダックは15,169，10ポイント、0.07%安で取引を終えた。ゴールドマンサックスが381.80ドル、3.92%安、1銘柄でダウを102ポイント押し下げた。恐怖指数VIXは21.57、4.86%増加、米10年債利回りは1.414％、0.56%低下。NY外為市場では１ドル＝113.72円、1ユーロ＝127.80円、Ⅰ英ポンド＝150.50円で取引された。NY原油市場でWTIがバレル70.37ドル、2.78%安、北海ブレント、同73.06ドル、2.61%安と売られた。NY金はオンス1，798.90ドル、横ばい、ビットコインは4万6,933ドルとロイター電は伝えた。日本に「地震、雷、火事、親父」と怖いものの代表の諺がある。親父の影が薄いことが気になる。（了）

NY株、ハイテク株売られ、ダウ、Ｓ＆Ｐ５００，ナスダック反落、一方、英国の新規コロナ感染者数、8万8，376人、過去最高でフランスが英国からの入国を原則停止とフランスＦ2（学校で教えてくれない経済学）

「フランスは英国からフランスへの入国を原則禁止する。英国で16日、新規コロナ感染者数が8万8，376人が確認された。前日から1万人以上増加した。一方、フランスの新規感染者数は6万８６6人と増加傾向が継続している。」と17日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランスＦ2が伝えた。英BBCは「ジョンソン英首相は英国での連日の新規コロナ感染者数の急拡大を受けて「3回目のワクチンを接種してください」と改めて強調した。エリザベス女王はクリスマス休暇前の昼食会を急遽取りやめた。特にロンドンで感染者が爆発的に増加している。入院待ちの患者で病床はひっ迫している。あるICU医療スタッフは「この先2，3週間でさらに増えるわ。ここに来る人の6割がワクチンを受けていない人なのよ」と顔をしかめた。英国サッカープレミアムリーグで明日の2試合が急遽中止された。英旅行業界にはフランスが英国からの入国禁止の発表のあと予約の80%がキャンセルされた。」と伝えた。

韓国KBSは「①韓国で新規コロナ感染者数増加が止まらない。文韓国大統領は「Ｗithコロナ政策」について謝罪した。このままいけば感染者数は1月に1万人、2月に2万人にまで増える危険があると当局は述べた。飲食店にはワクチンパスポートが求められる。飲食店の営業は夜9時まで。映画館は夜10時まで。新たな制限は12月18日から1月2日まで実施される。②韓国大統領選挙の与党の李候補は長男が賭博中毒だったことを謝罪した。一方、野党「国民の力」のユン候補は2002年の妻の公文書偽造の疑いに対して「事実関係の調査が先だ」と反論した。」と伝えた。16日、WSJ紙電子版は「英国中銀は政策金利を現行の0.1%を0.25%へ引き上げた。英国のインフレ率（消費者物価指数）の前年同月比で12月5.1%へ11月の4.2%から急騰したことを受けての対応。一方、ECBは新規コロナ感染拡大状況を見守る。債券購入額削減政策は段階的に進めるとラガルドＥＣＢ総裁は語った。米国は債券購入削減を来年3月で停止、来年3回の利上げ。それぞれ異なる対応が見られる。」と伝えた。

16日、NY市場でダウは35,897ドル、29ドル、0.08%安、S&P500は41ポイント、0.87%安、ナスダックは15,180、385ポイント、2.47%安で取引を終えた。ハイテク株の売りが目立った。個別銘柄ではマイクロソフト、324.96ドル、5.97%安、1銘柄でダウを64ポイント押し下げた。アップル、172.26ドル、3.93%安、ダウを46ポイント押し下げた。ナスダックではテスラ、926.92ドル、5.03%安、アマゾン、3，372.46ドル、2.56%安とナスダック安値をリードした。恐怖指数VIXは20.57と6.64%増加、米10年債利回りは1.424%と2.59%低下した。ＮY外為位置ばでは1ドル＝113.72円、1ユーロ＝128.83円、Ⅰ英ポンド＝151.49円と英国とECBの金融政策の差がユーロは売り、英ポンドは買いに現れた。ＮY原油はWTIがバレル71.88ドル、1.43%高、北海ブレント、同74.53ドル、0.88%高とそれぞれ買い戻された。NY金はオンス、1，799.70ドル、1.99%高、ビットコインは4万8，074ドルで取引を終えたとロイター電が伝えた。（了）

米FRB,インフレとのバトル開始とＮYタイムズ電子版、15日、ＮY株、ダウ、Ｓ&P500,ナスダック揃って反発、一方、習・プーチン電話会談で両国の連携・緊密をアッピールとシンガポールCNA

(学校で教えてくれない経済学）


米FRBは14，15日開催のＦOMC会合でテーパリング（債券購入段階的削減）数量を月300億ドル増加、来年3月までに終了する。FOMCメンバー15人による利上げ予測オッヅでは10人が年間3回利上げを予測した。15日のWSJ紙電子版は「概ね予測の範囲以内としてFRBの決定を歓迎した。15日、FOMC決定後、NY市場で不透明感が払しょくされたことが最も大きく買い戻しが入った」と伝えた。15日、NYタイムズ電子版は「米FRBはインフレとのBattle(戦闘)を開始する。」と電子版トップで伝えた。一方、NYタイムズは「15日、ここ１週間の1日当たりの米国の新規コロナウイルス感染者数は11万9,945人、44%増、死者数は1,285人、40%増加した」と伝えた。

15日、NYダウは35,929ドル、388ドル、1.08%高、S＆Ｐ500は4,709，75ポイント、1.63%高、ナスダックは15,565、327ポイント、2.15%値上りした。個別銘柄では保険のユナイテッドヘルスが494.38ドル、3.11%高、Ⅰ銘柄でダウを98ポイント押し上げた。ナスダックではファイザー、58.80ドル、5.87%高、一方、中国関連のアリババは122.47ドルと3.25%安と続落した。ここ数日売られていたテスラは975.99ドルへ1.87%値を戻した。

恐怖指数VIXは19.29へ11.88%低下した。米10年債利回りは1.462%へ1.57%上昇した。NY外為ではFOMCの決定を受けてドルが買われた。1ドル＝114.04円、0.34%高、1ユーロ＝1の28.80円、0.65%高、Ⅰ英ポンド＝151.05円、0.58%%高で取引された。NY原油市場ではWTIがバレル71.47ドル、1.05%高、北海ブレント、同74.37ドル、0.51%高で小幅反発した。NY金はオンス1，777.40ドル、0.28%高とほぼ横ばい、ビットコインは4万9，182ドルへ1.67%戻したと15日ロイター電は伝えた。

16日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAは「15日、習プーチン両首脳がテレビ会談を行った。会談は1時間に及んだ。ロシアと中国両国が緊密な連携を維持していることをアッピールする狙いがある。プーチン大統領は来年2月開催の北京冬季オリンピックに招待されたことに謝意を表明、習主席に直接お目にかかれることを楽しみしていると述べた。習氏主席は「プーチン氏とは今年で2度目の会談となる。37回会談している。プーチン氏を古い友達と呼び親密ぶりをアッピールした。」と伝えた。中国CCTVは「習主席はプーチン大統領と15日、テレビ会談し両国は戦略的パートナーであることを確認した。プーチン大統領は来年２月の北京オリンピックに出席すると述べた」と伝えた。

韓国KBSは「韓国で新型コロナウイルス感染が急拡大している。1日当たり感染者数は907人と1月前から500人近く増え、特に重症患者が多い」と伝えた。英BBCは「英国の15日の新規コロナ感染者は7万8，601人へ急増した。ジョンソン首相はワクチン接種を薦めたがロックダウン実施は否定した。」と伝えた。フランス2は「フランスの新規コロナ感染者数は6万5，713人へ急増した。子供へのワクチン接種も追加して実施する」と伝えた。（了）

NY市場、ＦOMC結果待ちで、2日間、続落、オミクロン株感染拡大が欧米中心に進む、一方、コロナ治療飲み薬に効果大とファイザーが発表したと米ＡＢＣ（学校で教えてくれない経済学）

米労働省は14日、11月の米卸売物価指数が前年同月比9.6%増と過去最高の伸びを記録したと発表した。14，15日両日開かれる米FOMCの会合で従来の金融スタンスをタカ派的へ舵を切ったパウエルFRB議長がどのような結論を出すかが併せ注目される。14日、ＮY株式市場はリスク回避の動きから続落した。一方、「ファイザーは14日、コロナ治療、飲み薬パクスロビドをコロナ初期症状患者682人への臨床試験で重症化は44人と89%効果、死者は9人と89%の効果を得たと発表した。現段階ではデルタ株への対応と見られる。オミクロン株にも効果が期待できると一部専門家は見ている。14日現在、米国34州でオミクロン株感染が確認された。FDAに新規飲み薬が承認されることが一つのカギとなる。」と15日朝放送のNHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」で米ABCが伝えた。

15日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「14日、英国の新規コロナ感染者数は1日当たり5万9，610人、過去最高を記録した。114人が死亡した。デルタ株により感染者数はさらに増えると見られている。PCR検査のための長蛇の列が接種センターで出来ている。薬剤は不足していない。医療スタッフの人材不足が最大のネックとなっている」と伝えた。シンガポールCNAは「シンガポールでオミクロン株感染者が16人確認された。ワクチン2回接種後3月後の人に３回目の接種が可能と決めた。順次5歳以上迄対象を拡大することを決めた」と伝えた。韓国KBSは「済州の沖でＭ4.9地震が14日午後5時過ぎに発生した」と伝えた後「新型コロナ感染者の1日当たり907人と過去最高、1か月で過去3倍となった。医療スタッフ不足が深刻化して来た。」と伝えた。フランスF2は「フランス国鉄労組TGVが600ユーロ賃上げを掲げ3日間のストに突入した。一方、フランスの新規コロナ感染者数は6万3，405人と過去最多を記録した。」と伝えた。

14日、NY市場でダウは35,544ドル、106ドル、0.30%安、S&P500は4,634と34ポイント、0.75%安、ナスダックは15,237と175ポイント、1.14%値下がりした。個別銘柄ではダウでマイクロソフトが328.34ドル、3.26%安、1銘柄でダウを72ポイント引き下げた。ナスダックではテスラが958.51ドル、0.82%安と続落した。恐怖指数VIXは21.89と7.78%上昇、米10年債利回りは1.444%と1.44%上げた。NY外為市場では1ドル＝113.75円へ上昇、1ユーロ=128.04円、Ⅰ英ポンド=150.44円と小幅下げた。NY原油はバレル70.25ドル、北海ブレント、同73.21ドルと共に1.5%前後値下がりした。NY金はオンス1,771.10ドル、小幅安、ビットコインは4万8，264ドルと3.28%値上りしたとロイター電は伝えた。

日本人は情報に対する感度が一般的に鈍い国民なのかもしれない。80年前の真珠湾攻撃も部下の進言に馬耳東風、貴重な情報を入手しても無視してずるずると負けた。戦争に限らない。震災でも同じだ。手ひどい目に遭ってもすぐ忘れる。どこまでやられたら本気になるのか。高齢化もただ嘆くだけだ。日本では今生産人口が7,000万人まで減った。それでもまだ間に合う。政治家含め一番肝心な国民一人一人が情報に敏感に反応し行動して欲しい。（了）

週明け13日、ＮＹ株値下がり、オミクロン株による初めての死者報道や14，15日開催の米OMCを控えて様子見、一方、1937年12月13日、南京事件追悼式典が開かれたと中国ＣＣＴＶ，香港ＴＶＢ報道

（学校で教えてくれない経済学）


「オミクロン株による初めての死者が英国で確認された。オミクロン株に対する楽観的な考えは許されないと英ジョンソン首相は警告した。英国の新規コロナ感染者数は5万4，661人,1週間平均死者数は111人が確認された」と14日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英ＢBCが伝えた。13日、ＮYタイムズ電子版は「米国の1週間の1日当たり平均新規コロナ感染者数は11万9,301人、43%増、死者数、1,298人、32%増、死者数の4分の3以上は65歳以上が占めた」と伝えた。

週明け13日のNY市場は新規コロナ感染拡大で経済活動に再び影響が出る。14，15日開催の米FOMCの結果待ちで利益確定売りが出て値下がりしたとロイター電は伝えた。ダウは3万5,650ドル、320ドル、0.89%安、S&P500は4,668，43ポイント、0.91%安、ナスダックは15,413、217ポイント、1.39%安で取引を終えた。個別銘柄ではボーイング、197.40ドル、3.74%安、1銘柄でダウを50ポイント押し下げた。ダウ以外ではアメリカン航空、17.12ドル、4.94%安、カーニバル、18.34ドル、4.88%安、マリオネット、153.68ドル、4.43%安と航空、旅行関連株の値下がりが目立った。ナスダック銘柄ではテスラ、966.41ドル、4.98%安が目立った。一方、メルク、5%高、ファイザー、4.59%高などワクチン材料株が値上がりしたとロイター電は伝えた。

恐怖指数VIXは20.39と9.10%上昇、米10年債利回りは1.417%と4.82%低下した。ＮY外為市場では1ドル＝113.55円、1ユーロ＝128.17円、Ⅰ英ポンド=150.05円 と小動き。NY原油市場はＷTIがバレル71.20ドル、0.66%安、北海ブレント、74.36ドル、1.05%安とデルタ株に加えてオミクロン株感染拡大で原油、ガソリン需要減が意識されて下げた。NY金は1，787.60ドルと0.15%高、ビットコインは4万6，525ドルと7.09%急落した。

14日、朝放送のシンガポールCＮAは「①ブリンケン米国務長官が初の東南アジア訪問で13日、マレーシアに到着した。アジア太平洋での中国の動きをけん制する狙いがある。中国はよそ者米国の介入だと反発した。Ｇ7外相会議でもブリンケン長官はアジアを軽視したトランプ政権との違いを見せようとした。②香港大法院はリンゴ日報編集長に1年6か月他2名にそれぞれ禁固刑を言い渡した」と伝えた。韓国KBSは「①オミクロン株感染者が新たに確認された。ワクチン接種とPCR陰性証明の義務化を進める。違反者には10万ウオン事業者には300万ウオンの罰金が課される。商店施設種々の現場で混乱が起こっている。②豪州訪問中の文韓国大統領は米国の外交的ボイコットに参加しないと語った。文大統領はTPP協定参加を正式に表明した。韓国国内で農業団体が猛反発している。」と伝えた。中国CCTVは「13日、南京事件追悼式典がけたたましく鳴り響くサイレンの中開かれた。世界平和を未来志向で求めることを強調した。」と伝えた。香港TVEは「1937年12，13、旧日本軍が数十万人を殺害したとされる南京での虐殺場面が報道され、映像を見た子供の一部が泣き叫ぶ場事態となった」と伝えた。日本では長閑な国会論戦が毎日放映されている。（了）

衛藤彩子先生、西宮市立郷土資料館学芸員、大いに語る、西宮文化協会12月行事（スケッチ＆コメント）

衛藤彩子先生大いに語る

画・江嵜 健一郎

西宮文化協会の12月行事として12月8日（水）午後1時半から「江戸時代西宮町人の生活と文化―藤田瑞峰を中心に―」と題して衛藤彩子、西宮市立郷土資料館学芸員を講師に
迎えて講演会が開かれ楽しみにして出かけた。いつものように会場の様子をスケッチした。事務局から本日は大学の学生さんも多数お見えですと紹介があった。

吉井良明、西宮文化協会会長は「西宮神社に3つ絵馬がありました。そのうちの一枚が藤田瑞穂の作でした。平成7年の阪神淡路大震災で被害に遭い、今ありません。誠に惜しまれます。藤田瑞峰を調査研究しておられる衛藤彩子さんをご紹介します。」と冒頭挨拶された。

衛藤彩子さんは「平成23年11月の西宮文化協会の行事で前副会長、藤田卯三郎さんが藤田瑞峰についての講演会で配布されたレジメです。」と手を上げて会場で見せた。「藤田卯三郎さんは講演会で「藤田瑞峰の子孫にあたる。先祖のお墓に瑞峰の文字がある。まだよくわからないところがたくさんある」と話された。私は客の一人として講演会を聞いていた。それが藤田瑞峰を調ベるきっかけとなった。」と冒頭話された。

「文化財調査団のボランティアの皆さんの協力もいただき、宗旨人別帳や日記などの調査を始めた。その中から藤田瑞峰の名前を「発見」した。いろいろなことが分かってきた。本日は、江戸時代の西宮村の様子などもお話ししたい。真っ先にお伝えしたかった藤田卯三郎さんは2年前の12月8日、急逝された。本日は御命日にあたります。」と話を続けた。

「嘉永3年「借家一向宗門帳」で藤田瑞峰の名前を見付けた。藤田治郎兵衛義景、通称小四郎、号瑞峰。2代目藤田屋治郎兵衛の子。兄弟3人・姉妹2人。天保5年（1834）31歳の時に治郎兵衛家を継ぐ。少なくとも嘉永3~6年は医師、藤田瑞峰と宗旨人別帳にあった。」「藤田治郎兵衛家は樽廻船問屋、藤田屋治郎兵衛の分家。初代治郎兵衛は和歌を嗜好、40代で家督を譲ったあと国学を修め晩年は教授もしていたことも分かった。瑞峰の死で絶家したようだ。瑞峰は絵馬では西宮神社に奉納した絵馬「組討図」ほか松原神社奉納絵馬数枚を描いている。瑞峰は西宮町の東南部の浜東町に住んでいた。浜東町の人口は2,000人を超え西宮町の30%を占めた。慶應2年（1866）には一丁目、二丁目、三丁目と分化した。

西宮町に住むためには屋号と印鑑を必要とした。医師などを除いて、職業・年齢・性別に関係なしに屋号を持った。店を構えない日雇や農業専業者でも屋号が必要だった。宗旨人別帳には毎月押印する。浜東町の職業分布では、卸売業、小売業、製造業で半数を占めた。宗旨人別帳を見るとキリシタン禁制政策により、宗旨改めが、所領内の人間を把握するために人別改めがあった。町村ごとに基礎台帳を作成し、毎年10月に作成、毎月押印して領主に提出した。浜石在町は双子が多いが人口が一番多い浜東町には1組もなかった。話は尽きない。興味深い話を聞く機会を頂戴し西宮文化協会事務局の皆様にひたすら感謝である。（了）

日高秀樹氏大いに語る、11日開催の講演会で（スケッチ&コメント）

日高氏大いに語る

画・江嵜 健一郎

日高義樹氏の講演会が12月11日（土）午後2時半から大阪府社会福祉会館501号室で開かれ楽しみにして出かけた。会場は大阪地下鉄谷町6丁目から徒歩10分ほどのところにある。開演15分前に着いた。会場は大阪メトロ谷町6丁目駅から徒歩7~8分の所にある。ざっと150人は入る大ホールが満席だった。席の前の方にはご婦人の姿も結構目についた。

「今回のタイトルは「金四千ドル、トランプ再選、日本不況」です。ここ20年でアメリカはさらに金持ちになりました。その一つに株価です。20年前、NYダウは3,400ドル、日経ダウは4万円でした。今ダウは35,000ドル、日本は2万8，000円です。友達がいますが多くは家を買い、家の値段が上がった。上がった家を売り買った値段の半分で新たに家を買う。そうしてお金持ちになっています。日本はというと低金利、低賃金、低成長です。この先20年、このままだと日本はますます貧乏になり、アメリカはさらに金持ちになります。そういうことに日本のメディアも経済評論家も怒りを表わさない」と冒頭からエンジンがかかった。

話は2時半から3時45分までで、質問の時間が取られ、午後4時半にお開きになった。メモを取らないとまとめが出来ない。帰宅後メモを見たら、「日本は低金利、低賃金、低成長」という言葉が5回出て来た。「アメリカが日本を占領した時、日本が持っていた金を全部アメリカに持って帰った。日本には金はありません。トロイオンス70ドルだった金はいま1,700ドルです。アメリカの年間予算4兆ドルの内半分が税金で残り半分は紙に印刷したお札です。金が将来値上がりするということはドルの値打ちがこの先下がるからです。」と話した。

「日本は一昨年の選挙で安倍さんから菅さんになった。そのあと岸田さんになった。日本は何も変わらない。先日、国会でのやりとりをテレビで見た。野党が「外交的ボイコットにアメリカの圧力がかかっているのではないか」と質問、それに岸田首相が答弁していた。何を質問するのかと思った。日本人は自分自身で考え自分で行動できなくなった。日本はいまやそのレベルに落ちた。問題なのはそんな日本に誰も怒りを示さないことです。」とここでまた日高さんは「日本人は怒りを示さない」と繰り返した。

10人以上の人が次々質問した。「トランプさんと安倍さんが仲良しだからトランプさんになれば安倍さんが復活するのではないか。日高先生のご意見を聞きたい」と質問した。一瞬、答えに困ったように一呼吸置いた日高さんは「トランプさんが次期大統領になるかどうかは政治の世界ですのでわからない。安倍さんはぼんぼんですからねぇ。」と、それ以上答えなかった。尖閣が中国に攻められたらアメリカは日本を守りますかと聞いた。「守りません」と一言だった。バイデンさんが次期大統領を見込んでカマラ副大統領を選んだ。ご意見を聞きたい」と手を上げた。「カマラさんは情報発信力も、行動力もないことが移民問題を担当した時に露呈してしまった。次はありません。バイデンさんも彼が40年の米上院議員生活にただの一度も自分で提案し自分で決めた法案がない人です。来年の米中間選挙では民主党は負けるでしょう。2024年米大統領選はどうなるかとなります。共和党と民主党である州は7票差で民主党が勝った。アメリカの大統領を決めるやり方ではそういうことが必ず起こる。仕方ない部分です。トランプさんが憎まれたことはある。マスコミはトランプを今もたたいている。」と答えた。日高さんは「バイデンさんはアルツハイマーを患っています。3年間もたないとおもいますよ。アメリカは今そんな状態なのです。フクシマ原発事故の際、原子炉がメルトダウンした。米国は即艦隊を日本海へ避難させた。メルトダウンしていないと日本は米国にウソをついた。日本は信用できないことがその時分かった。」と日高さんは話しをつづけた。「アメリカのコロナ対策はどうですか」と聞いた人がいた。日高さんは「製薬会社はやっています。米国政府は何も仕事をしていません。」と答えた。

「尖閣が中国に占領されると台湾が次に攻撃されると思うがご意見を」と聞いた。「習近平さんは毎晩夜も眠むれない日を送っておられるらしいですょ。そのことの方がよっぽど怖いですよ。しかし、中国は台湾と戦争しません。出来ません。やれないでしょう。中国は5万トンの原子力空母を製造中です。アメリアは10万トンの空母を配備しています。それだけではない。中国はアメリカとの差をよく理解しています」と答えた。

「日本の憲法改正についてどう思われますか。」と聞いた。日高さんは「戦争終結の詔勅を天皇陛下が出された。国民のことを考えた行為です。軍人も役人も誰一人日本国民のことを考えた人はいなかった一番の証拠です。20年低金利、低賃金、低成長の日本です。誰も国民のことを考えていないからです。20年先のことを考えるとそのことが一番心配です。」と答えた。「日本が防衛力を増やすことについて聞きたい」と質問した。「自衛隊にいままで講演に出かけていたが行きたくない。国民を守るという根本的なとこらが全くない。大元の考え方から変えていかないと日本としてどうにもならないと思いますよ。」と答えた。

「メルケルさんのあとドイツをどう思われますか」と聞いた。「メルケルさんは中国に熱心だった。今の首相のショルツさんとかいう人は州政府を基盤とした政治家です。ドイツ人はもともとカソリックとかプロテスタントかに限らず宗教的な考え方が基本にある。人権問題もそこから出てくる。ドイツだけでなくヨーロッパとの貿易に中国は今後制約されると思う。本体の中国自身、中国経済の根幹をいままで支えて来た不動産不況がのしかかっている。中国が壊滅状態にあるとまでは言いたくないが相当厳しい状況にあると考えます。」と言い「習さんは毎日夜も眠れないそうですよ」と又繰り返した。本日の講演はあくまで日高秀樹氏お一人の意見である。紙数もあり全て書き切れないが日本人として自分で考え自分で行動するという一人の人間として当たり前のことを改めて教えられた次第である。（了）

NY株、11月のインフレ率が39年振りの高さとの発表後、ピークアウトしたと見て過去最高値更新、一方、米国はインフレだが日本は値上げなし、30年間賃金ばいだと異例の動画配信（学校で教えてくれない経済学）

11月の米国の消費者物価指数が0.8%上昇した。昨年同月比で6.8%上昇と米労働省が発表した。10日のWSJ紙は東京発でピーター・ランダース記者が動画配信していた。日本の今年7~9月のＧDP成長率はマイナス3.6%減、一方、米国は2.1%上昇した。30年間日本の賃金指標は一人当たり1.06ドルが1.20ドルとわずかの伸びだ。一方、米国は1.15ドルが2.75ドルへ上昇した。秋葉原のイオンのある店の前に「年内絶対値上げしません」と英文併記の張り紙と靴2足4,400円の看板やビッグマック1個3.44ドルの値札を紹介、マックはアメリカより10%安いと解説した。一方、米国の港湾施設はコンテナ不足で荷物が滞留し物不足から値上げ圧力をかけている。日本も部品不足はアメリカ同様だが日本人には独得の安定志向の文化がある。値上げを出来なくさせる空気が存在していると総括した。

11日朝放送の英BBCは「英国政府はオミクロン株による感染が今後主流になると見ている。英国では2回目の接種を済ませた比率は75%である。3回目の追加接種が今後の感染拡大の決め手となると見ている。放置すれば1日当たり感染者数が10万からさらに増えて20万人へ増える可能性があると英健康保険相は話した。クリスマスを控えて最悪のタイミングでオミクロン株感染が懸念される。ただ、今回の感染がどの程度の波になるか予測がつかないのが実態だ。当面の対策として10日間のクリスマスパーテー中止を求めた。スコットランドで感染が急拡大している。スタージェン、スコットランド首相は一人感染者がおれば50人、60人に一気に感染が拡大するとオミクロン株感染拡大を警告した。」と伝えた。

中国CCTVは「①10日までの3日間、中国経済工作会議を開催した。習主席は「住宅は住むためであって投機対象ではない」と語った。「不動産市場の過熱を抑えるために規制を続ける。2021年は中長期的な中国経済発展の一里塚に過ぎない」と語った。②ニカラガワ政府は台湾との断交を発表した。ニカラガ共和国は面積13万平方キロ、人口660万人、台湾と断交する8番目の国となった」と伝えた。

週末10日のNY市場でダウは35,970ドル、216ドル、0.60%高、S&P500、4,712，44ポイント、0.95%高、ナスダックは15,630、113ポイント、0.73%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは18.69，13.39%低下、米10年債利回りは1.482%と、0.47%低下した。NY外為市場では1ドル＝113.39円、1ユーロ＝128.32円、Ⅰ英ポンド＝150.44円で取引された。NY原油はWTIがバレル71.95ドル、1.42%高、北海ブレント、同75.35ドル、1.25%高で取引された。NY金はオンス1,783.20 ドル、ビットコインは4万7，967ドルと小幅上げた10日のロイター電は伝えた。

冒頭紹介したWSJ紙の東京発の動画配信は珍しい。日本の賃金が30年間上がらない。それがいかに異常なことだと実感出来ていない怖さがある。真珠湾攻撃特集が80年目ということで多かった。米国は真珠湾攻撃を米世論を一気に爆発させる絶好の機会に利用した。（了）

ＮYk株、原油下落、デルタ株による感染拡大継続するなかオミクロン株拡大懸念でとWSJ紙、一方、中国報道官「外交化ボイコットで日本の出方見守ると」と日本にけん制（学校で教えてくれない経済学）

オミクロン株拡大懸念から９日のＮY市場で株及び原油相場が下落した、②マスクCEOはじめ多くの米企業経営者が増税を見越して今年総額635億ドルの株を売却、前年比50%増と歴史的記録、③アメリカン航空はボーイング新型787機、ドリームライナー生産遅延で来年夏予定の航空便削減発表、④米新規失業保険申請件数が18万4，000件、1968年来最低を記録、⑤スターバックスに初の労働組合結成」と9日、ＷSJ紙電子版が伝えた。

ワシントンポスト電子版は「FDA(米食品医薬品局)はファイザー&ビオンテックの16~17歳接種を承認したと伝えた。ＮＹタイムズは「米議会は予算上限の壁の一部を破る法案を可決、デフオルトを回避した」と伝えた。FT（フィナンシアルタイムズ）は「①マクロン仏大統領はロシアのウクライナ侵攻懸念を受けてEU各国に国境警備強化のためにより緊密な連携を呼びかけた、② ブラジルのNuBank（ヌーバンク）がＮY市場iPU上場記録的高値、
③オ―ストリー政府はコロナワクチン接種拒否者に3,600ユーロの罰金、④南米ニカラグアが台湾承認を変更した。」と伝えた。

10日朝放送のドイツZDFは「①ショルツ独首相の初日が9日から始まった。ベアホック外相の初仕事はＥU議会でのウクライナ問題協議となった。彼女は中国敵視政策をとっていた。ウクライナ問題ではプーチン大統領に警告した。一方、米国の外交的ボイコットについては慎重な言葉使いでEUメンバーと様々な状況を勘案して決めると演説で述べた。②ドイツの9日の新規コロナ感染者数は7万611人、前日比2,598人減った。依然高水準が続いている。死者数は465人。3回目のワクチン接種、ブースター接種を推進するため2回接種後の期間を3か月に短縮、接種会場を増やす」と伝えた。

9日、NY市場でダウは35,754ドル、前日比ほぼ同値、S&P500は4,667，33ポイント、0.72%安、ナスダック、15,517、269ポイント、1.71%安で取引を終えた。個別ではボーイングが207，56ドル、1.64%安、ダウを22ポイント押し下げた。ナスダックではテスラが1，003.80ドル、6.10%下げた。恐怖指数VIXは21.58、8.44%増加、米10年債利回りは1.497%と0.76%下落、ＮY外為市場で1ドル＝113.47円、1ユーロ＝128.12円、1英ポンド＝150.01円とそれぞれ対円で小幅に下げた。ＮY原油はWTIがバレル70.55ドル、2.49%安、北海ブレントは同73.97ドル、2.44%安で取引された。オミクロン株急拡大でガソリン、石油需要減を警戒した売りが出た。ＮY金はオンス1，775.70ドルと小幅続落。ビットコインは4万7，838ドルと大幅続落したとロイター電は伝えた。

10日朝放送の中国CCTVは「中国は東京オリンピックを支援した。日本の対応を見守っていると外務書報道官は語った」と伝えた。Ｇ7の会合で米国の外交化ボイコットで日本に圧力がかけられるだろうとロイター電は伝えた。中国は日本の足元を見越してけん制した。こんなことで日本が注目されるのは誠に情けない。独立国として毅然と対応してほしい。（了）

ＮYダウ、様子見で小幅高、米国のコロナ感染者数は11万7,000 人を超えた。デルタ株が80%を占める。ブースター接種が欠かせないとファウチ博士が語ったと米BC(学校で教えてくれない経済学）

オミクロン株の暫定精査結果についてファイザー、ビオンテックは「2回接種と3回接種の結果,抗体は中立である。アクチンは来年3月をめどに対応できる」と発表したと8日、WSJ紙電子版は伝えた。WSJ紙は「①8日、NY市場はオミクロン株の経済への影響は不透明野中ダウは小幅に上げ、新高値を更新した。②EUはロシアがウクライナに侵攻すればノルドストリーム、パプラインが遮断されるとの見解を示したあと天然ガス相場が急騰した。」と伝えた。9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でロシアテレビは「プーチン大東慮はバイデン米大統領との2時間のビデオ会談のあとの記者会見で「ウクライナがNATO加盟すればロシアは国益を守らなければならない」と述べた。プーチン大統領はアメリカとの対話は継続すると述べた」と伝えた。

シンガポールCNAは「モリソン豪首相は「北京オリンピックに選手は参加する。政府関係者は北京駐在者も含めて参加しない。」と述べた。中国外務省報道官は「中国は豪州の誰も招待していない。」と述べ豪州の決定を激しく非難した。豪中関係は悪化の一途にある。ニュージーランドはコロナ感染回避から政府関係者は参加しないと発表した。日本はアメリカの外交的ボイコットについて具体的に発表していない」と伝えた。上海東方衛視テレビは「韓国は政府代表を派遣すると発表した。中国は韓国の決定を歓迎する。一方、豪州は外交的ボイコットを決めた。厳しく抗議すると中国外務省は述べた。」と伝えた。

ドイツZDFは「①ショルツ首相が8日、ドイツ連邦議会で395人の多数で就任した。メルケル前首相は16年の務めを終えて引退する。ショルツ首相にはコロナ対策が喫緊の課題となる。緊迫するウクライナ状勢含めその他多くの課題と取り組まなければならない。16人の新しい閣僚が決まった。②ファイザー社はオミクロン株に対してブースター2回のワクチンでも効果があるがブースター接種すればより効果がある。来年3月に供給が可能となると発表した」と伝えた。

8日、NY市場でダウは35,754ドル、35ドル、0.10%高、S&P500は4,701、14ポイント、0.31%高、ナスダックは15,786、100ポイント、0.64%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは
19.90へ9.09%低下、米10年債利回りは1.528%、3.25%上昇した。NY外為市場で１ドル＝113.70ドル、1ユーロ＝128.98円、1英ポンド＝150.01円で取引された。NY原油はWTIがバレル72.67ドル、0.86%高、北海ブレンンと、同76.63ドル、0.78%高、NY金はオンス1,783.70ドル、0.05%安、ビットコインは5万598ドルで取引とロイター電は伝えた。

米ABCは「8日、米国の感染者数は11万7，000人、4.6%増、内子供の感染数が37%増加した。感染者の80%以上がデルタ株による。オミクロン株による感染者に死者は出ていない。ファウチ博士は3日目ワクチン接種の重要だと強調した」と伝えた。日本では12月8日、真珠湾攻撃80年目を迎えたが何人の人が自分事として受け止めているかだろう。（了）