ムラサキケマン(紫華鬘)
■ケシ科 キケマン属 2年草 プリング・エフェメラル(春植物・春の妖精)
■分布:北海道・本・四・九
■開花時期:5~6月
■やや湿った林下などに生える軟弱な毒草(毒・アルカロイド) 呼吸麻痺、心臓麻痺を起こす。 別名 ハッカケ・ネコイラズ
■和名の由来: 華鬘(ケマン)という仏具の一種に似るケマンソウの花に似ており、花が紫色であることから。
■繁殖:花びらを押し下げると雄しべ雌しべの先が現れ、ハチ(蜂)に花粉を託す。飛び去ると元に戻るという。
種子散布 ムラサキケマンの実が弾ける(itigogaeruさんの動画)
■生活史:初夏まで成長した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を残す。
これが再び活動するのはその年の秋で、数枚の葉を出して年を越し(※1)、
春になると花茎を立てて花をつけ、結実すると全体が枯れて一生を終えます。
花を咲かせながら作られた種子は6月頃に成熟するが発芽するのは翌年の春。
撮影 2004/05/23 萩の里自然公園
花を咲かせながら実を実らせる。もうすぐ枯れて一生を終える。撮影 萩の里自然公園 2006/06/02
エゾキケマン(蝦夷黄華鬘)
■ケシ科 キケマン属 全体粉白色を帯びる軟弱な2年草 プリング・エフェメラル(春植物・春の妖精)
■分布:北海道・本(北部) 開花時期:5~6月
■和名の由来: ムラサキケマンと同じだが、花が黄色で、北海道や本州北部に分布することから。
■山地の明るい所に生えるという。白老ではムラサキケマンに比べて少ないようだ。
撮影 2008/05/22 ポロト自然休養林
撮影 2007/05/20 ウヨロ川河畔