ミズバショウ(水芭蕉) ポロト自然休養林 萩の里自然公園など
林内の湿地や小川の縁などに生える、サトイモ科ミズバショウ属の多年草
分布 北海道・中部地方以北の本州の日本海側
「夏の思い出」の歌で有名だが、尾瀬は標高が高く初夏に咲くからだろう。
白老では4下旬~5月に咲きます。
和名の由来 花が終ってから葉が大きくなり、バショウの葉に似ていて、
水辺に生えているから、ミズバショウの名になったという事らしい。
萩の里自然公園付近のミズバショウ 2005/04/25
ポロト自然休養林のミズバショウ 2006/04/26
白い花びらのように見えるものは、葉が変化した苞(ほう)と呼ばれるもの。仏像の背中にある光背のように見えることから仏炎苞と呼ばれています。
花の詳細 萩の里自然公園 2006/04/23
苞の中央にある棒状の部分に小さな花がたくさん付いています。これを肉穂花序といいます。
クリーム色に多数見えるのが花で、直径4mmほどで、4枚の緑色で肉質の花被(花弁と萼の総称)があり、
それぞれの花被の下から4本の雄しべが出てきます。真中から雌しべが出てきます。
果実は7月頃熟してドロドロになり、水に流され新天地を目指す。 ポロト自然休養林 2008/07/29
ミズバショウには毒があり食べれません。冬眠明けのクマはミズバショウを食べて冬の間にたまった体内の老廃物を出す、
と言われております。(長野市) 本当かどうか??
本当かどうか??
WWFジャパンによると、ヒグマは春から初夏にかけてはフキ(アキタブキ/オオブキ)を一番多く、
その他ウドやイラクサ、ミズバショウなどの植物の若葉を食べます。冬眠明けのクマにとって、
栄養が豊富で安定的に利用できるそれらの植物は重要な食物です。
知床財団によると、5〜7月:ミズバショウを食べに水辺近くのミズバショウ群生地を利用。
アイヌ民族の利用(北海道立衛生研究所)
葉:足の水疱を温包する。発汗剤。化膿しようとする挫創または腫張に生葉を当てて縛っておく。
乳房炎に根を磨り潰して患部に塗った。生葉を貼って膿の吸い出しにした。