カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

人形の表情

2019-03-03 09:59:14 | 日常あれこれ
 ひな人形飾りの隣りに、25年も前に相方が頂いたという人形を飾ってみた。

 クローゼットの棚の上に、仕舞われていた人形でやや俯いているのが特徴である。

 

 棚の上段に飾ることを想定してあったのかどうかは知らないが、正面から見るとややうつむき加減である。

 女性は少しうつむき加減の方が美しく見えるのだろうか。

 

 そう言えば、能の面でも特に女物の面は、正面を見たときと俯き加減にしたときでは表情が異なって見える。

 演じる方もその辺りがポイントになるので、登場する女性の役どころによって面は勿論傾け方などが異なる。

 そこで、この人形を俯き加減の場合と、下方から写して面を上げた場合とに撮り分けてみた。

 

 上方から写すと、なるほど俯き加減でやや寂しそうな雰囲気がでる。

 と、まあ、勝手に思うことにする。

 

 で、下方から写してみると、何となく福よかで暖かいというか、ほっこり感が出てきた。

 と、まあ、勝手に思うことにした。

 人は哀しいときには、胸張って顔を上げたりせず俯き加減になるし、喜びや誇らしい気分の時は顔を上げ胸を張る。

 人形や面で表現するのにも、そうした人の自然な所作が基本になっているのだ。

 今月の春分の日は、文楽を観ることになっているが人形の細かな所作に注意してみたいと思っている。

 ちなみに、能面では被って演じる人のために開けられた小さな穴の大きさの微妙な違いが表情に大きく影響するらしい。

 やはり目は口ほどにモノを言うのだ。

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コメント
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