朝はとても晴れ渡っていて、雲もぷかりぷかりと。
ただし夕方になると厚みを増した雲が出てきたりする、そんな毎日が続いている。
今日は、三角半島の先端の海鮮の店に食事を予定していたが、37度の予報に早々に撤回した。
さて、ウオーキングの田んぼコースも多少なりとも変化が見られる。
水田も、ほとんど水は見えないで、一面の緑に覆われている。
里山と田んぼの上には、ポッカリと白い雲が浮かんでいて、「お~い雲よ・・」の一節が口をつきそう。
この時間帯は、風が出てくる。
気圧配置によるのだろうか、東寄りのかなり強い風が吹き付け、帽子が飛ばされそうになる。
日差しの下では、つばの広い帽子を被るが、この時間帯には野球帽の白いものを被る。
反射のタスキとともに、車などへの注意喚起のためである。
この帽子のつばの部分を後にして、頭に乗せないと飛ばされそうな風の勢い。
ちょうど風は自分の存在を知らせるかのように、稲の葉っぱを波状にそよがせながら、通り過ぎていく。
田んぼの脇の用水路にも、水はほどんど流れておらす、田んぼは乾ききってはいないが、もうひび割れが走り始めていた。
水を制限して、稲に危機意識を持たせ分蘖を促す「分蘖期」を迎えたのだ。
根の張りを強くし、根元から沢山の茎を増やして強い稲を作る。
川に設置された「可動堰」もエアーが抜かれつつあって、小さな取水ダムの水も段々水位が下がっている。
こうして、一定の期間の水抜きが終わると再びダムが機能し、水路に水が流され元の水田に戻される。
やむを得ず、一旦用水路の水の多い部分に避難していたカエルもゲロゲロと元に戻り、サギたちの佇む姿がまた見られるようになる。
一斉の代掻き、一斉の田植え、一斉の・・・・というように、農作業には一斉がつきものである。
田植えの完了時期も、早いところと遅いところでは1週間以上のズレがある筈だが、水は一斉にコントロールされる。
我田引水は、巧みな技術でコントロール下にあるということか。
横並びとか、均一性とかいう言葉がふっと風に乗って飛んで来たが、すぐ通り過ぎた。
「菫ほどな小さな人でいる平和」・・・・しろ猫