昨夕、「陽が射してきた」という相方の声が階下から聞こえた。
陽が射すという自然現象が、特別な事に思えて西空を見に窓辺へ。
西空の、雲のちょっとした切れ間から太陽の光が射し込んできた。
何日ぶりの太陽だろうか。
8月8日に台風対策を始めて以来のような気がする。
実際には、雨が降り続いたのは11日頃からであるが、太陽はその前からグズグズしていた。
昨夕は、その気になって歩きに出た。
里山が、下から上がる霧に包まれて天辺だけが見えていて、富士山のように見えた。
南の空にも雲の切れ間が少し明るくなっていた。
西の空も、夕焼けと言うには少々心もとないものの、赤く色づいていた。
金峰山のシルエットは見えるが、左隣にいつも見える有明海の向こう側の雲仙岳の姿は見えなかった。
雲仙岳を覆っている雲の中で、音は聞こえないものの激しい稲光が続いていた。
空を見上げると、所々に空いている雲の隙間から月が見えた。
輪郭のハッキリしないぼ~っとした月である。
木洩れ日のような夕日と心許ない夕焼けでも、雨は降らないだろうと思ったものの、用心のため折り畳みの傘を持って歩いた。
雨の心配はしなくていいという月と、油断するなという海の上の雲の稲光とに挟まれながら久しぶりに普通に歩いた。
少し気温が下がって、薄い物を一枚追加して寝た。
そして、今朝の空・・・。
まあまあ、ビックリするような朝の空だった。
雲はやや多いが、本当に久しぶりの青空を見た。
いきなりの陽光に、うな垂れていた草木もあわてて姿勢を正す。
自力で姿勢を正せないものは、支柱を立ててやったり紐で引っ張ったり。
現在の室温31度だが、一応文句の方は保留しておこう。
なにぶん12日振りの陽光、10日振りに戻った真夏の気温だから・・。
「美しくない落日もたまにある」・・・・しろ猫