夕方から歩きに出て、帰る頃は暗くなるといった日常を過していた。
ところが昨日は、雨が降ったり止んだりの極端な日で、特に暗くなると空模様が全く見えなくなる。
そこで、日中の雨の止んだ時期に、雲の流れなどを確認して「田んぼコース」を歩くことに。
長雨で日照イマイチではあるが、台風も来ないのでそれなりに稲は育っているようす。
緑の田んぼを、少し高い位置にある堤防道路から見下ろす。
近づいて見ると、稲穂が顔を出している。
確かに、去年のブログには出穂期の田んぼの様子を書いているが、今年は日暮れ以降の歩きで細部は見えていなかった。
まあ、昼間の歩きでやっと確認。
更に近づくと、稲の穂先に花が咲いているのが見える。
ささやかと言える稲の花だが、これがあの美味しい米になるのかと思えば感無量。
そんな事を思いながら歩いていると雄の「キジ」に出くわした。
こそこそと、稲の間に身を隠している。
ところが、小さな声で鳴きながら、2羽~3羽と畦道を走りながら逃げる雌のキジが見えた。
最初は1羽だったのだが、鳴声が注意喚起だったのか次々と現れて畦を向こう側へ小走りに去っていく。
そして、とうとう最後には身を潜めていた雄も再び現れて、しんがりを努めながら撤退作戦を実施。
キジの習性なのか、バタバタ飛び去ったりしないところが面白い。
キジを驚かすのも悪いので、そうそうに立ち去る。
畦の所々に彼岸花が顔を出していた。
彼岸は来月の中旬以降だが、この頃の草花は少々のフライングは当たり前になってきた。
一昨日の天草1号橋脇に出かけた帰りの車の中で、彼岸花を見かけたと相方が言ったとき見間違いだろう思った。
どうやら私の間違いだったようだ。
我が町の田んぼの畦にも、咲こうとする彼岸花の現物があるではないか。
夕日や夜景や虫の音もいいが、たまには明るいうちに歩いてみるのも悪くない。
「蚊もダニも居らず不気味な夏の宵」・・・・しろ猫