朝から雨模様で、新聞紙などの資源ゴミを出すのを中止した。
次は2週間後だからちょっと溜るが仕方がない。
郵便受けまで新聞を取りに行く途中で休刊日であったことを思い出した。
郵便受けからそのまま視線を延ばすと、真っ白なユリが見える。
去年に比べて花の数が多い。
きっと株が増えたのだろう。
玄関脇の鉢植えのユリも咲いていた。
鉢が小さすぎて、長く伸びた茎や重たい花の部分とのバランスが悪く直ぐ倒れてしまう。
少し大きめの他の花類の鉢の間に挟んで辛うじて立っている。
先ほどまでの雨が一時止むと猫がやって来た。
この雨続きに縄張りの確認も出来ず、ちょっとした雨が上がるタイミングを見計らってやってくる。
多分隣の飼い主も、入れたり出したり大変だろう。
もっぱら猫用のトイレにされているキンカンの傍のユリが咲いているのに気がついた。
猫が教えてくれたようなもので、雨だとなかなか外に出る気がしない。
キンカンの木が2m以上あるから、このユリは3m近くはのびていることになる。
根元にヒョロヒョロした芽が出て、キンカンの幹や枝を巧みにつっかい棒代わりにして伸びた。
キンカンの葉っぱより上に行かないと花が付けられないと思っていたのだろう。
伸びすぎた茎の上部の花の重さで、ちょっとした風でも不安定に揺れている。
キンカンがなければ、こういう状態はなかったわけで、自然の草花の生存にかける意気込みが伝わる。
灰色がかった空模様の中、真っ白なユリは凛とした雰囲気を醸し出す。
シャクヤク・ボタンときて、歩く姿はユリの花・・と持て囃されたのも判る気がする。
「同じ花去年と違う場所で咲く」・・・・しろ猫