何気なく窓の外を覗くと猫の足が見えた。
毎日の日課でやってくる隣の猫である。
エアコンの室外機の上に長々と。
いつもは意気揚々と上に向かってピンと立てている尻尾もダラ~ンと。
横の窓辺から覗いて見ると。
前足に顎を載せて寝ている。
季候は良いし、猫にとっては最高の昼寝時なのだろう。
気取られたとみえて、あっと言う間に方向変換して寝ている。
それでも覗く方もしつこく場所を変えながらカメラを構える。
あまりのしつこさに目が覚めたらしく不審の表情をみせる。
おちおち寝ていられないと又もや場所変え。
幾多の読み物の中に猫は登場するが、確かに題材的には面白い。
漱石の突き放した書き方にも、そこはかとなく優しいまなざしが見えるし。
内田百閒の「ノラや」に至っては、もうメロメロで人間の方が題材になっている。
我が家に居た白猫の「しろ君」はゲ~っと吐て逃げた後は、現場を迂回して避けて通っていた。
ところが、この隣家の猫は一味違う。
吐いたものは、全部綺麗に平らげて跡形も残さない。
これには感心する。
時々庭で、用を足していくが、これとて庭の草花の施肥を考えてのことに違いない。
この頃は、網戸にぶら下がって、入れてくれと言わないので助かっている。
「ブログネタ困った時の猫談義」・・・・しろ猫