秋晴れの良い天気に、阿蘇・産山の「扇棚田」と波野の「蕎麦畑」に出かけた。
春の田植えの直後に扇田は訪れて以来である。
あの時も道に迷ったが、今回も注意しつつも又迷った。
(産山の扇棚田)
この辺りは山間部だし稲刈りは終わった後かと思ったら、むしろ早いくらいだった。
田植えの頃の早苗が水面すれすれの頃は、田の畦が扇型になっているのが見えるが、今の時期は一面の稲穂で扇が明瞭に見えない。
一番の良いのは、稲刈りの最中だがそれは日参すれば可能なタイミングで無理。
ひょっとしたら、稲刈り後の稲株だけが孤を描く状態が良かったのかも。
(扇棚田)
せめて畦の曲がり具合でもと横に回ったり下に回ったり。
どうも、ドローンででもなければ旨く全体が映せない。
脇に小高い丘があるので、その上からなら何とかなるだろうが、残念ながら牧草刈り入れ時で立ち入り禁止。
(牧草の刈り取り作業)
大きなトラクターでの刈取りや、白いビニールでのグルグル巻のサイレージは見たことがあるが、こんな小さなタイプは始めて見た。
原野の草を、刈り取って少し乾かしたあと、小さな自走式の作業車を操って小さなロール状に固めている。
扇棚田への狭い農道を走ると、次々と対向車に出会う。
狭い道路での離合に往生しながらやっと一般道に出るとホッとする。
(阿蘇の千枚田)
外輪山の上から見おろすと、阿蘇のカルデラ内に広がる田んぼが一望できる。
作業進捗が異なり、田んぼの色もまだらになっている。
さて、波野の蕎麦畑に向かう。
(波野の蕎麦畑)
阿蘇外輪山の北東に位置する波野村は、そば畑が多い。
根子岳と高岳が見えるこの蕎麦畑にも、沢山の人が訪れる。
畑なので特に駐車場も無いので、手前の道路の広めの部分を探しては駐車する車がつづく。
ちなみに、この辺り一帯のソバ屋はどこも長い列が出来ていた。
今回は諦めて、とりあえず目星だけをつけておいて、近いうちに訪れる予定。
(南阿蘇)
帰りは、南阿蘇のルートとし、阿蘇望の里の隣にあるレストラン兼肉専門店で肉を購入して帰る。
俵山トンネルを抜けて外輪山の外へ出て、熊本平野が一望出来る場所まで下った所で渋滞が発生。
ノロノロ運転にいささか参った。
コロナ自粛でストレスが溜り、久々の秋の一日を雄大な阿蘇で過してみよう。
広いから人との接触は無いし、家族単位の車移動なら気を使わなくてもいい。
と、老いも若きも同じ考えで行動したのだろう。
我が家の行動鉄則を忘れていたことに気がついた。
土日・祝祭日はお出かけせずに平日に限り行動する、である。
渋滞や混雑などに無縁の生活が続き、慣れすぎてのちょっとした油断だった。
現役世代に休日は楽しんでもらい、年寄りはウイークデーを楽しむ。
つい敬老の日に調子に乗ってしまった。
「柿は食うリンゴは囓る蕎麦啜る」・・・・しろ猫