人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

意識を超えたもの

2015-03-11 11:53:14 | 意識、照明
繰り返しになりますが、私は瞑想の実習者でも、愛好家でもありません。
単なる人生の裏側を垣間見たヒマ人にすぎません。
従って、これから述べる事は生半可なものであるかも知れない事をお断りしておきます。
ただ、その内容は瞑想に関してのものだけに限られるものとも思っていません。

あまり悟りという表現は使いたくないのですが、こうした体験には通常、純粋意識の気づきを伴うものとして語られることが多いですね。
私自身も目覚めの体験をその事と関連付けて語ることが多いです。
ところが、どうも悟りというものは、それが全てでは無いらしいのです。
アジス・クリストフという瞑想のマスターによれば、この純粋意識の気づきを超えた、絶対状態というものが有るとのことです。
私は10年くらい前に彼の本「アジスとの対話」、「ヒューマン・ブッダ」を読んだのですが、この”絶対状態”という表現に躓いてしまいました。
何が絶対だって!最終解脱ってか…興味無いわ!
そしてまた、その用語の難渋さときたらもう…ステート・オブ・プレゼンス、Iam、Me…何がどう違うのかサッパリ分からず、知的理解ですらままならず、それにその理解には瞑想の修練に伴う感性から読み取る必要があるらしいのです。
どうも私向きじゃないな…と思いつつ全部読みましたよ…。
ただ、アウェアネスとビーイングの違いだけは何となく理解出来ました。
前者はともかく、このビーイングとは?在ること、存在ってことじゃダメなんでしょうか?
存在。意識と同じく未だ解明が成されていない領域ですね。身体とつながりが有るようですが、裏側には沢山謎が隠されているようです…。
前者の場合の気づきというのは、普通言われる覚醒の事だと思われるのですが、では、この存在次元のそれとは?おそらく存在に聞いてみなければ分からないでしょう?
想像ですが、意識の領域のそれは、強烈なインパクトを伴い、人々をしばしば有頂天にさせるなど、とても自覚的なものだと言えると思います。
一方、存在の領域では必ずしもそうなるとは限らず、本人がそうとは知らずにそうなっているケースも有り得るようにも思えます。
これは女性に多いのかもしれません。アジスの新しく出た本「覚醒のトランスミッション2」(彼の本はいずれもアルテ刊)の中で、彼がアウェアネスを”空”に、ビーイングを”大地”に喩えているのに「成程なあ」と感じました。母なる大地って訳ですね。
(要するにこの本はとても面白く読めたのです。IamだかMeだか相変わらずようワカランですけど…一なるもののみならず、個的なものに焦点が与えられており、一元とか二元とかを超えた全的な道を示しています)
一つ付け加えなければならないことは、アジスの気づきにはもう一つハートの領域というのが有るのです。
これもまた、自覚を伴わない場合も有り得る気がします。
これがどういうものかは、理由も無く涙がこぼれるような人なら分かるかもしれません。
アジスにしろ、そのソウルメイトと言われていたフーマン(故人)にしろ、バグワンやクリシュナムルティ、ラマナ・マハルシといった先覚者抜きには現れ出なかったでしょうね。彼らを初めて日本に紹介したキヨタカさんにしたって、そういうバックグラウンドをお持ちの方です。
アジスは人類の進化という事を強調していますが、土壌が豊かになってきたから、新しい視点が生まれるのだと思います。
ところで、多くの覚醒経験者は意識の次元の気づきに止まっているとのことですが、私はそれも無理からぬものが有ると思います。
何故ならば、純粋意識の気付きということ自体、自分の力を超えた次元で起こることだからです。
それは人間的努力の限界点に立ったように、「行き着いた!」という実感があってもおかしくありません。
そこからさらに自分の意志でより深い、先にある境地を目差そうなどと目論む向きが居たとしたら、それはもう迷いの沙汰と言わねばならないでしょう。
多分、”絶対遊離状態”に導かれるのがオチだと思います。
そもそも絶対何てものになろうというのが、絶対迷いです!(も少し適当な表現が有っていいのでは…)
ただ、何事にも捉われるないことが肝要でしょう。
私はしばしば”身に覚える”という表現を使うのですが、平成10年の夏、頭の中ににずっと占拠していたものが急に下がって”ストン!”という感じがありました。
これが存在の次元から出ているのかどうかは、存在に聞いてみなければわかりません。
ただ、謎の団体D会でしばしば聞かれていたのをパクッているだけなのです…。







コメント
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