人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

サムシングに恋して

2015-03-20 15:56:49 | 雑感
宇宙とか神とかを気にするな
君は無限にそれ以上だ

君にとって一番すてきなもの
それが君なんだよ   
       (ダンテス・ダイジ)

20年前、地下鉄サリン事件を起こしたA真理教が標榜した覚醒(洗脳)プログラムには、ある瞑想指導者の影響が有ったと言います。
ダンテス・ダイジ。クンダリーニ・ヨガを指南したことで知られ、30年近く前、若くして帰幽した(死因は事故死とも自殺ともいわれる)にもかかわらず、現在でも根強いカルト人気を持っているようです。
私はその名は以前から知っていましたが、そのような曰くがとりまいているなど、どうも危険な匂いがするので遠ざけていたのですが、最近その講話集を読んでみたら…面白い!素晴らしい!ホレボレとしてきます…
危険なマスターなんて匂いは全く無くて、若き求道者や芸術家のたまご?の兄貴分といった感じです。
何よりこの人はあの崇高にして、甘美な世界に足を踏み入れてもうどうしようもなく、言い表せないものに恋焦がれて止まなくなってしまった、という印象です。
我々は何故、何のために道を求めるのか…当面の悩みを解決したいから…悟りを開きたいから…世界平和を実現したいから…
もっと自分を磨きたい…神に近づきたい…
ご苦労さんなことです!
サムシングにタッチされ、甘い誘惑を受けたらもう恋に落ちてしまう他ありません。
これはもう理屈ではありません!信じるとか信じないとか、従うとか背くとか…
「この集会は楽しいねえ、君たち楽しくないかね…」(小池辰雄)
理由も無く楽しいことをやらされていただけです。
紙に書いたような信仰マニュアルも、瞑想のテクニックも全て要らない!何一つ身に付いちゃいません!
何かの縁に触れてジワーッと伝わってくる喜ばしい内流に身を任せていただけです。
私が巡り合った、人生の教師たちから受けてきたものとはこういうものだったのです。
そして私の導きからは「ああしなさい、こうしなさい」というものは受けていません。
大概は「君はどうだい」(ダンテス・ダイジ)というものだったのです。
そして又こうです。「君は君になれよ」( 同 )
人は自分自身の宝の山~至聖所を捨て置いて、一体何をめざし、何になろうというのでしょうか?
ここから外れた時、自分に本来無い他流の侵入を許してしまう事になるのです。
そして禁断のプロメテウスの火は、ケモノによって盗用されてしまった…
いつしか夢に見た理想郷は、ケモノに蹂躙されたバビロンにとって代わった…
でも…20年前審判が下されました。
もう、自分の外に聖所を求めるのはオシマイです。
これからはもう…自分を誤魔化し、偽る人間には本当のサムシングからのラブレターは届かなくなるから…。









コメント
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