先日、新宿へ出たついでに勢い余って買ってしまったのがこの文章を書いた携帯テキストエディタマシンのpomeraである。事務機メーカーのキングジムが売り出して、一時品切れが続いていたツールである。
これまで愛用してきたWindowsCEマシンのドコモ・シグマリオン3が使用途中に電池切れという電池寿命に行き当たってきた。ところが、既に販売を中止して電池の入手が困難となり恐らく一年後には携帯することが難しくなりそうである。その対策としてミニパソコンを購入し、この半年活用してきた。特に大学での講義では直接プロジェクターに出力出来るので重宝している。
しかしながら、ノートパソコンより小さくなっても1kg弱あると重く感じられる。 特にぶらり旅に持ち歩いてちょっとしたメモを書く目的では立ち上げ速度を含めるとシグマリオン3の軽快さには遙かに及ばない。
このストレスから逃れるにはと思いついたのがさる人が入手したというpomeraである。どのような使用実績が出るのかこれからが楽しみである。
気分が高揚するようにとオレンジ色を選んでみた。畳んだままだと携帯辞書程度の大きさである。
折りたたんだものを拡げるとご覧のようにモノクロディスプレイとフルキーボードが現れる。ちょっとしたからくりであろう。 これだけでは中途半端であるが、つかってある辞書がATOKであり、十数年愛用しているものなので辞書に飛びついた次第である。普段はマイクロSD経由でパソコンとファイル交換するが、USB経由にすると外部メモリとして扱うことになる。
数日間使用しての感想であるが、気になるのは、扱えるファイルサイズ(文字数)が小さいことである。シグマリオンで書いていた文章が文字数オーバーとなり分割せざるを得なかった。2GBまでのマイクロSDを扱えるというのにそれでは片手落ちである。せめて青空文庫サイズのファイルを読める閲覧機能には耐えて欲しいものである。
携行時に電源オンオフを繰り返すことから電源再投入時に以前のカーソル位置を保つレジューム機能も必要と思われる。元々テキスト編集のみを目的に作られてツールなので多くを望むわけではないのであるが、編集機能はもう少し強化する必要がありそうである。 フルキーボードも落ち着いた場所では使い易いのであるが、両手に抱えて使うには折れやすいこともあってシグマリオンのキーボードが最適であることが今頃分かった次第である。 このような感じで突然鞄に入ることになった軽快エディタなので上手に使ってみようと思っている。
珍しく電子ツールの話題とした。