今日も暑い日でした。13時に仕事関係者と待ち合わせて打ち合わせ。これを終えてから今までずーっと気になっていた案件の現地調査をやりました。
と云えば大変そうですが、簡単な地デジ電波の調査です。区内はほぼ地デジ電波がカバーしていると云われていますが、ビルの谷間など環境によっては受信できないのではと問い合わせがあったので一番駄目だろうと想定した五階建てビルの陰で受信を試みました。木造家屋の屋根に近い三階を使いました。 ところが予想に反して受信可能です。もちろん電波レベルが低いので測定に使ったミニ装置では実用的ではありませんが、アナログ電波では視聴できなかった場所でも地デジではある程度受信できるようです。
利用したのはパソコンのUSBに差すメモリ程度に小型化した受信機です。従来はワンセグ用しかなかったのですが、最近地デジ付きのが売り出されていました。
全方位外交すなわち顔色伺いの無指向性では電波キャッチ能力が足りないのですが付属の外部アンテナを接続しました。
アンテナ下部が磁石になっており、ボンネットや手摺にポンと置けます。 状況に応じて吸盤も使えます。この装置の右端には地デジ用のカードを差してあるのは大型TVと同じです。
と云う構成で試したのですが、ビル陰のマイナーな環境では信号レベルが12-18程度で写ったり写らなかったりです。このままでは実用的ではありません。 実際にアンテナを立てTVを使って測定すればいいのですが、予算もないことなのでこの道具で代行しました。ワンセグに切り替える機能も持っていますが、ワンセグは何とかいけるようです。
この無指向性アンテナと実際に使っている八木アンテナとの感度差を知るために電波環境が最もいい屋上で測定したところ、信号レベルは30弱です。ここでは八木アンテナやパラボラでの受信感度が100-110あることを確認しているのでこの無指向性アンテナは、感度が1/3程度低いようです。
遙か彼方に東京スカイツリーが見える場所なので電界強度が大きいのは当たり前です。東京タワーはビル陰で見えませんが、400mを越えた墨田の塔は既ににょっきり聳えてきました。これが電波を出し始めると更に受信環境は良くなると思われます。 この辺はいつの間にか低層ビルが並んでしまった地域でアナログ電波は様々なトラブルを起こしているようです。
さて、ビル谷間で受信した信号を正規の地デジアンテナで感度のいい方向を探れば無指向性アンテナの三倍以上の40-60程度になる可能性があります。 ビルから離れれば更に上がるでしょう。ちなみに我が家では屋根の地デジアンテナでは76,7。 20年ほど前に素人工事をした特殊BSアンテナでは55程度です。
ということでちと乱暴ですが、ビル陰での受信は地デジ化により改善されていることをパソコンを使って確認した次第です。 推論が入っているのでもう少しまともな機材でと思いましたが、八千円ちょっとの装置で確認できたことでちと満足。さてこの先どうするか。
こんなことをやっていたので本日も暑い一日となりました。