一枚残っていた青春18切符で篠ノ井線の絶景鑑賞へ出かけてきました。いどの季節に行ってもいいなぁーと眺める姨捨駅からの善光寺平です。
駅のホームの先に拡がる光景にはいつも見とれてしまいます。ホームのベンチも線路でなく反対側を向いています。 同じボックス席に座っていた年輩の小母さんは、千葉から18切符で写生に来たそうです。ご主人は年取ったせいか出たがらないとのこと、女性は強いですね。(笑)
この光景を眺めることが出来たので今回の旅は満足でした。
じつはこの駅はスイッチバックです。上のホームを発車すると逆方向に動き始めます。バックして一旦停車し、これまで進んできた長野方へ進行して見えるのがホーム向こうの光景です。ただし姨捨駅に停車しない列車はスイッチバックをパスしてしまうので要注意のようです。
中央に千曲川のサインカーブが見えています。 このあとどんどん下って長野に向かいます。その途中もなかなかいい眺めでした。 リンゴが色づき秋間近、でもまだ33度はあると思われました。
棚田は黄色の稲穂、たまに白い蕎麦の花、葡萄棚、そしてリンゴです。信州の秋はこれからです。そういえば群馬県に入ると蒟蒻畑が目立ちました。
ところで、旅の始まりは山梨からの南アルプスです。が、席と日差しが強く写真はパス、その後新府駅はカーブの関係で左右が逆となり富士山が見えます。これは前回覚えたポイントです。少し霞んでいますが、見えるでしょうか? エアコンが入っているこの季節は窓越し撮影が多くてコントラストがよくありません。 JRさん、窓ガラスは綺麗にしておいてくださいね。会津でもそうでした。 しなの鉄道の窓ガラスはすっきりしていましたぞ。
そして少し進むと右側には八ヶ岳が見えて小淵沢を過ぎるまで車窓を楽しませてくれます。左には甲斐駒ヶ岳が聳えています。
八ヶ岳が見えています。堰堤に見えるのは小海線の線路です。ここでほぼ180度方向を変えて清里方面へ、その先には野辺山近辺の日本鉄道最高地点があり、長野からの帰路で通った小諸につながっています。
旅は、この先茅野、岡谷を過ぎて諏訪湖畔を周回し松本に向かいます。
松本では一時間ちょっとあったので駅近辺をうろついてみたのですが、適当な食事処がありません。松本城まで足を延ばす時間はありません。 城下外れに鐵道の駅があるのは各町共通していますね。 松本電鉄上高地線ホームに戻って駅蕎麦にしました。ここの味は登山者に定評があるようです。 葉ワサビ入り卵蕎麦に舌鼓。美味しかった。
と云うのが松本までの旅です。これから篠ノ井線を通って長野に向かった次第です。
長野は乗り換え時間がなかったのですぐ しなの鉄道に飛び乗りました。今度は右手に千曲川、左手に浅間山が見え隠れします。
「あれ、さっき小諸を出たときは見えていたのに」 変わりやすい天候のようです。小諸から見えた浅間山です。
変わりゆく信州の山々を車窓に見せてくれる各駅停車ならではの旅でした。特急ではこんな具合に行きません。 しなの鉄道終着駅の軽井沢は海抜1000m程度ですが、むーっとした暑さで避暑地の意味がなくなったような今年の夏です。
軽井沢からは横川までバスです。意外にも立ち席の出る混み具合でした。残念ながら碓氷峠越えの線路が廃止されてしまったので以前は意識もしなかった箇所でありますが、今更ながら有難味が分かります。 あっという間の新幹線には乗りたくないですし、バスでは息苦しくて旅情半減です。 と私の勝手な感想です。
今回は車窓から見えた山を中心に書いてみました。
(追記:まとめ)
今年の夏18切符は、思いがけない家庭のトラブルと重なったために思うがままの旅をすることが出来ませんでした。次回はもっと軽やかに年相応の余裕旅を楽しんでみたいものです。相棒の酔考氏は、本日(9日)最後の一枚でどこかに出かけておられることと思います。旅の安全を祈念します。