ゴールデンウィーク中にということで,開催初日の施行となった第25回かしわ記念。
ピエールタイガーの機先を制して最内からエスポワールシチーの逃げ。控えたピエールタイガーが2番手で3番手にはナイキマドリード。ホッコータルマエ,テスタマッタ,ローマンレジェンドと続きました。前半の800mは48秒2のミドルペース。
力量差ははっきりしていて,ピエールタイガーは向正面,ナイキマドリードは3コーナー過ぎで一杯。ホッコータルマエが自然と2番手に上がり,逃げるエスポワールシチーを追いました。直線でもエスポワールシチーはよく粘りましたが,ホッコータルマエの差し脚が優り,最後は1馬身半の差をつけて快勝。逃げ粘ったエスポワールシチーが2着。外から早めに3番手に上がったローマンレジェンドも迫りはしましたが,1馬身差の3着まで。
優勝したホッコータルマエは先月のアンタレスステークスを勝っていてこれで4連勝。重賞は5勝目で待望の大レース制覇。近況から大レース制覇は時間の問題と思え,どこで達成されるのかが注目でしたが,それが今日であったということ。少しレースを使い過ぎているという印象は否めず,その点がやや心配なのですが,4歳馬ですから,普通に考えれば今後もかなり活躍が見込める筈です。父はキングカメハメハ。
騎乗した幸英明騎手は2008年の南部杯以来の大レース制覇。第19回以来6年ぶりのかしわ記念2勝目。管理している西浦勝一調教師は2006年の秋華賞以来の大レース制覇。かしわ記念は初勝利。
理性ratioによる認識cognitioの基盤となる共通概念については,補足しておきたいことがあります。これは,今回の考察に関係するというよりも,このブログの考察全般に関わります。実は最近になってようやく気が付いたことなので,局所的には過去の考察に影響を及ぼしてしまうような内容を含みます。
僕は『エチカ』において,概念というタームが用いられる最重要箇所というのを,観念ideaを精神mensの概念と定義している,第二部定義三だと思っています。さらに直後の第二部定義三説明で,スピノザはなぜ観念の定義Definitioに概念というタームを用いるかを説明しています。ここで概念と知覚とが区分されることになります。
このとき,スピノザが概念といっているのは,ラテン語ではconceptusです。つまり観念とは,あるconceptusなのであって,知覚perceptioではないといわれています。一方,理性的認識の基礎としての共通概念をスピノザが説明するとき,これはnotiones communesというラテン語を用いています。communesが共通ですから,共通概念といわれるときの概念はnotionesであることになります。
僕はラテン語に深い造詣があるわけではありません。というよりも,まったくないといった方が正確なくらいです。ただ活用を無視するなら,conceptus communesといういい方がラテン語では成立しないからnotiones communesとスピノザはいったのではないと思うのです。むしろここでは意図的にconceptusではなくてnotionesといっているのではないかと思うのです。
それがなぜなのかということについて,僕は何となくは分かるのです。簡単にいえば,共通概念というのは,観念が概念と定義されるのと同じ意味で概念であるとはいえないような思惟の様態cogitandi modiであると考えることが可能だからです。ただ,気付いたのが最近ですから,しっかりまとまった考えがあるわけではありませんので,これ以上の説明は現時点では断念せざるを得ません。
いずれにせよ,『エチカ』にはふたつの概念,すなわちconceptusとnotionesあるいは単にnotioがあるという点は,把握しておくべき事柄だと思います。
ピエールタイガーの機先を制して最内からエスポワールシチーの逃げ。控えたピエールタイガーが2番手で3番手にはナイキマドリード。ホッコータルマエ,テスタマッタ,ローマンレジェンドと続きました。前半の800mは48秒2のミドルペース。
力量差ははっきりしていて,ピエールタイガーは向正面,ナイキマドリードは3コーナー過ぎで一杯。ホッコータルマエが自然と2番手に上がり,逃げるエスポワールシチーを追いました。直線でもエスポワールシチーはよく粘りましたが,ホッコータルマエの差し脚が優り,最後は1馬身半の差をつけて快勝。逃げ粘ったエスポワールシチーが2着。外から早めに3番手に上がったローマンレジェンドも迫りはしましたが,1馬身差の3着まで。
優勝したホッコータルマエは先月のアンタレスステークスを勝っていてこれで4連勝。重賞は5勝目で待望の大レース制覇。近況から大レース制覇は時間の問題と思え,どこで達成されるのかが注目でしたが,それが今日であったということ。少しレースを使い過ぎているという印象は否めず,その点がやや心配なのですが,4歳馬ですから,普通に考えれば今後もかなり活躍が見込める筈です。父はキングカメハメハ。
騎乗した幸英明騎手は2008年の南部杯以来の大レース制覇。第19回以来6年ぶりのかしわ記念2勝目。管理している西浦勝一調教師は2006年の秋華賞以来の大レース制覇。かしわ記念は初勝利。
理性ratioによる認識cognitioの基盤となる共通概念については,補足しておきたいことがあります。これは,今回の考察に関係するというよりも,このブログの考察全般に関わります。実は最近になってようやく気が付いたことなので,局所的には過去の考察に影響を及ぼしてしまうような内容を含みます。
僕は『エチカ』において,概念というタームが用いられる最重要箇所というのを,観念ideaを精神mensの概念と定義している,第二部定義三だと思っています。さらに直後の第二部定義三説明で,スピノザはなぜ観念の定義Definitioに概念というタームを用いるかを説明しています。ここで概念と知覚とが区分されることになります。
このとき,スピノザが概念といっているのは,ラテン語ではconceptusです。つまり観念とは,あるconceptusなのであって,知覚perceptioではないといわれています。一方,理性的認識の基礎としての共通概念をスピノザが説明するとき,これはnotiones communesというラテン語を用いています。communesが共通ですから,共通概念といわれるときの概念はnotionesであることになります。
僕はラテン語に深い造詣があるわけではありません。というよりも,まったくないといった方が正確なくらいです。ただ活用を無視するなら,conceptus communesといういい方がラテン語では成立しないからnotiones communesとスピノザはいったのではないと思うのです。むしろここでは意図的にconceptusではなくてnotionesといっているのではないかと思うのです。
それがなぜなのかということについて,僕は何となくは分かるのです。簡単にいえば,共通概念というのは,観念が概念と定義されるのと同じ意味で概念であるとはいえないような思惟の様態cogitandi modiであると考えることが可能だからです。ただ,気付いたのが最近ですから,しっかりまとまった考えがあるわけではありませんので,これ以上の説明は現時点では断念せざるを得ません。
いずれにせよ,『エチカ』にはふたつの概念,すなわちconceptusとnotionesあるいは単にnotioがあるという点は,把握しておくべき事柄だと思います。