スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ゴールドカップ&数

2020-12-24 19:08:17 | 地方競馬
 昨日の第58回ゴールドカップ。トロヴァオは左の膝蓋,左の後ろ脚の胴体に最も近い関節部を捻挫したため競走除外となり11頭。
 グレンツェントは躓いて1馬身の不利。逃げたのはファルコンウィングで2番手にノブワイルド。3馬身差でブルドッグボスとハルディネロ。5番手にコパノジャッキー。2馬身差でマイネルズイーガー。7番手にデイジーカーニバル。8番手にグレンツェント。9番手にブルーウィザードでこの4頭は一団。3馬身差でロードシャリオ。8馬身ほど離されてキングルアウという隊列。最初の600mは35秒9のミドルペース。
 ファルコンウィングは3コーナーまでもたずに一杯となり,ノブワイルドが先頭に。ブルドッグボスが単独の2番手に上がり,3番手にはコパノジャッキーとハルディネロ。直線の入口では早くもブルドッグボスが先頭に立ち,あとは後ろを引き離して圧勝。早めに差されて一杯になったノブワイルドを,内を回って追い上げてきたグレンツェントが差して4馬身差の2着。ノブワイルドが1馬身差で3着。
                                 
 優勝したブルドッグボスは7月のオープン以来の勝利。南関東重賞は昨年のゴールドカップ以来の2勝目。レースぶりからすると,相手をノブワイルド1頭に絞り,それさえ負かせば勝てると考えていたようです。こういう場合はさらに後ろにいる馬が漁夫の利を得るというケースもあるのですが,このメンバーではそこまで力がある馬が存在しなかったということだと思います。ノブワイルドが差し込まれたのは,ブルドッグボスに徹底マークを受けたからだということでしょう。父はダイワメジャー。3代母はバーブスボールド。母の5つ下の半弟に2009年に阪神ジャンプステークスを勝ったマヤノスターダム
 騎乗した大井の御神本訓史騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞43勝目。第57回からの連覇でゴールドカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞42勝目。第51回,52回,57回に続く連覇でのゴールドカップ4勝目。

 無限定な継続が永遠aeterunusを意味するというわけではないというのは,おおよそ次のようなことを意味します。
 たとえそれが無限定indefinitumであるとしても,他面からいえばその限界が僕たちには認識するcognoscereことができないものだとしても,継続するものいい換えれば持続するdurareものには,必ずその始まりと終わりがあるのであって,それがいつ始まるのかとかいつ終わるのかということは分からないとしても,始まりがあって終りがあるということだけは,僕たちにも分かるのです。これに対していえば,永遠というのはその始まりも終わりもないものです。別の面からいえば,僕たちは時間tempusを表象するimaginariがゆえに,あるものがその時間のうちに存在する,要するにその存在existentiaには始まりがあって終りもあると認識するのですが,永遠というのは時間に捉われることがないのです。よって無限定な継続というのが,たとえそれが無限定な時間を含むものであったとしても,それは時間に捉われているという面において永遠ではありません。この相違が,永遠と無限定な継続を分化する最大の点になるのです。
 スピノザが無限infinitumと無際限indefinitumの差についていわんとしていることは,これに類似するといえます。すなわち,無限はこの場合の永遠に該当し,無際限というのは無限定に該当するのです。よってあるもの,たとえば線の部分を構成する点の数がどんなに無際限であったとしても,いい換えればその数の限界を僕たちが認識することができないのだとしても,それはあくまでも無際限なのであって,無限であるとはいえません。無限定な継続が時間に捉われるものであるとすれば,この場合の無際限は数に捉われているものなのであって,無限というのはそうした数に捉われないあるものなのです。実体substantiaとしての量というのが部分に分割することが不可能であるということは,こうした意味において,無限は数には捉われることがないということを意味しているのだと考えても間違いではないでしょう。それは実体としての量といわれる限りにおいて量であることは確かだというべきでしょうが,量ではあっても数ではないのです。
 このことは,数による区別distinguereがいかなる区別であるかからも補強できます。
コメント
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