昨日の第20回名古屋グランプリ。
逃げたのはダイシンインディー。2番手にシンボで3番手にキーグラウンド。4番手はロードゴラッソとマスターフェンサー。この5頭は一団。2馬身差でミツバ。1馬身差でサクラアリュール。3馬身差でサウンドトゥルー。2馬身差でサザンオールスターとスパークルメノウ。1馬身差でグランドサッシュ。1馬身差の最後尾にメイショウオオゼキ。この隊列がほとんど変わらないままレースが進みました。
逃げたダイシンインディーは2周目の3コーナー手前から後ろを離しにかかりました。追ってきたのはマスターフェンサー。コーナーの途中で追いつき,直線に入るところで先頭に。ここからダイシンインディーを引き離していき快勝。内を回って直線で鋭く伸びたロードゴラッソが2馬身差で2着。逃げ粘ったダイシンインディーが1馬身差の3着。
優勝したマスターフェンサーは白山大賞典以来のレースで重賞3連勝となる3勝目。ここは能力上位。前走で小回りの競馬場にも適性があることは示していましたし,距離が延びることはこの馬にとってはプラスに働くと思えましたので,順当な優勝と判断していいでしょう。このくらいのレベルのレースで3連勝としていますが,この馬はもう少し上のレベルでも戦うことが可能だと思っています。父はジャスタウェイ。Master Fencerは剣豪。
騎乗した川田将雅騎手は第18回以来2年ぶりの名古屋グランプリ2勝目。管理している角田晃一調教師は名古屋グランプリ初勝利。
まとまった考察ではなく個別の考察ですので,順にいきます。
『スピノザ―ナ10号』の巻頭言のタイトルは「ガリレオの『新科学対話』とスピノザ」となっています。すでに説明したように,内容的にも分量的にも論文というよりコラムです。
このコラムの著者である河合徳治は,著作である『スピノザ哲学論攷』にしろ『哲学書概説シリーズ スピノザ『エチカ』』にせよ,『エチカ』でいえば第二部の自然学Physical Digressionを重視する傾向があります。ほかの学者との比較でいえば,その傾向は際立っているといっていいくらいだと僕には思えます。ですから自然科学者として現在にも名を残しているガリレイGalileo Galileiの中に,スピノザ主義の要素を見つけ出そうという関心を有したとしても,さほど不思議ではないといえるでしょう。
ガリレイの『新科学対話Discorsi e dimostrazioni matematiche, intorno a due nuove scienze attenenti alla mecanica ed i movimenti locali』というのは略称であって,実際にガリレイが書いた著作の原題をそのまま訳せば,『機械学と位置運動についての二つの新しい科学に関する論議と数学的証明』となるようです。この本は岩波文庫から翻訳書が出ているようですが,僕は読んだことはありません。河合は何か所かコラムの中に抜粋しているのですが,著作は対話形式で書き進められているようです。ですから岩波文庫版のタイトルは『新科学対話』となっているのでしょう。
河合は何も触れていませんが,この新科学という語が,僕にはスピノザに関連するある事柄を想起させます。ガリレイの著作の原題には新しい科学という語が入っていますので,新科学の部分だけに注目してもさほど問題とはならないでしょう。そして僕が連想してしまうのは,ステノNicola Stenoからスピノザに送られた書簡六十七の二です。このときステノはスピノザのことを新哲学の改革者といい,新哲学の改革者へ宛てた真の哲学についての手紙,というのがこの手紙の表題となっているのです。
この新哲学というのがスピノザの哲学を意味するわけではありません。むしろスピノザはその改革者といわれているからです。では新哲学,すなわちスピノザが改革しようとしているとステノがみた新哲学というのが,だれの哲学であるのかといえば,これは当然ながらデカルトRené Descartesの哲学になります。
逃げたのはダイシンインディー。2番手にシンボで3番手にキーグラウンド。4番手はロードゴラッソとマスターフェンサー。この5頭は一団。2馬身差でミツバ。1馬身差でサクラアリュール。3馬身差でサウンドトゥルー。2馬身差でサザンオールスターとスパークルメノウ。1馬身差でグランドサッシュ。1馬身差の最後尾にメイショウオオゼキ。この隊列がほとんど変わらないままレースが進みました。
逃げたダイシンインディーは2周目の3コーナー手前から後ろを離しにかかりました。追ってきたのはマスターフェンサー。コーナーの途中で追いつき,直線に入るところで先頭に。ここからダイシンインディーを引き離していき快勝。内を回って直線で鋭く伸びたロードゴラッソが2馬身差で2着。逃げ粘ったダイシンインディーが1馬身差の3着。
優勝したマスターフェンサーは白山大賞典以来のレースで重賞3連勝となる3勝目。ここは能力上位。前走で小回りの競馬場にも適性があることは示していましたし,距離が延びることはこの馬にとってはプラスに働くと思えましたので,順当な優勝と判断していいでしょう。このくらいのレベルのレースで3連勝としていますが,この馬はもう少し上のレベルでも戦うことが可能だと思っています。父はジャスタウェイ。Master Fencerは剣豪。
騎乗した川田将雅騎手は第18回以来2年ぶりの名古屋グランプリ2勝目。管理している角田晃一調教師は名古屋グランプリ初勝利。
まとまった考察ではなく個別の考察ですので,順にいきます。
『スピノザ―ナ10号』の巻頭言のタイトルは「ガリレオの『新科学対話』とスピノザ」となっています。すでに説明したように,内容的にも分量的にも論文というよりコラムです。
このコラムの著者である河合徳治は,著作である『スピノザ哲学論攷』にしろ『哲学書概説シリーズ スピノザ『エチカ』』にせよ,『エチカ』でいえば第二部の自然学Physical Digressionを重視する傾向があります。ほかの学者との比較でいえば,その傾向は際立っているといっていいくらいだと僕には思えます。ですから自然科学者として現在にも名を残しているガリレイGalileo Galileiの中に,スピノザ主義の要素を見つけ出そうという関心を有したとしても,さほど不思議ではないといえるでしょう。
ガリレイの『新科学対話Discorsi e dimostrazioni matematiche, intorno a due nuove scienze attenenti alla mecanica ed i movimenti locali』というのは略称であって,実際にガリレイが書いた著作の原題をそのまま訳せば,『機械学と位置運動についての二つの新しい科学に関する論議と数学的証明』となるようです。この本は岩波文庫から翻訳書が出ているようですが,僕は読んだことはありません。河合は何か所かコラムの中に抜粋しているのですが,著作は対話形式で書き進められているようです。ですから岩波文庫版のタイトルは『新科学対話』となっているのでしょう。
河合は何も触れていませんが,この新科学という語が,僕にはスピノザに関連するある事柄を想起させます。ガリレイの著作の原題には新しい科学という語が入っていますので,新科学の部分だけに注目してもさほど問題とはならないでしょう。そして僕が連想してしまうのは,ステノNicola Stenoからスピノザに送られた書簡六十七の二です。このときステノはスピノザのことを新哲学の改革者といい,新哲学の改革者へ宛てた真の哲学についての手紙,というのがこの手紙の表題となっているのです。
この新哲学というのがスピノザの哲学を意味するわけではありません。むしろスピノザはその改革者といわれているからです。では新哲学,すなわちスピノザが改革しようとしているとステノがみた新哲学というのが,だれの哲学であるのかといえば,これは当然ながらデカルトRené Descartesの哲学になります。