第72回朝日杯フューチュリティステークス。
好発のブルースピリットがハナに立ったものの,外からモントライゼが押さえきれずに前に。そのままぐんぐんとリードを広げ,7馬身くらいの差をつけることに。2番手にブルースピリット。3番手にショックアクションとバスラットレオン。5番手にグレナディアガーズとホウオウアマゾン。7番手にドゥラモンドとステラヴェローチェとレッドベルオーブ。10番手にビゾンテノブファロとロードマックス。12番手にアスコルターレとジュンブルースカイとスーパーホープでこの13頭は一団。3馬身差でカイザーノヴァ。6馬身差の最後尾にテーオーダヴィンチ。前半の800mは45秒2の超ハイペース。
モントライゼのリードは3馬身くらいになって直線に。ブルースピリットの外にグレナディアガーズが上がってきました。そのままグレナディアガーズがモントライゼとの差を詰めていき,一杯になったモントライゼを差して先頭に。抜け出す形になったグレナディアガーズがレコードタイムで優勝。グレナディアガーズのすぐ外から追ってきたステラヴェローチェが4分の3馬身差で2着。大外から脚を伸ばしたレッドベルオーブが1馬身半差の3着。
優勝したグレナディアガーズは前走で未勝利を勝ち上がったばかり。重賞初挑戦での大レース制覇。前走は3馬身の差をつける快勝でしたが,前々走の未勝利ではレッドベルオーブに7馬身強の差をつけられて負けていましたから,ここでは厳しいのではないかとみていました。実績上位の馬が2着と3着に入ってのレコードタイムでの優勝ですから,この馬の力も認めざるを得ませんが,1頭が大きく離して逃げる展開になったことが,この結果を大きく左右したという可能性もありそうです。Grenadier Guardsはイングランドの近衛歩兵第一連隊。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/83/00f8907dcc6da616e7ba7d2e20cf72f0.jpg)
騎乗した川田将雅騎手はJBCクラシック以来の大レース23勝目。第69回以来3年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。管理している中内田充正調教師は一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の大レース3勝目。第69回以来3年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。
河合によれば,ガリレイGalileo Galileiの無限量の解釈と,スピノザの無限量の解釈には相違があるそうです。ただそれが具体的にどのような相違であるかは分かりません。僕はスピノザが無限量をどのように把握しているのかということなら分かりますが,ガリレイがそれをどう解しているかはまったく分かりませんし,河合のコラムの中でも,相違があるという記述があるだけで,それがどういった相違であるのかということについては言及がないからです。ただ,ガリレイとスピノザでは目指していた事柄が異なるのですから,無限量をどういう概念notioとして解釈するかということの相違が,両者のそうした志向の相違から発生するのはある意味では自然なことのように思えます。
ガリレイはおそらく自然科学をそれ自体で自立した科学であるとみなし,それを究明することを目指していたのだろうと僕は推測します。しかしスピノザは,自然科学というものも哲学ないしは形而上学に下支えされなければならないと考えていましたから,哲学あるいは形而上学の究明を目指したわけです。もちろんスピノザは,単に自然科学だけが哲学あるいは形而上学に下支えされなければならないと考えていたわけでなく,社会科学をはじめとしてすべての学問を規定づけるものとしての哲学あるいは形而上学を希求していたのです。
このためにスピノザは,無限量についても哲学的にあるいは形而上学的に概念づける必要がありました。そのために実体substantiaとしての量,いい換えれば不可分であるような,あるいは分割することが不可能な量というのを概念として規定したわけです。一方でガリレイが単に自然科学の究明だけを目指していたのだとすれば,このような規定はまったく必要がありません。仮に無限量というのを不可分な量として規定するのだとしても,いい換えればそのように解釈しようとするのであったとしても,それを実体として規定する必要はどこにもないからです。ですから仮にガリレイもスピノザも無限量は分割不可能な量であると解釈するにしても,相違が生じ得るのです。このようにみれば,ガリレイとスピノザに相違が生じない方が不思議だといえるのではないでしょうか。
好発のブルースピリットがハナに立ったものの,外からモントライゼが押さえきれずに前に。そのままぐんぐんとリードを広げ,7馬身くらいの差をつけることに。2番手にブルースピリット。3番手にショックアクションとバスラットレオン。5番手にグレナディアガーズとホウオウアマゾン。7番手にドゥラモンドとステラヴェローチェとレッドベルオーブ。10番手にビゾンテノブファロとロードマックス。12番手にアスコルターレとジュンブルースカイとスーパーホープでこの13頭は一団。3馬身差でカイザーノヴァ。6馬身差の最後尾にテーオーダヴィンチ。前半の800mは45秒2の超ハイペース。
モントライゼのリードは3馬身くらいになって直線に。ブルースピリットの外にグレナディアガーズが上がってきました。そのままグレナディアガーズがモントライゼとの差を詰めていき,一杯になったモントライゼを差して先頭に。抜け出す形になったグレナディアガーズがレコードタイムで優勝。グレナディアガーズのすぐ外から追ってきたステラヴェローチェが4分の3馬身差で2着。大外から脚を伸ばしたレッドベルオーブが1馬身半差の3着。
優勝したグレナディアガーズは前走で未勝利を勝ち上がったばかり。重賞初挑戦での大レース制覇。前走は3馬身の差をつける快勝でしたが,前々走の未勝利ではレッドベルオーブに7馬身強の差をつけられて負けていましたから,ここでは厳しいのではないかとみていました。実績上位の馬が2着と3着に入ってのレコードタイムでの優勝ですから,この馬の力も認めざるを得ませんが,1頭が大きく離して逃げる展開になったことが,この結果を大きく左右したという可能性もありそうです。Grenadier Guardsはイングランドの近衛歩兵第一連隊。
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騎乗した川田将雅騎手はJBCクラシック以来の大レース23勝目。第69回以来3年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。管理している中内田充正調教師は一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の大レース3勝目。第69回以来3年ぶりの朝日杯フューチュリティステークス2勝目。
河合によれば,ガリレイGalileo Galileiの無限量の解釈と,スピノザの無限量の解釈には相違があるそうです。ただそれが具体的にどのような相違であるかは分かりません。僕はスピノザが無限量をどのように把握しているのかということなら分かりますが,ガリレイがそれをどう解しているかはまったく分かりませんし,河合のコラムの中でも,相違があるという記述があるだけで,それがどういった相違であるのかということについては言及がないからです。ただ,ガリレイとスピノザでは目指していた事柄が異なるのですから,無限量をどういう概念notioとして解釈するかということの相違が,両者のそうした志向の相違から発生するのはある意味では自然なことのように思えます。
ガリレイはおそらく自然科学をそれ自体で自立した科学であるとみなし,それを究明することを目指していたのだろうと僕は推測します。しかしスピノザは,自然科学というものも哲学ないしは形而上学に下支えされなければならないと考えていましたから,哲学あるいは形而上学の究明を目指したわけです。もちろんスピノザは,単に自然科学だけが哲学あるいは形而上学に下支えされなければならないと考えていたわけでなく,社会科学をはじめとしてすべての学問を規定づけるものとしての哲学あるいは形而上学を希求していたのです。
このためにスピノザは,無限量についても哲学的にあるいは形而上学的に概念づける必要がありました。そのために実体substantiaとしての量,いい換えれば不可分であるような,あるいは分割することが不可能な量というのを概念として規定したわけです。一方でガリレイが単に自然科学の究明だけを目指していたのだとすれば,このような規定はまったく必要がありません。仮に無限量というのを不可分な量として規定するのだとしても,いい換えればそのように解釈しようとするのであったとしても,それを実体として規定する必要はどこにもないからです。ですから仮にガリレイもスピノザも無限量は分割不可能な量であると解釈するにしても,相違が生じ得るのです。このようにみれば,ガリレイとスピノザに相違が生じない方が不思議だといえるのではないでしょうか。